【失敗しない選び方】羽毛の産地の違いは?大事なのはDP(ダウンパワー)【ラベルも解説】

羽毛の産地の違いEC お布団の選び方
羽毛の産地ってポーランドやらハンガリーやらいろいろあるけど何か違うの?
なんとなく中国産の羽毛って質が悪そう・・・本当のところどうなの?
羽毛の産地ってどこがいいの?おすすめがあれば教えて!

 

この記事では羽毛の産地に関する疑問にお答えします。

 

睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさん(@lipton0507)が解説していきます。

 

羽毛の産地っていろいろあって産地によって値段も違います。

でも羽毛布団を買う方からしたら何がいいかってわかりにくいですよね。

 

なんとなくポーランド産やハンガリー産だったら良さそうな気がする・・・

中国産だったら悪そうな気がする・・・

 

これ、イメージだけで間違いですよ。

大事なのはDP(ダウンパワー)です!

 

しっかりと知っていれば産地によって何が違うか?

羽毛を見分ける上で大事なポイントはどこか?

 

この記事では布団屋が教えてくれない産地の違いと正しい羽毛の選び方について解説します。

 

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羽毛の産地による違いについて

世界地図

以前の記事で書いたんですが、日本では羽毛が採れないので100%輸入です。

入ってくる産地の多くはポーランド、ハンガリー、フランス、中国になります。

 

他にも最近ダウンジャケットで有名なカナダやドイツからも入ってきています。

 

「そんなにいろいろな国から輸入してるってことはそれぞれに特徴ってあるの?」

 

と疑問に思いますよね?

 

正直そこまで大きな違いはありません。

これだけだと理由わかりませんので、詳しくお話します。

 

質のいい羽毛を選ぶ方法としては、「どこで採れたか?」よりも「どれだけ大きな羽毛が採れたか?」方がよっぽど大事です。

 

その前提があって初めて産地が関わってきます。

鳥も生き物ですので、環境に応じた成長をします。

 

暖かい地域で育った鳥と寒い地域で育った鳥では採れる羽毛の大きさに差があります。

暖かい所に生息するのにそんなに保温性はいりませんよね?

 

そんな場所で生きているのにむちゃくちゃ暖かい毛が生えてたら体温調節が上手くいかずにバテバテになっちゃいます。

 

逆も同じで寒い所にいてるのに毛がスカスカだったら寒くて弱ってしまいますよね?

つまり寒い地方で育った鳥の方が羽毛は大きくなりやすいのです。

 

一般的にヨーロッパの羽毛は高値ですが、実際寒いところで育った鳥の方が羽毛も大きいものが採れます。

ただここで注意して欲しいのが、あくまで寒い地域で飼育されている鳥からは大きな羽毛が採れやすいだけです。

 

なのでヨーロッパってだけで無条件にいい羽毛だと信じるのはいけません。

ヨーロッパの羽毛でもしっかりと成長していない鳥から採取された場合は未成熟の為、羽毛も小さくあまりいい品質のものではありません。

 

産地だけで判断するのは危険です。

 

では次に中国の羽毛ってみなさんどんなイメージがありますか?

汚い、臭いそう、ちゃんと洗ってないんじゃないか?といったイメージを持っている人が非常に多いかと思います。

 

僕は中国産の羽毛も取り扱っていますが、お布団屋さんでさえそんなイメージを持っている人が非常に多くいます。

本当のところはどうなの?って思いますよね?

