マットレスで寝たいけど、ベッドを買うお金がないし直置きしてもいいのかな?
マットレスを使いたいけど、部屋のスペースを考えるとベッドを置くのちょっと・・・
ベッドフレームって絶対いるの?マットレスだけでもよくない?
この記事ではこんな疑問にお答えしていきたいと思います。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業マンであるしーさん(@lipton0507)が解説していきます。
マットレスで寝てみたいけど、ベッドフレームって高いものも多いですし、スペースもかなり使っちゃいますよね。
マットレスを直置きして寝ている人もいるかと思います。
結論から言ってしまうと決しておすすめできる使い方とは言えません。
この記事ではマットレスの直置きが何故おすすめできないのか、お手入れ方法や関連商品の説明していきます。
- マットレスを直置きで使うデメリット
- マットレスを直置きしている場合のお手入れ方法
- マットレスを直置きする場合におすすめの関連商品
マットレスを直置きで使うことのデメリット3つ
デメリットはお手入れの頻度と手間が増えることとマットレスの状態によっては健康にも影響を及ぼす可能性があります。
毎日使うものですから極力日頃のお手入れは減らしたいですよね?
それにしっかりと睡眠をとって健康に過ごしたいと思っていても睡眠環境が原因で体調を壊したくはないと思います。
具体的にどんなことが起こるか見ていきましょう。
カビが繁殖しやすくなる
床がフローリングの場合に特に起こりやすいのですが、睡眠時に体から発せられる気化熱とマットレスと床の接地面との温度差で結露が起こりやすくなります。
この結露が起こるとマットレスと床の接地面はもちろんですが、マットレス内部にも湿気が溜まることになります。
まして接地面や内部は通気性が悪く湿気が溜まり続けることになりカビが繁殖します。
じゃぁ畳の上なら大丈夫?と思うかもしれませんが、それもおすすめできません。
畳の場合、畳自体に吸湿性があるのでフローリングと比較すればマシですが、あくまでマシというだけで接地面は風が通りませんのでやはりカビが生えやすい環境になってしまいます。
このカビが原因で健康状態にも影響を与えます。
このカビが原因で起こる可能性のある症状については後半で解説します。
もし今使っているマットレスにカビが生えてしまっているならマットレスのカビを落とす手順と予防する5つの方法【黒かびが根付くと終わり】という記事を参考にカビを落としてみてください。
カビの落とし方や対処法、予防法について解説しています。
ハウスダストを吸い込みやすい
直置きの場合、床からの距離が近いので埃やダニのフンや死骸などを吸い込みやすい状況にあります。
このハウスダストが原因でアレルギー症状が発症する可能性もあります。
床の冷たさが伝わって体が冷える
マットレスが薄手の場合に感じやすいですが先ほどと同じで床からの距離が近いので床の冷たさがダイレクトに伝わります。
特に冬場は顕著に差があります。
底冷えするような寒さだとなかなか眠りにもつきにくいですし、おすすめはできません。
マットレスを直置きしている場合のお手入れ方法
それでもスペースや経済的にベッドを置けずに直置きしたい人や既にしている人もいるかと思います。
デメリットはわかってもすぐにはベッドフレームを置けない、買えない人もいるでしょう。
そんな人の為に直置きしている場合のお手入れの方法を説明します。
しっかりとお手入れをしていれば何もしない万年床の人と比べれば安心して使うことができます。
湿気を飛ばして乾燥させる
カビが繁殖しないように通気性をよくし湿気を飛ばして乾燥させましょう。
具体的な方法としては下記の方法があります。
- 壁に立てかけて風通しをよくして乾燥させる
- 扇風機で風をマットレスの裏面にあてる
- 布団乾燥機をかける
簡単にできるものから順番に並べてみました。
上2つは組み合わせるとより効果的です。
マットレスを乾燥させることはもちろんですが、接地面の床も同様に乾燥させるようにしましょう。
特にフローリングの場合はしっかりと乾燥させるようにしてくださいね。
3の布団乾燥機を使う場合ですが、そもそも布団乾燥機を持っていない人も多いと思います。
無理して買う必要はありません。
既に持っている人は就寝の2時間~3時間前には終わるようにしておいてください。
終わった後しばらくはマットレスが熱いので寝にくいのとマットレスと床の接地面との温度差で結露しやすい状態になっているので自然にマットレスを冷ましましょう。
お手入れの頻度ですが、1は出来る限り毎日することをおすすめします。
毎日壁に立てかけるのは手間もかかりますし大変ですが、せっかくのマットレスにカビが生えるのは嫌ですよね?
