ずっしりと重い布団が落ち着くし寝れる。
なんとなく寝つきが悪いし、いろいろ試したけど改善しない・・・
この記事ではこんな疑問が解決するかもしれません。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさんが解説します。
個人的には軽くて暖かい羽毛布団大好き人間で、小さい頃から羽毛布団で寝てきた僕ですが、誰もがそうではないと思います。
人によってはポリエステルのお布団が好きだったり、綿わたの布団が好きだったりするかもしれません。
中には重たい布団が好きな人もいます。
個人的には東北地方など寒い地域に重たい布団が好きな人が多いイメージ。
そこでこの記事では重い布団をピックアップしてお話します。
他にも加重ブランケットやウエイトブランケットなど様々な呼び方がありますが、この記事では重い布団で統一して解説します。
人によってかなり好みが分かれるお布団ですが、抱きしめられているようで落ち着く、なんとなく安心するといったように最近注目を浴びているお布団です。
ただし、万人受けするようなお布団ではありません。
そんな重い布団のメリットやデメリット、注意点など解説するので興味がある人は参考にしてください。
一般的な掛け布団と重い布団の重さの違い
一般的な掛け布団と重い布団の重さの違いを比較していきます。
比較するのは羽毛布団、羊毛布団、合繊布団、木綿布団、重い布団の5つです。
まずは簡単に表にまとめるのでご覧ください。
製品の重さ | 中身の重さ | |
羽毛布団 | 2.0kg | 1.1kg |
羊毛布団 | 3.4kg | 2.8kg |
合繊布団 | 2.3kg | 1.8kg |
綿わた布団 | 4.2kg | 3.3kg |
重い布団 | 6.0kg~9.0kg | 5.0kg~8.5kg |
あくまで一例ですが、重さの目安としてはこんな感じになります。
使われている生地の素材や商品によっては中身の量も違うので、参考程度ですけどね。
こうやって比較してみると一般的に重い布団と呼ばれている綿わた布団でさえも約4kg程度なので、重い布団であるウエイトブランケットは約6kg~約9kgとかなり重いです。
綿綿布団と比較すると約1.5倍から2倍程度の重さの違いがありますし、重さが軽い羽毛布団と比較すると約3倍から5倍弱も違いがあります。
軽い布団のメリットとデメリット
この記事では重い布団をメインに解説しますが、軽いお布団についても少し解説します。
基本的に軽いお布団を使っている人が多いと思うので、逆にメリットやデメリットに気づいていない人も多いと思います。
この記事では簡単に解説しておきます。
軽い布団のメリットとデメリットをまとめるとこんな感じです。
- 収納の時に出し入れがしやすい
- 干すときに干しやすい
- 軽いので体への負担が少ない
- 寝相が悪い人はお布団がズレやすい
あらためて考えると軽い布団のデメリットってあまり思いつかないんですよね。
自分が軽い布団を使うことが多いので、余計かもしれませんが。
メリットでいえば、他にも羽毛布団の場合は軽くて暖かいという特徴もありますし、合繊布団(ポリエステルわたの布団)は洗えるっものが多いという特徴もあります。
羊毛布団は吸湿性と放湿製も高いのでムレにくいといった、お布団ごとにもメリットが多いです。
デメリットは軽いお布団だと、寝相が悪いと蹴とばしたりしてお布団が遠くにいってしまったり、ベッドから落ちたりすることがあるぐらいです。
僕も小さいときは結構蹴とばすことが多かったです。
でも本当にデメリットはこれぐらいしか思い浮かびません。
重い布団のメリットとデメリット
それではこの記事の本題である重い布団のメリットとデメリットについて解説していきます。
まず簡単にメリットとデメリットをまとめてみるとこんな感じになります。
- ほどよい圧迫感で安心感がある
- 重さで体にフィットしやすく隙間から空気が入りにくい
- 人によっては寝つきが改善することもある
- 重いので収納やお手入れが大変
- 赤ちゃんや幼児など小さな子供や人によっては事故の原因になる
- 重いので寝返りがしにくい
- 夏は暑く感じ、ムレを感じる
それでは個別に解説します。
重い布団のメリット
