羽毛布団が暖かくて良さそうだけど、どれを選べばいいかわからない・・・
逆に絶対に選んではいけない羽毛布団だけは知っておきたい!
この記事ではこんな疑問が解決できます。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業をしているしーさんが解説します。
この記事を書いている2024年11月時点では円安の影響もあり寝具業界もコストが上がりまくっています。
そんな中で颯爽と現れたダウンファイバー布団・・・
これはマジでヤバいです。
絶対に買ってはいけない羽毛布団ランキング堂々の1位です。
まぁこのレベルになると羽毛布団ですらないのですが・・・
寝具業界の悪いところというか、販売価格が上がると売れなくなるので値段にあわせて企画を考えることが多いのですが、その中でも悪質なものだと思ったので注意喚起を含めて記事を書いています。
ダウンファイバー布団の何がいけないのかをしっかりと解説していくので、これだけは間違っても選ばないようにしてくださいね。
そんなことよりおすすめの羽毛布団が知りたいという人はサクッと2024年のおすすめの羽毛布団をランキング形式でまとめておきましたので、そちらを参考にしてみてください。
ダウンファイバー布団とは?
そもそもダウンファイバー布団ってあまり聞きなれない言葉ですよね。
業界関係者以外は知らない人の方が多い単語だと思います。
まずダウンファイバーとは羽毛の羽軸と呼ばれる部分から外れ落ちた羽枝のことです。
これについては実際にどんなものか画像で見た方が早いのでしたの画像を参考にしてみてください。
一口に羽毛といっても種類があります。
例えばダウン率が90%の羽毛布団の場合、写真左のダウンが90%フェザーが10%入っています。
まぁ中にはきょう雑物が一部紛れ込むこともありますが、ごく一部です。
ダウンファイバーというのは写真の一番右にあるファイバーのことを指します。
もはやただの毛ですよね。
ダウンは羽軸から放射状に羽枝がひろがっており、ふっくらと暖かい空気を含んでくれます。
みなさんがイメージする羽毛布団のふっくらした感覚はこれをイメージしていると思います。
一方でダウンファイバーの掛け布団は羽軸から剥がれ落ちた羽枝だけで構成されているので、ふくらみにくく、ふっくら感もないです。
なんだったら暖かくもないです。
冬、これ1枚だとよほど暖かい寝室でなければ寒くて寝れないですよ。
だから1.4kgとか普通の羽毛布団よりも多い量のファイバーを入れてるんですよね。
じゃないとボリュームがでないから・・・
寝具業界の人間としてめちゃくちゃ腹が立ったのは、こんな商品が羽毛布団と同じ商品ページに表示されているんですよね。
それでいて羽毛布団より安いもんだから、こっちを買ってしまう人もいる・・・
そんな人がこんな紛い物みたいな布団を買わされたらもう二度と羽毛布団を買おうとは思わないかもしれない・・・
まぁこんなもん扱っているのって使う人のことなんか一切考えていない、売れれば後はどうだっていいっていう海外製ばっかりですし。
こんなものを平気で販売してくる会社は気をつけた方がいいですよ。
他のちゃんとした羽毛布団でもごまかしとかあるかもしれないですしね。
ダウンファイバー布団のメリットとデメリット
ダウンファイバー布団のメリットとデメリットについても解説しておきます。
ちなみにダウンファイバーって言い方だけでなく、画像のように羽毛ファイバーって書いてあったり、ファイバーダウン(ポリエステル素材で作られた別物もあります)って書いてあったりもします。
ランキング1位とか書いてますけど、ランキングに入った時は羽毛ファイバーなんか扱ってなかったからね。
後から羽毛布団のページに商品を付け足しただけだと思います。
話がそれましたが、ぶっちゃけメリットなんかほぼ無くて、普通の羽毛布団より何千円か安いってことぐらい。
だって羽毛布団じゃないからね。
羽毛自体も円安の影響や海外からの売値も高騰していて、ダウン率が85%ぐらいのものでも1kg1万円以上しますし。
ちなみにダウンファイバーは中国のメーカーに聞いたところ1㎏1,500円ぐらい・・・
そりゃこっち売った方が儲かるからこっちをあの手この手で売ろうとするわな・・・
デメリットは寒い・重い・ペラペラ。
長く使えるようなお布団ではありませんので、何年か使うつもりでお布団を買うのであれば間違いなくおすすめできません。
値段なりの価値はないかなと思います。
正直、まともな日本の布団屋さんであれば扱わない商品だと思います。
仮に取り扱ったとしてもおすすめはしないものだと思いますよ。
この記事を書いている2024年11月時点で安いもので6,999円でしたが、それならポリエステルわたを使った掛け布団の方が衛生的でおすすめですしね。
なぜダウンファイバー布団はおすすめできないのか?
なぜダウンファイバーのお布団がおすすめできないかというと、単純に暖かくないからです。
ダウンファイバーというものは羽毛の洗浄工程で取り除かれるべきものであり、メインの素材として使うべきものではありません。
暖かさの比較データで通常の羽毛布団より優れているような記載がありますが、実際に使った感想とは異なります。
データを良くみせる方法はいろいろありますしね・・・
羽毛布団と同じ商品ページで販売されていることも多く、安く羽毛布団が買えると思うと後悔することになります。
単純に買った時の満足度や納得感が満たされない商品だと思いますよ。
現時点で販売されているダウンファイバーのお布団は中国製のものばかりで、怪しい業者も多いです。
実際に某認証が取れていると記載があったのにも関わらず、実際は取っていなくて商品にも付属せず、そこを指摘するとその部分が消されたりしてますし。
本当になんでもありなんですよ・・・
日本で決めた基準とかガン無視で自分らだけ売れたらなんでもいいって感じが透けて見えます。
絶対に買ってはいけないダウンファイバー布団のまとめ
本当にひどいと思う絶対に買ってはいけないダウンファイバーの布団について解説しました。
正直、マジメに寝具業界のことを考えて少しでも良いものを少しでもお求めやすい価格で販売している寝具メーカーからするとたまったもんじゃありません。
日本に現地法人を作って、実態は中国企業が運営しているネットショップは数多くありますが、本当に誇大広告や偽装みたいなものも増えてきています。
特にこの記事で紹介したダウンファイバーのお布団は羽毛の洗浄工程で羽軸から落ちてしまった本来は処分するファイバーを使ったお布団です。
いくら安くて売れるからといって、本来処分されるゴミのような部分を使ったらダメでしょう。
SDGsとか地球環境を意識してとかならまだわかるのですが、羽毛布団と同じ商品ページに置いている時点で悪意しか感じない・・・
持論ではありますが、羽毛布団だけは海外製のものは本当に買わない方がいいです。
特に羽毛原料が高騰してきている今のような状況では特におすすめしません。
本当、いろいろあるので・・・
マジで値段だけで羽毛布団を選ぶのはやめた方がいいですよ。
羽毛布団のおすすめについては【2024年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】という記事でまとめているので自分で選ぶのが難しい人は参考にしてみてください。
自分で羽毛布団を選びたいけど、信頼できるお店やメーカーが知りたいという人は下の記事を参考にしてみてください。
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