ましてや床にカビが生えて張り替えなんてことになったら大変です。
それにカビが生えているマットレスで寝続けると健康にも影響が出る可能性があるので、カビが生えて放置ということは絶対にやめておいてくださいね。
お部屋の掃除をする
埃やダニなどのハウスダスト対策として基本ですがお部屋の掃除をしましょう。
埃はある程度は目に見えますが、ダニのフンや死骸はなかなか目で見えなくて気づかなかったりします。
掃除機で床の掃除をすることとマットレスの上はコロコロでしっかりと埃やダニなどのハウスダストを取ってあげるようにしましょう。
ハウスダストを吸い込むことによってアレルギーを発症することもありますのでこまめにお部屋の掃除をしましょう。
おまけ:お部屋のカビ対策
お手入れという括りからは少し外れてしまいますが、そもそもカビを発生しにくくしておくとお手入れの時の負担が減ります。
まず簡単に出来るのはお部屋の換気をするのが一番簡単なカビ対策になります。
ただお部屋の換気をするにしても雨の後や梅雨の時期は換気をすることで逆にお部屋の湿度を上げてしまうことになるかもしれませんので注意してください。
またお部屋の湿度を上げないようにする為に寝室での洗濯物の部屋干しはやめておきましょう。
寝室で部屋干しをすると洗濯物が含んでいる水分が発散され、お部屋の湿度を一気に上げてしまうことにもなってしまいます。
ただワンルームマンションなどに住んでいる人はどうしても部屋干しをしないといけないシチュエーションがあると思います。
そのような人は除湿器を使うのが一番おすすめです。
除湿器を使う場合は部屋干しをしていても除湿器が湿気を取ってくれるので問題ありません。
ただその場合でもマットレスは壁に立てかけておいてくださいね。
マットレスを直置きする場合のおすすめ周辺アイテム
基本的に僕はマットレスの直置きはおすすめはしていませんが、お部屋のスペースや予算の問題で直置きせざるをえない人もいると思います。
そんな人にお手入れの負担を減らしたりマットレスを保護するおすすめの関連商品を紹介しておきます。
ベッドパッドとシーツ
こちらのアイテムはマットレスを直置きで使う場合もベッドフレームを使う場合も必須のアイテムになります。
ベッドパッドは寝ている時の寝汗を吸収しマットレスの生地や内部の湿度を上がりにくくしてくれます。
抗菌防臭・防ダニ加工がされているので直置きの場合でもおすすめです。
ベッドパッドに関してはベッドパッドと敷きパッドの違いってなに?という記事で解説していますのであわせてご覧ください。
シーツはマットレスを汚れや寝汗、皮脂などからマットレスの生地表面を保護してくれます。
シーツのおすすめも紹介しておきますね。
綿100%のシーツということで吸湿性にも優れていますし、サテン生地ということで肌触りも良く生地にも光沢があります。
ホテル仕様ということで無地ながらもオシャレなストライプが入っているのでお部屋のインテリアとしてもおすすめですね。
こちらのシーツは高密度の生地を使用しているのでダニの侵入を防ぎ、生地の凹凸が少ないので埃や花粉もサッと払うことで落とすことができるのでおすすめですよ。
使い方はマットレス→ベッドパッド→シーツの順番にセットして使ってください。
アルミの保温シート
アルミの保温シートはマットレスを直置きしている人におすすめのアイテムになります。
アルミ保温シートはフローリングなどの床からの冷気を防ぎ、床との接地面と自分が寝ている部分との温度差は少なくし結露の発生を軽減します。
またマットレスの保温性を高めてくれるので暖かく眠ることが出来ます。
アルミの面を上にしてマットレス側にあたるようにしてマットレスと床の間に挟んで使ってください。
