羽毛布団の処分方法ってどんな方法があるの?
おすすめの処分方法があれば教えてよ!
この記事ではこんな疑問に答えていきます。
睡眠環境・寝具指導士の資格をもち現役の寝具業界の営業マンのしーさんが解説していきます。
寝具って買うのも嵩張って大変ですが、捨てる時も大変ですよね?
普段のごみの日ではなかなか出せない地域も多いですし、粗大ごみにしても事前に準備したり日にちや時間帯も指定があったりと面倒です。
今回の記事ではそんな処分が大変な羽毛布団の処分方法についてまとめています。
おすすめ順に紹介していきますが最初の4つを個人的におすすめしています。
自分のライフスタイルにあった羽毛布団の処分方法を探してみてくださいね。
グリーンダウンプロジェクトに持ち込みリサイクル
グリーンダウンプロジェクトってなに?と思われた人も多いはず。
寝具業界では大手の西川や羽毛を扱っている河田フェザー、アパレルではアーバンリサーチやユナイテッドアローズなども参加している羽毛のリサイクルを目的としたプロジェクトになります。
ただこれが2024年の1番おすすめの羽毛布団の処分方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
公式のホームページのリンクを下に貼っておきます。
このグリーンダウンプロジェクトでは捨てられるはずだった羽毛製品を回収し、解体、精毛という工程を経て再び製品化しようという取り組みです。
近年、羽毛の生産量が減り続けていて環境保護の観点からもリサイクルできるものは出来るだけリサイクルして環境への負担を減らそうという取り組みです。
グリーンダウンプロジェクトでのリサイクルのメリットとデメリットを下にまとめました。
- 環境保護に優しい
- 限られた資源を有効活用できる
- 無料で回収してもらえる
- 回収場所が多い
- 回収場所までの持ち込みが面倒
- 回収してもらえないものもある
簡単にまとめるとこんな感じですが、補足していきます。
メリットの部分で無料で回収してもらえると書いていますが、回収場所までは自分で持ち込まなければいけません。
そこがデメリットでも書いているように少し手間がかかります。
回収場所についてはいろいろありますが、全国のイオンモールなどの一部の店舗で回収してもらえます。
どこで回収してもらえるかは下のリンクをご覧ください。
ただし、少し注意が必要なのは全ての店舗で羽毛布団を回収してくれるわけではないというところです。
ダウンジャケットなどのアパレル製品のみ回収してくれるところも多くあります。
ただ、羽毛布団の回収に絞り込んで回収してくれる場所を検索できるようにもなっていますので、あなたのお住まいの都道府県を入力すればお近くの店舗がヒットしますので参考にしてみてください。
デメリットの方での補足しておく部分は回収してもらえないものがあるという点ですね。
どんなものが回収してもらえないかというと、主に下の3点。
- ダウン率が49%以下の羽根布団
- 濡れている羽毛布団
- 綿布団
ダウン率が49%以下のものは羽毛布団ではなく羽根布団と呼ばれてあまり質のいいお布団ではありませんのでコチラの回収は断られるようです。
羽毛布団と羽根布団の違いについては以前に羽毛布団と羽根布団の違いって知っていますか?という記事で解説していますので参考にしてみてください。
注意点としてはこんなところでほぼデメリットもありません。
持ち込むのたしかに手間かもしれませんが、自分の空いている時間で処分できるのはメリットにもなりますし、限られた資源を大切に使うという意味でもおすすめです。
それに他の処分方法だとお金がかかる方法も多いので少しお得に処分できますしね。
大手メーカーの回収サービスを利用する
先ほどのグリーンダウンプロジェクトに近いものではありますが、他の大手寝具メーカーなども使わなくなった羽毛布団の回収には力を入れています。
特に「東洋羽毛工業」の羽毛布団回収サービスは無料で回収してもらうことができ、自宅に回収用のキットが届いて送るだけなので、めっちゃ便利です。
詳しくは不要羽毛ふとん引取りのお申込みのページから申し込みができるので、しっかりと確認した上で申し込んでみればいいかと思います。
他にもフランスベッドやタイミングによってはニトリも回収してくれます。
ただ、フランスベッドの場合は指定されたショールームに持ち込まなければいけなかったり、ニトリの場合は回収の期間が決まっていたりと少し不便です。
その点、東洋羽毛工業の羽毛布団回収サービスは回収キットが送られてきて発送するだけなのでかなり楽です。
無料ですし、この方法もかなりおすすめの羽毛布団の処分方法になります。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)サービスを利用する
こちらも先ほどのリサイクルに近いイメージですが、自分の羽毛布団を自分でリサイクルすると思ってもらえれば大丈夫です。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)については過去にも記事を書いていますので、そちらも参考にしてもらえればわかっていただけるかと。