 

基本的に中国産の羽毛でも問題ありません。

 

というのもしっかりと日本で作っている羽毛布団だと中国から羽毛自体は輸入してきますが、洗浄は国内でしますので日本の基準でしっかりと洗浄と管理がされます。

 

安い羽毛布団だと中国で洗浄しただけのものも使うことがありますが、中国も洗浄技術がかなり向上している為、問題は起こりにくくなっています。

普段使う分には問題ないと思いますよ。

 

仮に臭いなどの問題があった場合は購入したお店に相談しましょう。

交換や返金などの対応をしてもらえますよ。

 

とはいえ、お店に電話したり持っていくのも面倒だという人は羽毛布団は臭い?原因と具体的な解決策は3つ【やってはいけないことと予防策も解説】という記事で対処法について解説していますので参考にしてみてください。

 

 

ちなみに羽毛の大きさもヨーロッパに負けないぐらい大きいものもあります。

ただ安い羽毛であんまりおすすめはしないなぁってものも当然ありますけど。

 

一つ注意ですが、今の話はあくまで日本製の羽毛布団に限定した話です。

海外製の羽毛布団の場合は注意が必要です。

 

何が違うのかというと、海外製でも品質管理の部分において日本の基準で生産を依頼します。

問題は管理を担当するのが外国人だという点がネックになります。

 

やはり文化も感覚も違うので、外国人が気にならない臭いでも日本人は気になるケースが発生します。

仮に中国洗浄の羽毛を使って日本でお布団を作った場合、臭いがしたら生産過程や検品過程で絶対にチェックが入り、生産ストップして出荷を止めます。


ですが海外製だとそのままスルーして輸入され販売される可能性があります。

これは例に挙げた中国だけに限らず他の国で生産されたお布団についても同様です。

 

やっぱり最終的に「だれが作ったか?」「検品したか?」というのは非常に大事なポイントになります。

よほど信頼しているものを除いては海外製の製品はおすすめしません。

 

品質のいい羽毛の選び方

どう選ぶ?

羽毛ってお布団にしてもダウンジャケットにしても基本的に中に入っているので見ることができません。

本当は中に入るものを自分の目で大きさを見るのが一番いいのですが、それは現実的に難しいです。

 

工場直売や店頭で充填するのを見れるところもありますが少数です。

今やお布団は専門店で購入される量よりもネットやテレビなどの通販や量販店で購入される量の方が増えてきています。

実際にお布団の中身を見れずに買う場合、どのようにして見分ければいいかお話します。

 

本当に大事なポイントはひとつだけですので、羽毛布団を買おうかなと思っている人は覚えておいてください。

 

DP(ダウンパワー)を見てください。

 

今まで羽毛布団は羽毛の産地を売り文句にしている専門店さんも多くありましたが、大事なのはあくまでDP(ダウンパワー)です。

もちろんヨーロッパの高品質な羽毛はありますが、中国産でも質のいい羽毛はたくさんあります。

 

今まで布団の専門店だとポーランドの羽毛を使っているから、ハンガリーの羽毛を使っているから、フランスの羽毛を使っているからといった説明で高く羽毛布団を販売しているところも多くありました。

例を挙げておくなら

 

中国グース93%(DP410)>ハンガリーグース93%(DP400)

 

この場合だと中国グースの方が品質がいいです。

ただ、ハンガリーやポーランドのようなヨーロッパ産の方が高く売れるのでヨーロッパの羽毛布団をおすすめしてくる専門店も多くありました。

 

そんな話はガン無視でOKです。

 

DP(ダウンパワー)がどちらが高いかを聞いて選びましょう。

それでも何か言ってくるようであれば、そのお店はあまりいい店ではないかもしれませんし、情報が古いままです。

 

ではそもそもDP(ダウンパワー)ってなんなのかしっかりと解説していきます。

品質のいい羽毛を選ぶときに必ず見て欲しいポイントなので羽毛布団を買う前に必ずチェックしましょう。

 

DP(ダウンパワー)とは?

DPとは、どれだけ羽毛が膨らみを持ち、どれだけ復元力を持っているかを数値化したものです。

あまり気にしなくてもいいですが、計測方法も載せておきます。

 

内径29㎝のシリンダーに羽毛を30g入れその上から重さ94.3gの円盤を入れる。その時の高さを計測し、羽毛の体積を求め1gあたりの体積をダウンパワーとして表す。

 

画像:日本羽毛製品協同組合より引用

 

画像を見てもらうとわかるのですが、左の羽毛より右の羽毛の方が膨らんでいてふっくらして見えますよね?