重い布団を使うメリットはほどよい圧迫感で抱きしめられているような安心感があります。
不安やストレスを和らげるリラックス効果が期待できます。
アメリカのクーリー・ディキンソン病院の実験では32名の成人に30ポンド(13.6kg)のブランケットを使って寝てもらう実験を行った結果、下のような効果が報告されています。
- 33%の人がリラックスした。
- 63%の人が使用後の不安感が減少した。
- 78%の人が落ち着いたと感じた。
同時に血圧や脈拍など、ブランケットの重さが体に影響を与えないかも調べられましたが、問題ないと報告されています。
またお布団自体が重たく体にフィットしやすいので、お布団と体の間に隙間ができにくく、空気が入りにくいのもメリットです。
特に冬場など寒い時期だと隙間から入ってくる空気で首元や肩口が冷えたりすることも多いので嬉しいポイントですよね。
最後に人によっては寝つきが改善することもあります。
スウェーデンで行われた実験では不眠で悩んでいる人に対してどのような効果があるのか調べられたデータもあります。
20~66歳の男女に1週間は今まで通りに寝てもらい、次の2週間を重いブランケットで寝てもらった結果、下のような違いがありました。
- より落ち着いて眠れた。
- 睡眠時間が伸びた。
- 夜中の動きが減った。
全体として重いブランケットを使用した参加者には、睡眠に良い影響があり、レポート内でも思いブランケットは睡眠の質を上げるための薬を使わないアプローチだと書かれています。
これによって寝つきが改善される可能性がありますよ。
重い布団のデメリット
重い布団だけあって単純に収納するときの上げ下げが大変です。
干したりするときも大変ですしね。
1番注意しないといけないデメリットが、赤ちゃんや幼児など小さな子供には使えません。
正確には使わないで欲しいということです。
実際に海外の子供が誤った使い方をしてしまい死亡事故が起こってしまったこともあります。
お子さんがいる場合は、子供の遊び道具や自分の目の届かないところでは触らせないようにしましょう。
これは僕の印象なのでみんなに当てはまるかは微妙ですが、重いので寝返りをするのがしんどくなる印象です。
実際に触ったことがあるのですが、体全体に分散するとそこまで重たくはありません。
とはいえ、軽い布団と比較すると重たいことには変わりないので、寝返りが打ちにくくなりそうです。
メリットでもありますが、体にしっかりとフィットするので夏場は暑く感じます。
夏に使用する場合はエアコンとセットで使うと寝やすくなりますよ。
重い布団を選ぶときの注意点
重い布団を選ぶときは重さだけは最適なものを選んでください。
先ほども書きましたが、海外では子供が誤った使い方をしてしまった為に死亡事故も起きてしまっています。
他にも高齢の人や身体が弱い人、ケガをしている人も注意が必要です。
適度な圧迫感とはいえ、体にかかる負担は大きいので使用する前にはお医者さんに相談してから購入を検討しましょう。
重い布団を選ぶ場合は、自分の体重の10%前後を目安にしてください。
これ以上、重たくなると身体への負担が大きくなってしまうので気をつけてくださいね。
重い布団のメリット・デメリットのまとめ
重い布団のメリットやデメリットを解説しました。
万人受けするようなお布団ではありませんが、最近注目されているお布団です。
実際、ニトリでも重い毛布が販売されていたと思います。
うろ覚えですいませんが・・・
精神的に疲れて眠れないという人や不安感があり寝つきが悪いという人は試してみる価値があるかもしれない布団です。
いろいろな研究がされている分野ですが、まだまだサンプル数も多くないですし、眠れない原因は人それぞれなので確実に改善するとは断言できないですけどね。
もし自分の寝つきが悪かったり眠れないと感じている人は一度検討してみるのもありですよ。
軽いお布団が欲しいという人は羽毛布団がおすすめです。
夏はダウンケットでエアコンの風からしっかり守ってくれますし、冬は本掛け布団でしっかり暖かく眠ることができます。
羽毛布団のおすすめが知りたいという人は下の記事を参考に選んでみてください。
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