羽毛布団のキルトパターンの特徴について【縫い方で違いがあります】

ホテルのベッド写真 羽毛布団

「羽毛布団のキルトっていろいろな種類があるけど、何が違うんだろう・・・?」

「羽毛布団でキルトが違うと値段が変わったりするけど何かメリットがあるの?値段を吊り上げたいだけなんじゃないの?」

「どんなキルトがおすすめなのか、自分にあったキルトパターンが知りたい!」

今回はそんな疑問を解決します。

睡眠環境・寝具指導士の資格を持ち現役の寝具業界の営業マンのしーさん(@lipton0507)がキルトパターンの特徴を解説します。

一言でキルトと言ってもパターンはいろいろありますし、同じキルトパターンでも地方によっては名前が違っていたりメーカーによっても名前が違うこともあります。

全部を紹介するのは難しいですが、主なキルトパターンに絞って解説していきます。

結論を先に言っておくと、立体キルトがおすすめです。

2層立体キルトや特殊キルトもいいのですが、よほどのこだわりがなければ通常立体キルトで十分ですよ。

その点をふまえて自分にあったキルトパターンがあるか読んでいってみてください。

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直キルトとは?

直キルトとは、表と裏の生地を直接縫い合わせているキルトです。

平キルトやタタキキルトなんて名前で呼ばれたりもします。

最近ではダウンケットでよくみるキルトパターンですね。

イメージとしてはこんな感じです。

タタキキルト図解と解説

表生地と裏生地を直接縫い合わせているワケですから縫い付けている部分には羽毛がない状態になります。

なのでその部分から暖かさが逃げていってしまうんですよね。

基本的に直キルトは秋や冬などの寒いシーズンのお布団には向きません。

蒸し暑い梅雨や夏なんかは熱を逃がしてくれるのでオススメのキルトのなりますね!

実際、夏用のダウンケットぐらいでしか見かけなくなったキルトでもあります。

あとは一般に販売されているものではありませんが、ホテル用の羽毛布団でも一部使われたりしています。

立体キルトとは?

表地と裏地の間にマチテープと呼ばれるテープで仕切りを作るキルトパターンです。

この仕切りがあると何がいいのかというと先ほどの直キルトと違い、生地を縫い合わせる部分に高さが生まれるので羽毛のふくらみを邪魔することなく空気を含み保温力が高くなります。

 

断面図のイメージとしてはこんな感じ。

立体キルト図解

 

このキルトパターンは今は一番多く使われていて、量販店や専門店、ネット通販でもよく見かけるキルトです。

マス目はシングルサイズで4×5マスの20マスが一般的です。

他にも5×6マスの30マスなんかもあったりします。

マス目の数が多くなるとそれだけ中の羽毛が移動しにくくなり、暖かさが均一に保たれます。

またマス目が細かいものはドレープ性(フィットしやすさ)もアップするので体によりフィットしやすくなります。

春秋冬に使える合い掛け布団や冬用の本掛け布団にもよく使われているキルトで今はこのキルトが一番メジャーなキルトになります。

2層立体キルトとは?

表生地と裏生地の間にナイロンやポリエステルのタフタと呼ばれる生地が1枚挟み込まれているキルトになります。

ちなみにツインキルトなんて呼ばれたりもします。

このタフタ挟むことによって上下でキルトを分けることができ、生地を縫い合わせる部分をずらすことができます。

この生地を縫い合わせる部分をずらすことによって、立体キルトよりももっと暖かさが逃げにくくなります。

結果、保温性のアップにも繋がるんですよね。

 

断面図のイメージはこちら。

二層式図解

矢印の部分が縫い目なんですがズレてるでしょ?

この縫い目の部分をズラすことによって熱が逃げにくくなります。

ダウンケットを流通量に含めるとタタキキルトの方が多くなってしまいますが、冬用の本掛け羽毛布団で考えれば立体キルトの次に多くなるキルトパターンですね。

メリットとしては先ほども言った通り保温性が高いことで、デメリットとしては間に生地が1枚入っているので重量的に少し重たくなってしまいます。

あとは立体キルトと比較した場合、少し価格が高くなることもデメリットですね。

高くなる理由は生地が1枚余分に入っているのでその生地代と縫製や羽毛の充填も手間がかかるので加工賃が高くなるのが理由なんですよ。

寒い地方に住んでいる人や寒がりの人にはおすすめです。

特殊キルトとは?