 

これ、同じ量の羽毛です。

同じ量の羽毛でも、こんなにも膨らみが違います。

 

ひと口に羽毛といっても生育環境の違いもあり膨らみ方は全然違います。

それを数値化することで購入を検討する時や比較をする時の判断材料になるようにしました。

 

基本的には数値が大きくなればなるほどいい羽毛だと考えてもらって大丈夫ですよ。

市販されているものではDP350~440までの商品が多いです。

中でもDP480ぐらいになるとかなりふくらみがあって暖かい羽毛布団もあったりします。

 

とはいえDPなんてわからない、いちいち調べるのが面倒だと思う人も多いと思います。

そんな人は日本羽毛製品協同組合に加盟している羽毛布団メーカーだとゴールドラベルという下げ札がついているので参考にしてみてください。

 

ゴールドラベルについて

悩んでいる女性

羽毛ふとんについているラベルについて解説していきます。

このラベルはゴールドラベルと呼ばれています。

 

もしかしたら見たことがある人もいるかと思います。

必ずしもついているワケではありませんが、日本羽毛製品協同組合に加入しているメーカーであればつけることが可能なラベルです。

 

日本羽毛製品協同組合について簡単に言ってしまえば品質管理を徹底して消費者が安心できるような羽毛製品の情報の発信や試買テストを実施し怪しい羽毛製品が市場に出回っていないかチェックしている組合です。

 

絶対ついていないとダメなラベルではありませんが参考にはなります。

 

DP(ダウンパワー)ってお店では明記していなかったりすることがあります。

実際、品質表示にも羽毛の産地とダックかグース、%程度しか書いていないのでDPは書いていないことがほとんどです。

 

羽毛布団の下げ札に別で書いてあったりはしますが、店頭でお試し用だと外れていることもあります。

逆にネット通販の方がDP(ダウンパワー)までしっかり書いていることが多いので選びやすいかもしれませんね。

 

なのでここではDP(ダウンパワー)がわからない場合でも判断基準になるゴールドラベルの解説もしておきます。

ラベルごとに基準があるのでDPがわからない場合でも羽毛を選ぶ目安になりますよ。

 

お布団屋さんに行っても話しかけるのが苦手、セールストークされるのが嫌といった人はラベルで判断して選ぶのもありです。

参考にしてみてください。

 

ではゴールドラベルについてしっかりと解説します。

 

ニューゴールドラベル

画像:日本羽毛製品協同組合のホームーページより引用

 

DP300以上の羽毛に使用可能なラベルになります。

他にも基準があり、ダウンの混率が50%以上、洗浄度500mm以上、酸素係数4.8mg以下といった条件があります。

 

このように細かい条件もあるのですが、ここはまともに洗浄等の処理をしている羽毛であればクリアできる条件です。

 

僕自身これ以下の規格の話はほぼ聞いたことがありませんし、あったとしてもおすすめできるような羽毛布団ではありません。

ダウンの混率なんかも50%以下だと羽毛ふとんと言えなくなり羽根ふとんと呼ばれるようになります。

 

羽毛布団と羽根布団の違いについては羽毛布団と羽根布団の違いと特徴を比較【簡単な見分け方を解説】という記事で詳しく解説しているので気になった人は参考にしてください。

 

羽毛ふとんと羽根ふとんとあればみなさんどちらを買いますか?

