お布団の種類っていろいろあるし言い方も違うけど何が違うの?
お布団の種類毎の特徴をわかりやすく教えてよー
この記事ではこんな疑問にお答えしていきます。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業マンであるしーさん(@lipton0507)が解説します。
掛け布団では肌掛け布団があったり本掛け布団があったりしますが、何が違うの?どっちがおすすめ?とこんな疑問を持っている人が多いと思います。
敷き布団にしても種類が多く自分にあった敷き布団がどんなものかって使ってみるまでわからない・・・というのはリスクがありますよね。
ある程度、事前にどんな種類があってどんな特徴があるのかを把握しておくことで、イメージと実際の商品とのギャップも少なくなるので買いなおすこともなくお得にお布団を選ぶことができますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
お布団とは?
人が眠る時に畳やベッドの上に敷いて睡眠時に用いる寝具。
Wikipediaより引用。
皆さんご存知だと思います。
誰しも睡眠時間や眠りの深さに差はあれど、寝る時に使っているので知ってますよね。
でもお布団と一括りに言ってみても色んな種類があるんです。
とりあえず今回は掛け布団と敷き布団に分けてみていきましょう!
掛け布団の種類について
読んで字の如く、寝る時に自分に掛けて使う布団です。
掛け布団と言っても色んな種類や素材があります。
季節によって使うお布団の種類も違いますし、中に入っている素材でもあたたかさが違ってきたりしますので意外と重要なポイントだったりします。
適当になんでもいいや~とかこれ安い!みたいな感じで選ぶとイメージと違うものが届いて寒かったり、最悪の場合は買いなおすことにもなるのでしっかりと自分の用途にあったものを選んでくださいね。
お布団の種類や素材について解説していきますので参考にしてみてください。
肌掛け布団
主に春や夏に使う掛け布団で、最近ではダウンケットがテレビ通販やネット通販でもここ数年人気があります。
肌掛け布団とダウンケットって何が違うの?と思うかもしれませんが、基本的に同じ認識で大丈夫です。
肌掛け布団が中身が合繊系(ポリエステル等)などいろいろな布団の総称に対して、ダウンケットは中身が羽毛のことを指します。
ダウンケットと言えば響きがいいですが、言ってしまえば羽毛肌掛け布団です。
ダウンケットは肌掛け布団という1つのジャンルの中にある内の1種類だと思ってください。
肌掛け布団の特徴としては主に春や夏に使いますので、軽量で適度な保温性があることが特徴です。
特に夏場は暑くてエアコンをつけっぱなしで寝る人も多くいますが、エアコンの風が寒くて寝れない人や直接風があたるのが嫌な人には特におすすめの寝具ですね。
2021年の羽毛肌掛け布団であるダウンケットのおすすめを【2021年版】寝具指導士が選ぶダウンケットのおすすめランキング【コスパ重視】という記事で紹介しています。
春や夏に使うお布団が欲しいなと思う人は参考にしてみてください。
合掛け布団
冬用の布団と肌掛け布団の中間に位置する布団です。
こちらは主に春、夏、秋に使用するのがおすすめです。
「あれ?さっきの肌掛け布団のところで春と夏は肌掛け布団!って言ってたよね?」
と思った方もいるハズ。
でもね、実際使えるんですよ。
最近は春先でも寒いし、夏は夏でエアコンをガンガンかけて寝てると肌掛け布団では寒い。
秋は冬の訪れが近づいて来ていてこれまた寒い。
そんな時に活躍してくれるのがこの合掛け布団です。
適度な中綿の量でしっかり保温性も確保されています。
最近では家の空調や気密性の関係から年中使っている人もいるほど使い勝手のいいお布団です。
2枚合わせ布団
名前の通りで肌掛け布団と合掛け布団を2枚セットにしたお布団です。
春や夏は肌掛け布団のみで使用し、秋から冬の始めは合掛け布団のみで使用します。
合掛け布団のみでは寒くなってきた冬本番にこの2枚合わせは本領を発揮します。
肌掛け布団と合掛け布団をホックのボタンをとめて使用します。
ただお布団を2枚重ねただけであれば、寝ているうちにお布団がズレてきたり落ちたりします。
そうなると寒くて途中で目が覚めてしまうこともあるでしょう。
そこでこの2枚合わせ布団はホックで留めることによって寝ている間にズレるのを防ぎます。
1セット持っていれば年中対応可能なところが魅力ですね!
