中綿も種類がいろいろあるけど、何が変わるんだろう?
おすすめのベッドパッドがあれば知りたい!
この記事ではこんな疑問が解決できます。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業マンのしーさん(@lipton0507)が解説します。
値段もピンキリ、素材はポリエステルからウールまで幅広くありますが何が違うのかってわからないですよね?
この記事では中綿の素材の特徴と素材ごとのおすすめのベッドパッドを紹介していきます。
ベッドパッドは素材にも特徴があって機能性も全然違ってきます。
ましてや素材ごとに商品の種類も多くて自分にあったものを探すだけでも一苦労。
僕の方でおすすめのベッドパッドもピックアップしておいたので参考にしてみてください。
そもそもベッドパッドと敷きパッドってどんなもの?と疑問に思った人はベッドパッドと敷きパッドの違いを比較!【特徴とシーツを敷く順番について解説】という記事で詳しく解説しているので先に読んでおくのがおすすめです。
では、ベッドパッドの中綿の特徴について解説していきます。
ベッドパッドの中綿の素材の特徴
ベッドパッドの中綿として使われる素材は主にウール、綿、ポリエステルの3つです。
ただし3つとはいえどポリエステルでは様々な機能を施されたものもありますし、ウールもウールがもつ特徴をそのままに洗えるようにウォッシャブル性を持たせたものもあります。
そんなベッドパッドでよく使われる中綿の特徴を比較しやすいように簡単にまとめるとこんな感じになります。
あくまでこの比較は一例で、機能性加工がされているものであれば内容も変わってきます。
特にポリエステルは機能性加工で化けますからね。
値段も一緒に化けますけど。
このように様々な特徴のあるベッドパッドの中綿の素材ですが、基本的な特徴とそれぞれのおすすめのベッドパッドを紹介していきます。
ウールのベッドパッド
ウールの特徴として、保温性、吸湿性、放湿性、弾力性があります。
寝汗をよくかく人やムレ感が気になるといった人におすすめの素材になります。
弾力性にも優れているので、床つき感もなく今お使いのマットレスがへたってきてスプリングがあたっているような気がする人にも補助してくれるのでおすすめですよ。
よくウールは冬の素材と思われがちですが、そんなことはありません。
吸湿性も高く、また放湿性も高いので夏場の使用も問題ありません。
ムレたりするイメージを持っているかもしれませんが吸湿性と放湿性が高いので意外とムレませんよ。
基本的に水洗いができないものが多いですが、ウォッシャブル加工がされているウールだと洗うことができます。
ベッドパッドなので洗いたいという人は選ぶときにしっかりと見て選ぶようにしましょう。
デメリットとしては他の素材のベッドパッドよりお値段が高価になりがちというところと動物性の素材になるので長期間の保管になると虫食いにあう可能性があることが挙げられます。
こんな商品だと洗うこともできますので特におすすめ。
中身もシングルサイズで1㎏入っているのでへたり始めたマットレスにもバッチリですよ。
生産も日本ですので、臭いの問題が起こる可能性も低いので、そこもおすすめできるポイントです。
綿わたのベッドパッド
綿わたの特徴は保温性と吸湿性に優れていて弾力性にも優れています。
特徴はウールと似ているのですが、ウールと比べると放湿性が劣ります。
そのため、こまめに干して乾燥させてあげる必要があります。
この干して乾燥させるのをサボってしまうと湿気を吸って重たくなってしまったり、へたりも早くなってしまいます。
お値段はウールより安くポリエステルよりは高いといった感じになりますが、ポリエステルの場合は機能性加工がされているものもありますのでポリエステル綿の方が高くなることもあります。
中綿が綿のものでおすすめのベッドパッドはこちらです。
簡単におすすめのポイントをまとめます。
- 生地も両面とも綿100%
- 中綿も綿96%以上
- 吸湿性が抜群
- 細かなキルティングで綿のかたよりがない
- 自宅の洗濯機で洗える
生地は両面とも綿100%で中綿も綿が96%と高混率で0.74㎏入りということでボリュームはそこまでないように感じるかもしれませんが、へたり具合が気にならないようであればこれでも十分です。
敷きパッドと表記されていますが、ベッドパッドとしても使えますので安心してください。
ポリエステルのベッドパッド
ポリエステルの特徴は軽くて保温性もあり、弾力性にも優れています。
またホコリも出ないので非常に衛生的です。
ホコリが気になるといった人におすすめの素材で洗えるものも多いのも特徴ですね。
デメリットとしてはポリエステルは基本的には吸湿性が良くありません。