おそらく羽毛ふとんの方を選ぶ方が多いと思います。

違法な業者以外はここは基本的にきっちりやっています。

 

エクセルゴールドラベル

画像:日本羽毛製品協同組合のホームページより引用

 

DP350以上でダウンの混率は80%以上がラベルの条件になります。

他の部分に関してはニューゴールドラベルと変わりません。

 

正直、羽毛布団の購入を検討されている方であれば最低でもこのクラスから上のものをおすすめします。

本当はこの次のクラスの羽毛ふとんからがおすすめですが、とりあえず羽毛ふとんを使ってみたいという方はこのクラスでお試しをしてみるのもいいかと思います。

 

ロイヤルゴールドラベル

画像:日本羽毛製品協同組合のホームページより引用

 

DP400以上でダウンの混率は90%以上がラベルの条件です。

ここも先ほどと同じで他の条件はニューゴールドラベルと同じになります。

 

このクラスの羽毛を使っている羽毛ふとんはおすすめできる商品です。

羽毛の暖かさや膨らみを実感できるクラスです。

ただしお値段も少しいいお値段になってきます。

 

プレミアムゴールドラベル

画像:日本羽毛製品協同組合のホームページより引用

 

DP440以上でダウンの混率が93%以上が条件のラベルになります。

ここでも他の条件はニューゴールドラベルと同じです。

 

最高クラスの羽毛になります。

このクラスの原料は流通量も他のクラスの羽毛と比較して少ないものも多く、本当にいい羽毛でしかこのクラスの羽毛原料は作れません。

 

もちろん羽毛ふとんの暖かさや膨らみも最高クラスのものがほとんどです。

ただこのクラスの羽毛を使ったおふとんは非常に高価になので、お財布にゆとりがある人や高くてもいい羽毛布団で眠りたいという人におすすめです。

 

羽毛の産地による違いと選び方のまとめ

まとめのイメージ

長々と書いてしまいましたが、大事なポイントは下にまとめます。

 

羽毛の選び方のポイント
  • 羽毛の産地にはこだわらなくてもOK
  • いい羽毛の判断基準はDP(ダウンパワー)
  • DPがわからない場合はゴールドラベルで選ぶのもあり
ココをチェック
しーさんのおすすめアイコン

 

 

この3点を覚えておけば大丈夫です。

最後はラベルも解説しましたが、あくまでDPの説明の補足ですね。

ついていないよりはついている方が安心といったレベルです。

ただDPは調べるのが面倒だと思う人はラベルで検索して羽毛布団を選ぶのもありですよ。

 

実際に大手寝具メーカーである西川系列の羽毛布団にはついていないことも多いです。

ただ、西川や大手寝具メーカーでは自社できっちりと羽毛を試験してデータを出せるように保管しています。

 

西川以外でもデータをきっちりと管理しているメーカーは多いので、ラベルがついていないとダメ!って縛りはつけない方がいいです。

選択肢が少なくなっちゃいますしね。

 

あくまで大事なのはDPの数字ということを覚えておいてください。

寝具に携わる人間としてはDP400以上のものがおすすめです。

 

安いものと比較したら少し高く感じるかもしれませんが、暖かく寝心地もいいので本当におすすめできますよ。

毎日使うものですから妥協して安い羽毛布団を買って後悔するぐらいであれば、しっかりとしたいいものを買う方が結果的に満足できます。

 

3万円違ったとしても羽毛布団は5年以上は使えるので日割りで考えると1日で16円程度の差しかありません。

だったらいいもの使ってしっかり寝て、元気いっぱい全力が出せる環境を作るってのもアリだと思いませんか?

結果的に安いものを買って早く買い替えるよりコスパが良くなったりもします。

 

どう考えるかは自分次第ですが、一度しっかり考えてみてもいいかなと思いますよ。

 

そもそも羽毛布団にダックやグースもあるけど、これって何が違うの?と思う人は【羽毛布団】羽毛のメリットやデメリットを解説!ダックやグースで何か変わるの?という記事で解説していますので、あわせてみておくといいです。

 

 

羽毛布団に関しては下記の記事でまとめていますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

お布団の選び方 羽毛布団
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プロフィール
このブログを書いた人
しーさん

30代の寝具業界の営業マン。
睡眠環境・寝具指導士の資格あり。
寝具に疑問や不満を感じている人の手助けができればいいなと思いブログを立ち上げ情報を発信中。

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