マットレスと敷き布団はどちらが長く使える？
具体的な違いをしっかりと理解して購入したい！
この記事ではこんな疑問が解決できます。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさんが解説します。
眠りの質を左右する寝具選びは、健康や生活の質に大きな影響を与えます。
特に「マットレス」と「敷き布団」という2つの選択肢は、多くの人が迷うポイントです。
この記事では、マットレスと敷き布団の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較することで、自分にあった敷き寝具選びの参考にしていただければ嬉しいです。
結論を先に言えば、身も蓋もない言い方ですが本当に人によります。
ただ、個人的な意見としてはマットレス一択かなと思っています。
とはいえ、スペースが確保できない人や移動させる可能性が高い人は敷き布団がおすすめですし、腰痛の人や一度買ったら長く使いたいという人はマットレスの方がおすすめです。
この記事でそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説するので、自分にはどちらが合うのか読みながら考えてみてください。
マットレスと敷き布団の基本的な違い
まずはマットレスと敷き布団の特徴をさらっとまとめてみます。
それぞれ見た目からでもしっかりとわかりやすい特徴がありますし、使い勝手の面においてもしっかりと特徴があります。
ここでマットレスと敷き布団の基本的な違いをしっかりと理解しましょう。
マットレスの特徴
マットレスは、スプリング、ウレタンフォーム、ラテックスなどいろいろな素材がありますが、総じて体圧分散性に優れています。
特に体型や寝姿勢に応じたサポートをする為、硬さにもバリエーションが多い特徴があります。
マットレスによっては腰の部分は硬めで、他は柔らかいものなど部分的に硬さが違うものもあります。
通常、マットレスは体のラインにフィットし、均等に体重を支えることで快適な眠りを実現します。
腰痛や肩こりに悩む人にとっては、適切な硬さで体をサポートしてくれるのが大きな魅力です。
敷き布団の特徴
敷き布団は一般的にポリエステルや綿、羊毛などの自然素材が使われることが多く、比較的シンプルな構造です。
値段が安く、折りたたんで収納できる点や持ち運びができる点が特徴になります。
敷き布団は柔らかく感じることが多く、体圧分散には限界があります。
寝姿勢により、体が沈みすぎると不快感を感じる場合があります。
また後のデメリットのところでも書きますが、へたりやすくマットレスよりも耐久性が低いものが多いのも特徴的です。
マットレスのメリットとデメリット
まずはマットレスのメリットとデメリットを簡単に解説します。
最大のメリットはへたりにくく耐久性が高いところです。
逆にデメリットはかなり場所を取る点が考えられます。
ただ、それを補って余りあるぐらい使い勝手のいい敷き寝具ですよ。
本当におすすめです。
マットレスのメリット
高品質のマットレスは長期間使用でき、寿命が長いことが多いです。
特に僕も使っているような厚みが15cm以上あるベッドマットレスと呼ばれるものは耐久性が特に高く値段が高くとも長い目で見ればコスパもかなり高くなります。
定期的にメンテナンスをすれば、数年は快適に使用することができます。
実際に僕もフランスベッドのマットレスを10年使用していますが、今でもへたりは感じていませんしね。
さらに体圧分散に優れているため、腰痛や肩こりの改善が期待できます。
特に高反発系のマットレスを使用すると寝返りの際の負荷が減るので、腰痛の人におすすめです。
逆にスプリングマットレスや低反発系のメモリーフォームマットレスは、体に合わせてフィットするので柔らかく包み込まれるような寝心地が好みの人におすすめの素材になります。
ただ、体が沈み込んでしまうので寝返りをするのに通常よりも力が必要になります。
低反発系のマットレスは腰痛持ちの人には正直おすすめしません。
マットレスのデメリット
高品質のマットレスは比較的高価です。
中には安いものもありますが、正直安いものはやっぱり値段なりの品質で耐久性も低いものが多いです。
安いウレタンのマットレスを買ったはいいけど、すぐにへたってしまって買い替えたなんて話もよく聞きます。
また、設置や取り扱いにも注意が必要です。
一般的にマットレスはサイズが大きく、重いため、移動や収納が難しいことがあります。
スプリングやコイルが入ったマットレスは一人で動かすのは大変で、一度設置したら動かしにくいと思います。
あと処分も大変なので、購入する時はしっかりと考えてから購入することをおすすめします。
敷き布団のメリットとデメリット
敷き布団のメリットとデメリットについても簡単にまとめてみます。
敷き布団の最大のメリットは値段が安いものが多いところ。
安くて3,000円ぐらいものから高くても2万円もしないものがほとんどです。
それでいて1万円を超えた敷き布団であればそれなりの品質があります。
逆にデメリットはマットレスと比較して耐久性が低くへたりやすいところ。
特に1万円以下のものは中芯が入っていないものも多く、最初はふかふかで気持ちがいいのですが長持ちしません。
結果、買い替え頻度が高くなりコスパは微妙になってきます。