詳細は過去記事を読んでもらうのが1番わかりやすいのでリンクを貼っておきますが、簡単にメリットとデメリットをまとめておきます。
- コスパがいい
- 環境にやさしい
- サイズの作り替えができる
- 安い羽毛布団の場合、新品を買う方がコスパがよくなる
- 中の羽毛の質によっては打ち直しができない場合がある
- 時期によっては打ち直しに時間がかかる場合がある
ただ注意点としては今使っている羽毛布団が安い値段で買っていた場合だと損をするかもしれません。
この後に紹介する過去記事でどんな場合はお得でどんな場合に損をするかも解説していますので参考にしてみてください。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)をする場合、どんなメリットがあってどんなデメリットがあるかを知りたいという人は羽毛布団の打ち直しとは?お得な人と損する人の違いを解説【サイズ変更も可能】という記事をご覧ください。
羽毛布団の打ち直しをすることで、安く新品の時に近い羽毛布団を手に入れることができるかもしれません。
羽毛布団はそんなに安いものではないので、捨てる前に一度検討した方が結果的にお得かもしれません。
おすすめの羽毛布団の打ち直し(リフォーム)をやっているお店も打ち直し(リフォーム)はすやすやが圧倒的におすすめ!という記事で紹介していますのでコチラも参考にしてみてください。
ここまでに紹介した2つの処分方法は出来るだけお金をかけずに、お金をかけたとしても自分にもメリットがある方法で環境にも優しい方法なので本当におすすめです。
とはいえ、あなたのライフスタイルにあっている方法が他にもあるかもしれませんので別の処分方法も紹介していきますね。
羽毛布団を寄付する
羽毛布団を寄付するというのも羽毛布団を処分する方法のひとつです。
ただ、羽毛布団を寄付するといってもどこにどうやって寄付すればいいかわからない人がほとんどだと思います。
そこで羽毛布団を寄付する方法を【人に優しく】羽毛布団を処分する前に寄付することを考えてみよう【地球に優しく】という記事で解説しています。
上記の記事で紹介している方法で寄付すると児童養護施設の子供たちにキレイにクリーニングされた羽毛布団を寄付することができます。
寄付するときの送料だけはこちらで負担する必要がありますが、子供たちの支援に繋がるので羽毛布団をただ処分するのであれば、この方法はかなりおすすめ。
ここで詳しく書くと長くなるので、興味があれば記事を読んでみてください。
粗大ごみで処分する
粗大ごみに出す処分方法が一番メジャーな方法かと思います。
ただし、粗大ごみで処分するときは各自治体でルールがありますので、あなたのお住まいの各自治体のルールに従って処分するようにしてくださいね。
通常は粗大ごみでも有料になることが多かったり、自分の処分したいタイミングで捨てれなかったりと不便な部分もあります。
自分のタイミングで処分する方法としてごみ収集センターに持ち込むという方法もありますが、営業時間はありますし、手間はかかります。
では粗大ごみで処分する場合のメリットとデメリットを簡単にまとめます。
- 処分代金が500円前後と安い
- 自治体なので安心
- 燃えるごみで処分できるケースもあり
- 自分のタイミングで処分できない
- 事前の手続きなど手間がかかる
- 持ち込みは持っていくのが面倒
メリットの最後に書いているのはおまけの要素ですが、自治体によっては燃えるごみで処分できるところもあります。
ただし、その場合はごみ出しのサイズが問題になってきます。
サイズを小さくする場合の方法は下の3つがあります。
- 圧縮袋を使う
- 畳んでコンパクトにする
- ハサミで小さくカットする
1番の圧縮袋は圧縮袋のお金と手間を考えればあまりおすすめではありません。
そこまでするなら普通に粗大ごみで出す方が楽で効率的です。
2番の方法を個人的におすすめしていて、羽毛布団の長い方を3つ折りにしてからクルクルと巻いてヒモで縛ればかなりコンパクトになります。
この方法がコスト面でもメリットがあり、手間もそこまでかかりません。
3番の羽毛布団を小さくカットする方法はやめておいた方がいいでしょう。
やめておいた方がいい理由としては羽毛布団は中身が羽毛なので切ってしまうとお部屋中に羽毛が舞い散ることになります。
これは業界の人間だからわかる部分かもしれませんが、あなたの想像よりかなり舞い散ります。
多分、やってしまうと後悔がすごいと思うので本当におすすめしません。
ということで燃えるごみで出せる地域の方は2番のコンパクトに畳んでしまう方法をおすすめします。
次はなるべく簡単に処分する方法をご紹介します。
羽毛布団の買い替え時に下取りサービスや無料引き取りサービスを利用する
ジャパネットなどのテレビショッピングでよく聞くフレーズですが、新しく羽毛布団を買う場合に今使っている羽毛布団を下取りしてもらったり無料で引き取ってもらうサービスを利用するのもおすすめの方法です。
もちろんテレビ通販だけでなく、ネット通販でもあるサービスですので新しい羽毛布団に買い替える場合は利用するのもありかと。