機能性加工がされていないものだと吸湿性はほぼゼロだと思っておいてください。
例えばの話ですが、ポリエステル100%の生地にポリエステル100%の中綿のベッドパッドを使うとムレを感じますし、静電気も起きやすいでしょう。
まぁここまではかなり極端な例ですが…
ただし先ほどまでのウールや綿などの天然素材と違い、ポリエステルには機能性加工されたものが多くあるのが大きな違いです。
人工的に作られた素材ですから天然繊維と違いポリエステルの糸に機能性を持たせたマイクロカプセルを練りこんであったり、特殊な形状の糸を作ったりといったように天然繊維では出来ないことも出来たりするのがポリエステルです。
1番多いのが抗菌防臭加工や防ダニ加工ですね。
他にも調温機能や調湿機能を持ったものもあります。
ちなみに中綿だけでなく生地にも機能性がついているものも多いのでその辺も参考にして検討してみるといいですよ。
繰り返しになりますが、ポリエステルはほとんどのものが家庭で洗えるのでホコリが気になる方にはおすすめできます。
帝人の高機能わたのケミタックを使用しているベッドパッドで、機能としては抗菌・防臭加工が施されています。
もうひとつおすすめするポイントは大きいサイズのものでも継ぎ目がないのが理由ですね。
敷き関係の生地は114㎝幅の生地を使うことが多いので、シングルサイズ以外のサイズでは継ぎ目が入ってしまうのですがこちらの商品は220㎝幅の生地を使っていますので継ぎ目が入りません。
220㎝の生地って実は割高になることが多くてあまり使われないことも多いんですけど見た目が綺麗に仕上がります。
大きいサイズの購入を検討されている方に特におすすめですね。
もうひとつ少し安い価格帯のものも紹介しておきます。
こちらも先ほど紹介したベッドパッドと同じく抗菌防臭加工が施されていますが、こちらは生地がポリエステル100%なのでムレ感はあるかもしれません。
こちらのベッドパッドをお使いになられる場合は吸湿性のある綿のシーツなどをあわせて使うとムレ感も軽減されるのでおすすめですよ。
ベッドパッドとシーツをセットするのが面倒だ・・・
ベッドパッドやシーツを洗うことがあると思います。
ただ、もう一度セットするのは大変ですよね・・・
できればやりたくない作業だと思います。
そこで便利なのが、ベッドパッド一体型ボックスシーツ。
名前の通り、ベッドパッドとボックスシーツがひとつになっている寝具で洗濯時の手間を大幅に減らすことができますよ。
具体的にどんなものなのかは【洗濯物が減る】パッド一体型ボックスシーツのメリットとデメリットを解説!【セットも楽】という記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください。
ベッドパッドの中綿の素材の特徴についてまとめ
中綿の特徴については説明した通りですが、下で簡単にまとめておきます。
- ウール…保温性、吸湿性、弾力性に優れているが保管時に虫喰いに注意。値段は高め。
- 綿…ウールと同じ特徴だが放湿性がやや劣り、乾燥させないと重くなりへたりも早くなる。値段は中間程度。
- ポリエステル…軽量、保温性、弾力性に優れホコリが出ないので衛生的。機能性加工がされているものも多く洗えるものも多い。吸湿性がないのがデメリット。値段は安め。
ポリエステルの綿には機能性加工が施されているものも多くあるのでモノによっては値段が高くなります。
個人的には天然素材で機能的にも文句なしのウールがおすすめですが、お値段も高いので品質にそこまでこだわりがない場合はご家庭でも洗える値段的にも安価なポリエステル素材でもOKかと。
家庭で洗えるものが多く、値段も安いので気軽に買い替えも出来ますしね。
長期に渡って使う場合やマットレスのへたりが強い場合は弾力性もあり床つき感の少ないウールのベッドパッドがおすすめです。
マットレスに関する記事はマットレスを買う前に知りたい使い方のまとめ【必要なものから処分方法まで】でまとめていますのであわせてご覧ください。
他にも枕についてお悩みの人は寝具指導士が教える枕の選び方とおすすめの枕のまとめ【横向き寝にも対応】という記事でまとめているので参考にしてみてください。
できるだけ自分にあった枕で寝たほうが朝スッキリと起きれますよ。
冬の寒い時期の必需品が羽毛布団。
そんな羽毛布団について【2020年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】という記事でまとめています。
値段もピンキリなのでしっかりと見極められるようになりましょう。
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