ただ夏場は暑く感じる人は外しておいてもいいかもしれません。
そのあたりはご自分の暑さの体感によって変えてもらって大丈夫ですよ。
除湿シート
除湿シートはその名の通り湿気を取る機能のあるシートです。
湿気を取る機能があるのですが、無制限に湿気を取ってくれるワケではありません。
ただ除湿シート自体を定期的に干して乾燥させることによって何度も使えるのでコスパもいいですし直置きする場合には必須アイテムです。
中でもおすすめは吸湿センサーのついているものがおすすめですよ。
どのタイミングで干して乾燥させればいいかわかるので非常に便利です。
ちなみに有名な除湿シートであればテイジンの快眠ドライというのがおすすめです。
ちょっと高いですが、予算に余裕があるならこちらの方が品質や機能、安心感はこちらの方がおすすめですよ。
ベッドフレームを使っている人はあればいいかなとは思いますけど通気性がある程度確保されるので必須というワケではありません。
こちらもマットレスと床の間に敷いて使ってください。
ただ先ほどのアルミの保温シートを使う場合は床→アルミシート→除湿シート→マットレスの順番に敷いて使ってください。
すのこマット
ベッドフレームが置けない人でもモノによっては折りたたんだり巻いてコンパクトに収納できるものもありますのでおすすめです。
すのこマットを使うことによってマットレスと床の間に隙間ができ通気性が生まれますのでカビの発生を防ぎやすくなります。
しかもすのこ自体も木材なので元々吸湿性もありますので、マットレスを湿気から守ってくれます。
こちらの商品ですと価格的にも安くコスパ抜群ですね。
掛け布団を干すこともできますし使わない時はコンパクトに収納することもできます。
また角が丸くカットされているのでお布団をひっかけることもありませんし、壁や床を傷つけることがありませんのでおすすめです。
ちなみに百均のすのこを並べて使うのはおすすめできません。
毎日使うものですから百均のものですと耐久性に疑問があることと床を傷つける恐れがあるので必ず寝具としてのすのこマットを購入されることをおすすめします。
カビが繁殖した場合どんなリスクがあるか
最後にマットレスやお布団にカビが生えると健康にどんな影響があるかという説明を簡単にしておきます。
カビが生えた状態のマットレスやお布団を使い続けていると、睡眠中にカビの胞子を吸い込んでしまいアレルギーを発症することがあります。
呼吸器のアレルギーや気管支ぜんそく、過敏性肺炎など症状に発展することもあります。
他にも疲れている時や風邪などで免疫力が低下している時や小さなお子さんがカビ菌を吸い込むと胃腸炎や食道炎、水虫などの病気にかかる可能性があります。
特に斑点状の黒かびは小児アレルギーを発症する子供もたくさんいますので、お子さんの為にもカビが生えないようにしっかりとカビ対策をしてあげてくださいね。
マットレスの直置きについてまとめ
マットレスの直置きについてお話をしてきましたが、基本的にはおすすめしません。
ただ住環境や予算の都合上どうしても直置きしないといけないシチュエーションもあるかと思います。
その時はカビやハウスダストには十分に気をつけてください。
お手入れをサボって健康に害が出ないように注意しましょう。
湿気対策とこまめな掃除である程度はカバーできますが、なんせ手間がかかります。
毎日使うものですから極力日頃の手間を減らした方が楽です。
出来るだけおすすめした周辺アイテムで楽しちゃいましょう。
マットレスについてはマットレスのおすすめの使い方のまとめという記事でまとめていますのであわせてご覧ください。
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