そこを踏まえてメリットとデメリットを把握してみてください。
敷き布団のメリット
敷き布団は折りたたんで収納できるため、部屋のスペースを有効に活用できます。
また、軽量で持ち運びが簡単です。
女性が一人でも簡単に収納できるぐらいの重さなので、手軽に扱えるのは嬉しいポイント。
金額的にも一般的にマットレスよりも価格が安価で、初期投資が少なくて済みます。
敷き布団のデメリット
敷き布団は体圧分散に限界があり、長時間の使用で体に負担がかかることがあります。
通常、敷き布団はマットレスよりも寿命が短く、定期的な買い替えが必要です。
特に値段の安いものは中芯が入っていないものだとへたりも早く、買い替えの頻度が高くなってしまいます。
へたると床の硬さがダイレクトに伝わるので腰痛持ちの人にはおすすめできません。
へたっても使えるからといって無理に使っていると体が痛くなってきたり、しっかりと寝れていない感じになったりと良いことがありません。（実体験）
どちらが自分に合っているかを見極める方法
マットレスと敷き布団の特徴やメリット・デメリットをしっかり把握した上で、どちらが自分にあっているか判断していきます。
まずはマットレスを置きっぱなしにできるだけのスペースが部屋にあるかどうか。
スペースが十分確保できる人はマットレスがおすすめです。
また予算をしっかりと確保できるかどうか、それなりの品質のマットレスを購入しようと思うと4万～5万程度はかかります。
マットレスでも安いウレタンマットレスはありますが、それはへたることも多いのであまりおすすめはしません。
予算もしっかり確保できるよという人はマットレス、ちょっとしんどいなと思う場合は敷き布団を選ぶようにしてください。
他にも選ぶ上で頭に入れておいた方がいいよってことも解説しておきます。
自分の寝姿勢を知る
自分の寝姿勢や体型に応じた寝具を選ぶことで、快適な眠りを実現できます。
仰向け、横向き、うつ伏せなど、寝姿勢に合ったマットレスや敷き布団を選びましょう。
マットレスの場合、部位によって硬さが違うものがあるので寝姿勢によってそこも考慮した方がいいです。
仰向けで寝る人は腰の部分にしっかりと硬さがあるものが良かったり、横向き寝が多い人は肩の部分が柔らかめのタイプが良かったりします。
もちろん、人にもよるので一概にコレって断言するのが難しいんですけどね。
予算とスペースを考慮する
予算や寝室のスペースに応じて、マットレスか敷き布団のどちらが適しているかを考えましょう。
長期間の使用を見込むならマットレス、スペースや価格が気になるなら敷き布団を検討するのも良いでしょう。
健康状態と体調に応じた選択
腰痛や肩こりがある場合は、体圧分散に優れたマットレスが推奨されます。
一方で、特に健康上の問題がない場合や軽い使い捨て感覚で使用するなら敷き布団も選択肢になります。
特に普段は使わない来客用のお布団なら敷き布団で十分だと思いますよ。
両方使った僕の正直な感想
僕は敷き布団を28年、マットレスを10年使いました。
小さい時から結婚するまでの28年は敷き布団、結婚してからはマットレスを使用しています。
そんな僕がおすすめするのは圧倒的にマットレスです。
もちろん、購入時の予算やスペースの問題もありますがスペースをしっかりと確保できるのであればマットレス一択だと思います。
というのも、敷き布団はやっぱりマットレスに比べてへたりが早いんですよね。
そこそこな頻度で買い替えが必要になりますし、捨てるのも面倒だからといってそのまま使い続けていると床付き感があって背中や腰も痛くなる・・・
特に腰痛なんか下手すれば一生付き合うことになりかねませんからね・・・
その問題がマットレスを使い始めてから無くなったんですよね。
動かしたりするのはかなり大変ですが、しっかりと体を支えてくれますし、ちゃんとそれなりに良いモノを買えば長持ちしてくれますし、今でもいい買い物をしたなと思っています。
昔の写真ですけど僕が実際に使っているマットレス
フランスベッドの硬めのタイプのマットレスで当時6万円ぐらいやったと思いますが、10年経った今でもへたりを感じることなく使えています。
年間6,000円と考えたらそう悪い買い物ではないですし、まだまだ使えそうなのでどんどんコスパも上がっていきます。
もちろん購入を考えている時に予算もあるでしょうし、スペースの問題もあるので購入が難しい人もいると思いますが、予算もスペースも余裕がある人はぜひマットレスを使ってみて欲しいと思います。
マットレスと敷き布団の違いのまとめ
快適な睡眠を得るためには、マットレスと敷き布団の違いを理解し、自分のライフスタイルや体調に合った選択をすることが重要です。
この記事を参考にして、自分にぴったりの寝具を見つけ、毎日の眠りの質を向上させてください。
ちなみに本当に予算とスペースに余裕があるならマットレスがおすすめですよ。
マットレスについてもう少し詳しく知りたいという人はマットレスを買う前に知りたい使い方のまとめ【必要なものから処分方法まで】という記事でいろいろな疑問を解説した記事をまとめています。
敷き布団についてもう少し詳しく知りたい人は敷き布団の取り扱い説明書！選び方から使い方まで参考まとめ【おすすめも紹介】という記事でまとめています。
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