今回もメリットとデメリットをまとめておきます。
- 新品の羽毛布団を値引きしてもらえる
- 無料で引き取ってもらえる
- 玄関まで引き取りにきてもらえる
- 新しい羽毛布団を買わないとサービスが利用できない
- 対象商品の数が少ない
- 1枚購入につき1枚しか処分できない
基本的におすすめできる羽毛布団の処分方法ですが、買い替え時にしか使えない処分方法ですし、1枚購入につき1枚処分というところが圧倒的に多いのも特徴です。
あと何気にこのサービスは選択肢が少ないんですよね。
全てのお布団がこのサービスの対象ではなく、決められた中からしか商品を選べないのもデメリットですよね。
もしかしたら処分費用が新しいお布団の値段に含まれているかもしれませんし。
ですので、個人的にはおすすめですけど少し注意が必要な処分方法かと思います。
しっかりと調べて比較して買わないと損する可能性もありますので。
羽毛布団を買い替えるときは【2024年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】という記事を参考にしてください。
羽毛布団の選び方やおすすめの羽毛布団の紹介をしているので参考になるかと。
最後にあまりおすすめでない方法も紹介しておきたいと思います。
おすすめしない羽毛布団の処分方法
さて今まではおすすめできる羽毛布団の処分方法について解説してきましたが、逆におすすめできない処分方法も解説しておきたいと思います。
おすすめできないとはいえ、もちろんメリットがある方法もありますので参考にしてみてください。
回収業者に依頼する
廃品回収業者に依頼する場合ですが、他にも処分する場合はありかもしれませんが羽毛布団だけでの処分だとかなり割高になるかと思います。
メリットとして自宅まで引き取りに来てもらえるのは大きいですが、回収に来てもらう費用は会社によって違うので一概に言えません。
業者選びにも時間がかかるでしょうし、怪しい業者の場合は法外な値段の請求がきたりすることもあるでしょう。
しっかりと処分してくれる業者ならばいいですが、少ないとは思いますが不法投棄する業者だと責任がこちらに来る可能性もあるので注意が必要です。
羽毛布団ぐらいであれば回収業者にお願いすることはおすすめしません。
リサイクルショップで買い取りに出す
この方法が思い浮かんだ人も多いんじゃないでしょうか?
ただ寝具全般に言えることなのですが、買い取ってもらえないことの方が圧倒的に多いです。
少しでも使っていたりしたら有名メーカーの寝具でもかなり厳しいです。
だって他人の汗ジミがついたお布団で寝るのって嫌じゃないですか?
自分が買う側なら正直買いませんよね?
リサイクルショップも同じように考えていて、買い取っても売れないものは断られるか、かなり値段を安くされます。
寝具の場合だと大きいものが多いので処分するのにも費用がかかるので、買い取りを断れるケースが多いので時間と労力が無駄になってしまうことが多いのでおすすめできません。
フリマアプリを利用する
先ほどのリサイクルショップと同様の理由ですが、こちらもなかなか売れません。
リサイクルショップよりは可能性がありますが、それでも厳しいかと。
新品や未使用品なら売れますが、長年使っているものだと難しいですね。
あと寝具って大きいので送料が結構かかるんですよ。
送料を自分が負担する場合は、しっかりと送料を確認しておかないと損をすることにもなりかねませんので注意してくださいね。
いつ売れるかわからないので長期間にわたって保管しないといけなくなる可能性もありますので、おすすめはできませんね。
羽毛布団の処分方法についてのまとめ
基本的に寝具は処分する時にすごい手間がかかります。
普通の燃えるごみの日に出せないことがほとんどですし。
ただ最近取り組みが始まったグリーンダウンプロジェクトは協賛している店舗も増えてきていますし、環境にも優しく無料なのでおすすめです。
このグリーンダウンプロジェクトは羽毛布団だけでなくダウンジャケットも大丈夫なので不要なダウンジャケットがあればついでに処分することもできますよ。
あとは処分するのでなく、打ち直しでもう一度使えるようにする方法もおすすめです。
羽毛自体は長く使える素材なのでしっかりとお手入れしてあげれば、しっかりと使えるようになりますしね。
羽毛は限りある資源なので出来るだけリサイクルする方向で考えてもらえれば嬉しく思います。
捨てた後は新しいお布団も必要です。
もし次も羽毛布団を買おうと思っているのであれば【2024年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】を参考にしてください。
有名寝具メーカーのものからノンブランドのものまでランキング形式で紹介しています。
羽毛布団に関する記事は下の記事でまとめていますので、羽毛布団についてもっと知りたいという人は【2024年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】もあわせてご覧ください。
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