ここは西川などの各メーカーがそれぞれオリジナルの名前をつけていたりしますので、ここでは特殊キルトと表現しますが、基本的には保温性アップやドレープ性(フィットしやすさ)のアップをしたキルトになります。

例えば昭和西川さんなんかのセーフティカローキルトは個人的にはオススメですね!

オススメの理由はセーフティカローキルトが完全立体と呼ばれるキルト仕様なんです。

いきなり完全立体キルトっていわれてもどんなキルトかわかりませんよね?

ちゃんと説明します!

まず先ほど上で説明した立体キルトと基本的には似ているのですが、立体キルトでは羽毛を充填する時に各マスに充填するパイプを通す為の穴があいています。

ただこの立体キルトではお布団を使っているうちにその充填用の穴から羽毛が動いてしまったりすることがあります。

例えば首元の羽毛が動いてしまってひとつ下のマスに動いてしまった場合、胸のあたりは通常より多く羽毛が入っているので暖かいかもしれませんが、逆に首元のマス目には通常より少ない羽毛しか入ってませんので少し寒くなります。

そんな羽毛の移動を無くすのが完全立体キルトなんですよ。

どうやって羽毛が動かなくするかというと充填用の穴に特殊な弁をつけることによってその穴を塞いでしまいます。

これだけだと他社メーカーも簡易な弁をつけてやってたりするのですが、昭和西川さんのセーフティカローキルトはその弁が何重にもなっていますのでほぼ羽毛が動くことはありません。

簡易な弁であれば通常の立体キルトより動きにくいという程度なんであまりオススメするほど強い理由にはならないのですが、昭和西川さんのセーフティカローキルトは流石に凄いと思います。

ここまでやるか・・・と素直に思いましたね。

 

他にも東京西川のグランポリゴンキルトみたいにマス目の形を変えてドレープ性を高めているものもあります。

イメージとしてはこんな感じ。

※ちなみにこれは東京西川のグランポリゴンキルトではないですよ。
あくまでイメージです。

 

基本的に羽毛布団のマス目は四角いボックス型のマス目が多いんですが、三角形のマス目やカーブがあるようなマス目にしていると通常の四角のマス目よりもドレープ性が上がり、より体にフィットしやすくなります。

各メーカーさんによって多少キルトが変わってきますが、このマス目の形が違う特殊キルトのパターンの基本的な性能は似たようなもんです。

このようなマス目の形が違う特殊キルトは寝ている時に肩口や首元が寒いと感じることが多い人にオススメになります。

ただし、このような特殊キルトは非常に縫いにくく生産効率が悪いので価格は高い傾向にあります。

まとめ

今回は羽毛布団のキルトパターンについて解説しました。

今回ご紹介させていただいたのはほんのキルトパターンのほんの一部で、本当は全て網羅したものにしたいんですが、各社がそれぞれ名前つけて種類が増えすぎててとても把握しきれません・・・

正直なところ各メーカーが同じようなキルトパターンで名前を変えてるだけってこともありますし。

ちなみに専門店さんなんかもオリジナルのキルトを作ったりしているところもあって、それも含めるとかなりの数になります。

ただ今回紹介したキルトパターンが基本形であとは名前が違うだけであったりマス目の形が違うかマス目の数が違うとか応用のものがほとんどです。

なのでこの基本形の特徴さえわかっていれば後は性能面でもそこまで大きな変化はないと思ってもらって大丈夫です。

覚えておいて欲しいポイントは4つだけですので下にまとめておきますね。

  1. 立体キルトのように縫い目にマチテープが入ると保温性アップ
  2. 二層立体キルト(ツインキルト)のように縫い目をズラしているものは熱が逃げにくく保温性アップ
  3. マス目の数が増えるとドレープ性(体にフィットしやすさ)がアップ
  4. マスの形が四角でなければドレープ性(体にフィットしやすさ)がアップ

直キルトは今はほとんどダウンケットにしか使われていないので、ここでは割愛します。

特殊キルトはそれぞれに特徴があるので、あえてまとめには入れてません。

立体キルトや二層立体キルト(ツインキルト)の特徴はこの4つのポイントを覚えておけば大丈夫です。

市場に出回っている羽毛布団のキルトパターンもこの立体キルトと二層立体キルトが圧倒的に多いですしね。

羽毛布団に関する記事は↓の記事でまとめていますので合わせてご覧ください。

ということで今回はここまで!

ほな、また!

羽毛布団
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