安い羽毛布団と高い羽毛布団って何が違うの?
値段が変わると何が変わるか知りたい!
この記事ではこんな悩みにお答えします。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業マンのしーさん(@lipton0507)が解説します。
羽毛布団の値段もピンからキリまであってどれが自分にあった羽毛布団かわかりませんよね。
とはいえ、自分で判断するのが難しいのが羽毛布団。
この記事では安い羽毛布団と中級クラスの羽毛布団の値段の違いとどこが変わるのかを解説します。
もう少し具体的に書くと、2万円ぐらいまでの安い羽毛布団と3万円~5万円ぐらいの羽毛布団の場合、どこが変わるのかをこの記事で解説します。
例えば、安価なクラスの羽毛布団だと側生地はポリエステル85%綿15%のもが主流ですが、この記事で紹介するクラスからは綿100%のもの選べます。
ただ綿100%になっても何が良くなるのかってわからないですよね?
羽毛の品質も上がりますが羽毛の品質についても実際にどう変わるのかってわかりにくかったりします。
この記事ではその辺りの値段と品質が変わる部分について詳しく解説していきます。
その前に安い羽毛布団もどんなものがあるか知りたいという方は通販で買える安い羽毛布団のおすすめ5選!という記事をご覧ください。
安い羽毛布団と高い羽毛布団の違い
安い羽毛布団と比べてどこが違うのか気になるところだと思います。
ここで安い羽毛布団との違いについて解説します。
2万円までの羽毛布団と3万円~5万円までの羽毛布団との違いは選択肢が増えます。
具体的に増える選択肢については下にまとめます。
- 側生地の素材
- 側生地のキルトパターン
- 羽毛の産地や質
次から個別に解説していきますね。
側生地の素材が変わる
安い羽毛布団の場合は側生地の素材はほとんどポリエステル系の生地であることがほとんどです。
2万円ぐらいまでの羽毛布団のほとんどがポリエステル85%綿15%の生地が多く、まれにポリエステルとレーヨンの素材があるといった感じです。
これはネット通販に限らず、量販店や専門店でもほとんど同じです。
この側生地の素材の部分は2万円ぐらいまでだと、ほとんど選択の余地がありません。
逆に2万円までの安い羽毛布団で綿100%の側生地の素材だと、今度は中身の羽毛の質が落ちることになりがちです。
側生地も寝心地に大きく影響を与える要素ですが、あたたかさという面で考えると羽毛の質の方が大事ですので羽毛の質に注目して選ぶ方がおすすめです。
別にこのポリエステル混の素材が悪いワケではないですが、3万円~5万円ぐらいの中級クラスになってくると綿100%の生地を使った羽毛布団が増えてきます。
綿100%の素材は長く使っても丈夫で吸湿性が高く、適度な弾力性があるので柔らかくサラッとした手触りが特徴です。
ポリエステルの場合は基本的には吸湿性がないので、どうしてもムレ感があります。
今使っているお布団が少しムレるなと思うなら綿100%の素材に変えると改善できるかもしれませんよ。
ポリエステル系の生地だとカシャカシャとした音が気になったり、手触りもツルツルした感じで滑るような感じで気になるといった方もいますが、綿100%ならそんな心配はなくなりますよ。
生地の素材について詳しく知りたい方は下の2つの記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
側生地のキルトパターンが変わる
側生地のキルトパターンも中級クラスの場合、二層式キルトが選択肢として増えてきます。
2万円ぐらいまでの安い羽毛布団の場合、4×5マスの立体キルトが主流です。
たまに5×5マスの立体キルトや襟丸キルトなどの変形キルトもあったりしますが、少数です。
キルトパターンも二層式キルトの場合は通常の立体キルトより保温性に優れています。
ただこのキルトパターンですが、立体キルトでも問題なく使えますよ。
立体キルトだから寒いということはありませんし、二層式の方がより保温力が高いので寒がりの人におすすめといったイメージで考えてもらえれば大丈夫です。
キルトパターンについては【図解】羽毛布団のキルティングの特徴と選び方!【迷ったら立体キルトでOK】という記事で画像付きで解説していますのであわせてご覧ください。
羽毛の産地や質が変わる
2万円ぐらいまでの羽毛布団だと羽毛の産地はほぼ中国産の羽毛です。
産地が書いていない羽毛の場合はほとんどが中国産の羽毛だと考えてください。
大手寝具メーカーの西川だと羽毛の産地は書いていなかったりもしますが、それでも羽毛の産地がポーランドやハンガリーなどのヨーロッパ産のものだとアピールポイントにしていることがほとんどです。
中国産の羽毛だからといって劣っているワケではないのですが、それでもポーランドやハンガリーの羽毛は昔から有名な産地で品質に関しては安定していて安心ができます。
ただ羽毛の質の面においては産地よりも羽毛のふくらみを表すDP(ダウンパワー)に注目してみるようにしてください。
このDPにおいても2万円までの羽毛布団と比較しても数値が高いものが多くなりますよ。
羽毛の産地やDPについてもう少し知りたいと思う方は【失敗しない選び方】羽毛の産地の違いは?大事なのはDP(ダウンパワー)【ラベルも解説】という記事で解説していますのであわせてご覧ください。
それに安い羽毛布団の羽毛はダックがほとんどですが、3万円を超える羽毛布団だと羽毛もグースを使うことが増えてきます。
グースの方が羽毛のダウンボールが大きくふくらみやすくDPの数字が大きく、よりあたたかいお布団ができます。
羽毛のダックとグースの違いについて気になるといった方は羽毛のメリットやデメリットを解説!ダックやグースで何が変わるの?という記事で解説していますのであわせてご覧ください。
羽毛布団の値段の違いについてのまとめ
この記事では2万円ぐらいまでの羽毛布団と3万円~5万円までの羽毛布団で値段の差で何が変わるかを解説しました。
これがもうワンランク上のクラスとの比較だとさらに違いが明確にもなってきます。
あと気づいていた人もいるかもしれませんが、2万円~3万円の間の羽毛布団はあえてあけていたのですが、この間は上手く買えば2万円ぐらいで買えるものが多いです。
羽毛布団の場合は柄や売っているお店で値段が変わることが多いです。
上手く買えば2万円で買えるものであれば、わざわざ2万5千円も出して買いたいとは思いませんよね。
ということで、あえて2万円~3万円の間は除外しました。
安い羽毛布団には安い理由がありますし、高い羽毛布団には高い理由があります。
個人的には初めて羽毛布団を使うなら安い羽毛布団でも十分満足できると思いますよ。
今、羽毛布団をお使いの方で現状に満足しているようであれば同等クラスの羽毛布団を探すのがいいと思いますし、現状に不満があるようであればワンランク上の羽毛布団を検討してみるのもおすすめですよ。
ちなみに2020年の羽毛布団のおすすめをランキング形式で紹介した記事も書きました。
羽毛布団選びに悩んでいる人は【2020年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】という記事も参考にしてみてください。
自分でしいかりと理解して羽毛布団を選びたいという人は【2020年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】という記事でまとめていますのであわせてご覧ください。
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