覚えておきたい!羽毛のメリットとデメリットや鳥の種類について

おふとん

今回はお布団の中でも王様的な立ち位置にいる羽毛布団について書いていきます。

羽毛布団といっても中に羽毛が入っていることはわかるかと思いますが、入っていることによってどんなメリットやデメリットがあるのか?ということは案外知らなかったりします。

そこで今回はいきなり羽毛布団のお話をするのではなく、そもそも羽毛ってどんなもの?といったところから書いていきますね!
良いところと悪いところを見極める上でも中身ついての全然知らないというのと少しでも知っているのとでは全然違いますから。

前回は大雑把にお布団の種類についてお話ししましたが、今回から少し深掘りして素材について見ていきましょう。
ちなみに前回のお布団の種類や基本的な知識についてはコチラからどうぞ。

知っていると便利なお布団の種類と基本的な知識
今回は僕の本業であるお布団について話をしていきたいと思います! 布団の営業マンって言うと訪問販売や怪しいセールスみたいに思われがちです。 まぁ実際この業界に入っていなかったら僕も怪しいイメージを持っていたと思いますし。笑 ...

 

羽毛のメリット

グースの画像

メリットはなんといっても保温力
羽毛には空気をたくさん含む性質があり、人の体温で空気が温められます。

店頭で見比べてもらうとわかりやすいのですが、中身が同じ量の羽毛布団と合繊布団では膨らみ方が違いますよね?

その膨らみが空気を多く含んでいる証拠です。
同じ量で膨らみが違うということは同じ保温力を求める場合、一般的な合繊布団より羽毛布団は軽くて暖かいということになります。

また吸湿性や放湿性にも優れています。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
その汗を吸収して発散してくれているのでムレにくく快適に眠ることができます。

 

羽毛のデメリット

デメリットですが、比較的価格が高いものが多いです。

羽毛は国内での生産がないので、どうしても海外からの輸入に頼らないといけません。
しかも海外で鳥インフルエンザが発生したら殺処分されたりして生産量が少ない年があります。
そのような時は価格が上がる傾向にあります。

 

また株のように相場があり、需要と供給のバランスによって相場が決まります。
近年ではダウンジャケットが人気でそちらの方に需要があり、価格が高騰しています。

ダウンジャケットの場合はそこまで入っている量が多くないので、そこまで価格アップにはなりませんが、羽毛布団の場合は1.2㎏とか入ってますので相場が高騰するとモロに影響を受けちゃいます。

 

「去年は10,000円で買えたのに今年は15,000円になってる~!」

 

なんてこともザラにあります。
こんな風に価格が安定しないというのもデメリットに挙げられますね。

 

あとは臭いがするものがあるというのもデメリットになります。
いくら洗っているとはいえ羽毛も動物の毛なのでどうしても臭う可能性はあります。

 

じゃあ無臭になるまで洗えばいいと思うかもしれませんが、そこまで洗ってしまうと特性も無くなってしまうんです。
油脂分というのがあり、これが臭いの元になるんですが落とし過ぎると今度は肝心の羽自体がダメージを受けてしまいパサパサになってしまいます。

 

そうなると膨らみもなくなり特徴でもある保温性が下がります。
ですので国内、海外問わず洗う場合は最低限の油脂分は残しています。
これが臭いに敏感な方は気になることが稀にあります。

 

そんな場合は天気のいい日に1〜2時間程度干すとある程度臭いは飛びます。
あまり長時間干し過ぎると生地を痛めることがありますので、注意が必要です。
それでもあまりにひどいようでしたら購入した店舗に相談しましょう。

返品・交換などしっかり対応してもらえますよ。

 

鳥の種類について

店頭やネットを見てみると、

「~産ホワイトダック90%!」

「~産ホワイトグース90%!」

など書いてあることが多くありますよね?
でもこの説明だけでわかる人って寝具業界の人とアパレル業界の人だけでしょ?

少なくとも僕はこの業界に入るまでは単語は知っていても、何が違ってどこがいいのかわかりませんでした。

普通の人は

「だから何?」とか

「なんか良さそうな感じがする!」

程度なもんにしかわからないと思います。
産地とパーセンテージについては今書くと逆にわかりにくくなってしまうので、今回は鳥の種類についてのみ書きます。

産地の話やパーセンテージの話については別の記事でちゃんと説明しますね。

 

ダック

ダックの画像

まずダックですがアヒルのことを指します。
羽毛布団やダウンジャケットに使われるダックとは主にアヒルの胸の部分の綿毛です。
このタンポポのような綿毛はふわふわとたっぷり空気を含みますので保温力に優れています。

先もお話しせましたが、臭いがする可能性があるのはダックであることが多いです。
この後に紹介するグースと違い、アヒルは雑食なのです。
なんでも食べちゃうのでどうしても油脂分がつきやすいのです。

 

それが臭いの元になってしまう可能性があるんですね。

 

もちろんしっかりと洗っているので、基本的に気になることはありません。
実際臭いに関するクレームはないとは言いませんが、そこまで多くはないです。
メーカーさんも臭いがする羽毛をどんどん出荷していると信用を失くしてしまうのでそこはしっかりやっているところがほとんどです。

ただ・・・

「自分は臭いに敏感だ!」

「少しでも臭いがする可能性を減らしたい!」

という方にはこの後のグースをオススメします。

 

グース

ホワイトグースの画像

次にグースですが、ガチョウのことを指します。
こちらもさっきと同じで胸の綿毛を使用します。

じゃぁこの2種類は何が違うの?となりますよね?