2枚合わせの羽毛布団については二枚合わせの羽毛布団はおすすめ?メリットやデメリットを比較しつつ解説!という記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
今持っているお布団を2枚合わせとして使う方法もあります。
ダウンケットと合掛け布団、寒い地域に住んでいる人なら羽毛布団でもOKですが重ねて2枚合わせにして使う方法は【ボタンが壊れた場合も便利】持っている羽毛布団を2枚合わせで使う方法【寒い人にもおすすめ】という記事で解説しています。
冬用本掛け布団
中綿の量が今まで紹介した中で1番多く入っています!
羽毛布団であれば中綿の量が1.1㎏~1.3㎏入っていますので、羽毛肌掛け布団であるダウンケットと比べると4倍ぐらい羽毛の量に違いがあります。
そこを見ずに値段だけで選んでしまうとあたたかさも全然違うことになってしまうので、注意してくださいね。
このお布団の用途は冬用で冬の寒さに負けない保温力を持っているのが特徴です。
もちろん地域や住環境によってはこれでも寒いところもあるかと思いますが、寒冷地でなければこれだけで寝れますよ。
冬に使う羽毛布団は【2020年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】という記事で紹介しつつ具体的にどんな理由でおすすめなのかを解説しているので参考にしてみてください。
掛け布団の中綿の素材について
掛け布団の中綿にも大きくわけて羽毛、羊毛、ポリエステル綿の3種類あります。
それぞれに特徴があるので自分にあったものを選ぶと寝心地アップですよ。
それぞれの特徴を簡単に解説します。
羽毛
掛け布団の中でも高級な布団に使われている羽毛。
メリットも多くあり個人的にも掛け布団の中綿の中で一番おすすめの素材になります。
特徴は下の通りです。
- 軽くてふわふわ
- 保温性に優れている
- 吸湿性と放湿性に優れている
-
- 他の素材と比較すると値段が高い
- 羽毛の質によっては臭いことがある
簡単にまとめるとこんな感じです。
下の記事で羽毛について詳しくまとめていますのでご覧ください。
羊毛
最近では少なくなってきていますが、量販店では扱いがあったりする羊毛布団ですが羊毛の特徴を下で簡単にまとめてみました。
- 保温性が高い
- 吸湿性と放湿性が高い
- 燃えにくい
- 購入直後や長期密閉保管後は臭うことがある
- へたることがある
ざっくりとまとめるとこんな感じです。
羊毛の質によって値段が変わるのでなんとも言えませんが、基本的には羽毛より安いことがほとんどです。
価格的には羽毛よりメリットがありますが、へたるので羽毛の方が長持ちすることが多いのと保温力と軽さの部分では羽毛に軍配が上がります。
羊毛の掛け布団については記事を書いたらリンクを貼るようにしますね。
ポリエステル綿
ネットや量販店でも取り扱いが多いのがこのポリエステル綿を使ったお布団になります。
ポリエステルの特徴を簡単に下でまとめました。
- 軽くて洗える
- わた埃が出にくいのでアレルギー体質の人におすすめ
- 値段が安い
- 機能性加工されているものがある
- へたる
- 保温性がそこまで高くない
- 吸湿性が低い
羽毛と羊毛と値段を比較した場合、基本的に一番安いです。
ポリエステル自体に吸湿性はないのですが、加工されているポリエステル綿は多少の吸湿性があったりもします。
吸湿性って大事で寝ている時のムレ感にも関わってきますので、ムレるのが嫌って人は羽毛や羊毛を使う方が無難ですよ。
ポリエステル綿を使った掛け布団の記事を書いたときに解説記事のリンクを貼るようにしますね。
敷布団について
敷き布団は見た目で大きな差がないものが多いので、ぱっと見ではわかりにくい方が多いと思います。
中綿で差別化しているものが多いのでどうしてもこれから買う人はわかりにくいでしょう。
ここでは敷布団ってどんな種類があるの?という人にそれぞれの特徴を見てもらいましょう。
敷き布団については敷き布団の取り扱い説明書!選び方から使い方まで参考まとめ【おすすめも紹介】という記事でまとめています。
敷き布団のサイズや素材の選び方、おすすめの敷き布団など敷き布団に関する悩みをまとめているので参考にどうぞ。
羊毛混固わた敷布団
量販店なんかでも見ることができる敷布団で、中芯にポリエステルの固わたを使いその周囲を羊毛でくるんでいるタイプです。
固わたというのはポリエステルを圧縮したもので多くの敷布団に使われています。
この固わたがないとどうしても底つき感が出やすくなります。
底つき感っていうのは敷いている布団が薄かったりヘタってきていて、寝ていても背中が床についているような感覚のことだと思ってもらえれば大丈夫です。
羊毛混固綿敷布団については羊毛混敷布団のメリットとデメリットを解説!【おすすめを解説つきで紹介】という記事で解説していますので、参考にしてみてください。