一部の例外を除き基本的にはダックよりグースの方が大きいです。
体が大きいということは採取できる羽毛も大きくなります。
大きいということはそれだけで膨らみやすくその分空気をたくさん含んでくれます。
つまり保温力に差が出てくるんですね!

 

結果としてグースを使ったお布団の方が暖かいものが多くなります。
まぁこれも絶対暖かい!とは一概には言い切れないので難しいところなんですが・・・

品質の悪いグースと高品質のダックを比較したらダックの方がいいこともザラにありますしね。

 

先ほどと違いグースは草食なので油脂分がつきにくいです。

油脂分がつきにくいということは、臭いの原因を比較した場合、そもそも少ないということになります。
あくまでつきにくいというだけなので、ゼロではないので注意してくださいね。

基本的にダックもグースも羽毛を洗浄するのでどちらも臭いはしませんが、元々草食のグースの方が臭いがする可能性が下がります。
少しでも臭いのする可能性を下げたいの方であればグースがオススメです。

マザーグース

マザーグースの画像

名前の通りお母さんになったグースです。
同じガチョウですが母鳥として3〜5年程度育てられた体の大きい個体です。
長期に渡って育てられたので体も大きく羽毛も大きくより多くの空気を含むことができます。

 

基本的な特徴は普通のグースと同じです。
ただ母鳥なので、採取量がより少ないので高価になりがちです。
羽毛布団にした場合、高価にはなりますが軽くて暖かいのでオススメですね。

 

アイダーダックについて

アイダーダックの卵

あまり目にすることもないとは思いますが、こんなのもあるよーってことで紹介しておきます。
アイダーダックとは主にアイスランドで採取される稀少なダックです。

アイスランドでは国から保護されている天然の鳥ですので、今まで紹介してきたダックやグースと違い食肉用に飼育されていませんので採取できる量が非常に少なく限られています。

採取の方法も変わっています。
今までのダックやグースは食肉加工される時の副産物として機械や人の手で採取されています。

このアイダーダックの母鳥は卵を育てる時に自分の胸の綿毛を抜いて巣を作ります。
卵から雛が孵り巣立った後、巣に残った羽毛を国から採取の許可を得た業者が手作業て巣から回収します。

特徴としては他の羽毛はふっくらしていますが、アイダーダックの場合は羽毛自体が絡み合うスティッキー性と呼ばれる性質を持っています。
この性質があると他の羽毛ふとんと比較した場合、しっかりした感触のお布団になります。

 

他の羽毛布団の場合はふんわりとしたイメージで、逆にいえば中身の偏りが起こる可能性があります。
もちろんお布団を作る時にキルティング(縫製)しているので偏りは起こりにくくなっています。
アイダーは羽毛自体が絡み合っているのでそもそも偏りが起こりにくいです。

それにダックやグースの場合だとダウンプルーフ加工という羽毛が吹き出さない特殊な加工をした生地でしかお布団にできません。
アイダーの場合、絡み合っているのでダウンプルーフ加工をしていない生地でもお布団を作ることができます。

具体的な例でいえばシルク100%の生地を使用したお布団が挙げられます。
このような生地だと生地自体が強くないので吹き出し防止のダウンプルーフ加工ができないんですよね。
ですので通常シルク100%の羽毛布団は中にタフタと呼ばれる中袋を使わないと作れないのですが、アイダーダックに限り羽毛布団にすることができます。
まぁこれも最近では万が一の吹き出しのリスクを考えて中袋を使うメーカーが増えてきてますが・・・

 

ただアイダーダックは非常に高価でおふとんにした場合、数十万〜数百万することも多いです。

コストパフォーマンスを考えた場合、グースやマザーグースで十分問題ありません。

まとめ

羽毛のメリットとデメリット、鳥の種類について書かせていただきました。
とりあえず羽毛のメリットとデメリットをまとめます。

メリット

  1. 保温力
  2. 軽さ
  3. 吸湿性が高い(ムレにくい)
  4. 放湿性が高い(ムレにくい)

デメリット

  1. 価格が高い
  2. 臭いがする可能性がある

簡単にまとめるとこんな感じになります。
特に保温力では最近では合繊綿も機能性があるものが開発されたりもしていますが、まだまだ羽毛に勝るものはないと思います。

次に鳥の種類の特徴をまとめておきます。

ダック

  • 保温力・・・★★★
  • 臭いのする可能性・・・小

グース

  • 保温力・・・★★★★
  • 臭いのする可能性・・・極小

マザーグース

  • 保温力・・・★★★★★
  • 臭いのする可能性・・・極小

アイダーダック

  • 保温力・・・★★★
  • 臭いのする可能性・・・小

だいたいこんな認識で大丈夫です。
厳密にいえばDP(ダウンパワー)や混率のパーセンテージも大きな影響があるのですが、それはまた別の記事で書くことにします。

次回は産地で何が違うのか?といった疑問について記事にします。

産地もいろいろあって、

「何がいいのか?」

「どう選べばいいのか。」

この疑問に答えていきますね!

ほな、また!

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コメント

  1. 羽毛にはダックやグースといった種類があるんですね。複数あるとは思いませんでした。

    もし、機会があれば、色んな羽毛布団を試してみたいです!

    • しーさん しーさん より:

      そうなんですよー。
      いろんな種類がありますし、暖かさにも影響がある部分も多いので是非お試しを!
      毎日使うものなのに知らない人も結構多くいてます。
      もっと寝具のことを詳しく知ってもらう為に情報発信していきますので、また見にきてくださいねー!