羊毛敷布団
先ほどとは違って羊毛(ウール)100%の敷布団です。
羊毛の特徴として吸湿性、発散性、弾力性に優れています。
身体から出る水分を吸収し、空気に放湿しますので夏場の暑い時期でもムレを軽減します。
また羊毛自体か独特のちぢれ(クリンプ)をもっていますので弾力性にも優れています。
ただ、良くも悪くもウール100%なので買ったばかりの頃はふかふかで気持ちいいのですが、使っているうちにヘタってきます。
こればかりは羊毛敷布団の特性なので、しょうがないかもしれません。
その場合は買い替えかもう1枚下に敷布団を敷くなどすればOKです。
羊毛敷布団については羊毛敷布団のおすすめはコレ!【単品で使うより重ねて使う方がいい】という記事で解説していますので参考にしてみてください。
体圧分散敷布団
最近多いのはこのタイプですね。
浅田真央さんのCMでおなじみのエアウィーヴや東京西川のエアー、昭和西川のムアツ布団あたりの商品がこのタイプです。
本当にこのタイプの商品が増えました。
このタイプの布団自体は昔からあったんですが、エアウィーヴの浅田真央さんのCMから火がついて一気にブームになりました。
各社様々な形状がありますが、基本的なコンセプトは変わりません。
特殊形状による体圧分散性と通気性が特徴です。
基本的に人が寝る時は頭、肩、腰、足で全体重を支えることになります。
それをこのお布団では分散させて身体にかかる負担を軽減します。
詳しいデータは各社のホームページに載っていますのでそちらを参考にしてください。
通気性についてはエアウィーヴではairfiberと呼ばれる樹脂を編んだような構造の中材を使用しています。
イメージとしてはお湯をかける前のチキンラーメンでも想像してください。
だいたいそんな感じです。
形状から見てもわかるように通気性は抜群ですね。
エアウィーヴが気になるといった方はエアウィーヴのマットレスやパッドを腰痛持ちの寝具指導士が徹底解説!【評判や口コミも】の記事で解説していますのであわせてご覧ください。
東京西川のエアーや昭和西川のムアツ布団は中材に特殊形状のウレタンを使用しています。
こちらは細かな凹凸があり今までの面で支えるから点で支えることによって身体が沈み込まずに自然な寝姿勢を保ってくれます。
具体的にどんなものか興味があるという人はムアツふとんの口コミや評判は?おすすめを寝具指導士が徹底解説!【安く買う方法も】という記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ちなみに体圧分散系のマットレスについてはマットレスを買う前に知りたい使い方のまとめ【必要なものから処分方法まで】の記事でまとめています。
随時更新していますので、お悩みや疑問があれば参考にしてみてください。
合繊敷き布団
比較的に安い物が多く量販店なんかでよく見かけます。
ただ安いものはへたりやすく、買い替えのサイクルが早くなりがちなので選ぶ時は三層式や五層式の敷き布団を選ぶ方がいいですよ。
ポリエステルが主体のものがほとんどですが逆に人工的に作られたものだからこそできる特徴もあります。
今まで紹介してきたものはどちらかとゆうと素材そのものがもつ機能性でしたが、中綿のポリエステルには抗菌・防臭性や防ダニ性など機能性を付加したものもあります。
また合繊布団は洗えるものも多くホコリもたちにくいのでアレルギー体質の人にもおすすめです。
合繊敷布団についてはポリエステル敷布団のメリットとデメリット、選ぶ時の注意点を解説!という記事で詳しく解説しています。
購入を検討している人は一度読んでおいた方が損しません。
お布団の種類と選び方についてのまとめ
細かく見ていくと書き切れなさそうでしたのでページを分けて順次説明します。
お布団の選び方や素材に関してわからないことも多いハズ。
人生の3分の1は眠っているとも言われているので、快適な睡眠をとってもらいたい。
寝不足なら自分のパフォーマンスも落ちてきちゃいますし。
夜はグッスリ、朝はスッキリ元気が1番です。
そんな生活を目指すみなさんの快適な睡眠の助けになれば嬉しいです!
羽毛布団についてお悩みの方は【2020年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】の記事を参考にしてください。
マットレスについてのお悩みはマットレスを買う前に知りたい使い方のまとめ【必要なものから処分方法まで】を参考にしてみてください。
寝付きが悪い、熟睡感がない、肩こりや首こりがひどい・・・
こんな悩みがある人は枕があっていないからかもしれません。
そんな枕についての悩みは寝具指導士が教える枕の選び方とおすすめの枕のまとめ【横向き寝にも対応】という記事でまとめているので参考にどうぞ。
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