ベッドの上には何を敷けばいいの?
絶対にマットレスの上に布団を重ねるのはだめ?
この記事ではこんな疑問にお答えします。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさん(@lipton0507)が解説します。
マットレスの上に敷き布団を敷いているって人は意外と多かったりします。
結論として、基本的にマットレスの上に敷き布団を敷く必要はありません。
基本的にと書いたのは状況次第では敷いた方が寝心地が改善する可能性があります。
この記事ではなぜ敷き布団を敷く必要がないのか、マットレスの上に敷くべきものは何なのか、敷くとしたらどういった状況なのかという3点について深掘りして解説していきます。
マットレスの上に敷くものでお悩みの人は参考にしてみてください。
マットレスの上に敷き布団はいらない理由
基本的にマットレスの上に敷き布団は必要ありません。
とはいえ、マットレスの上に敷き布団を敷いて寝ている人もいらっしゃいますよね。
そもそもマットレスは単体で使って気持ちよく眠れることを前提に作られています。
ですので、そこに敷き布団を使うことによって逆に害が出ることがあります。
マットレスの上に敷き布団を使うことによって起こるデメリットについて解説します。
寝心地が変わる
まずマットレスは単体で使っても快適に眠れるように設計されているので、その上に敷き布団を使ってしまうと寝心地が変わってしまいます。
そもそも敷き布団は畳の上で使うことを前提に作られている寝具なので、マットレスの上で使うことは想定されていません。
仮にマットレスが硬めで反発力のある高反発タイプを選んでいたとしても、それでも畳みよりは柔らかいことがほとんどです。
それにマットレスを買ったときに実際に寝てみて試した人も多いですよね?
敷き布団はどちらかというと柔らかめであることが多いので、ふかふかとした寝心地になってしまいます。
せっかく試して自分にあっていると思って買った人はせっかくの寝心地を自分で変えてしまうことになります。
柔らかめのマットレスを使っている人が敷き布団も使ってしまうとかなりやわらかくなってしまい逆に寝ているときの姿勢が悪くなってしまいますよ。
お尻の部分など体圧がかかりやすいところが柔らかい布団で寝てしまうと、沈み込みすぎるので寝返りがうちにくくなります。
寝ているときの姿勢が不自然だと肩こりや腰痛の原因にもなるので、マットレスの上に敷き布団を使うことはおすすめしません。
カビの原因になる
マットレスの上に敷き布団を敷いてしまうとマットレスと敷き布団の間に湿気がこもりやすくなり、カビの原因にもなってしまいます。
マットレスの上に敷き布団を敷いたとして、敷き布団を毎日畳んで収納したりできますか?
考えただけでも、面倒ですよね。
収納するとなると収納スペースもとりますし・・・
湿気を飛ばしてカビを予防しようと思うと、こういった手間が増えます。
そもそも単体で寝られるように作られているマットレスなので敷き布団は必要ありません。
汚れや汗の防止といった意味では次の項目で解説するシーツやベッドパッドを使う方が簡単に扱えるのでおすすめです。
もしマットレスと敷き布団の間にカビが生えてしまったらマットレスのカビを落とす手順と予防する5つの方法【黒かびが根付くと終わり】という記事でカビの落とし方について解説していますので参考にしてみてください。
マットレスの上に敷くべき必要なもの
マットレスの上に敷き布団が必要ない理由については解説した通りです。
とはいえ、マットレスの上にそのまま寝ていると汗や汚れも気になりますよね?
この記事では出来る限りマットレスと一緒に使ってもらいたいベッドパッド、ボックスシーツ、敷きパッドについて解説します。
よくある疑問でどの順番でセットすればいいの?と悩む人が多いですが、順番は下の通り。
下から順番に、マットレス→ベッドパッド→ボックスシーツ→敷きパッド
この順番にセットして使ってもらえれば大丈夫です。
基本的に簡単に洗えるもので使い勝手のいいものなので、ぜひ一緒に使ってみてください。
ちなみにこの記事では簡単に解説しますが、詳しくはマットレスにパッドやシーツは必要?【全部は買わなくていいですよ】という記事で解説していますので参考にしてください。
ベッドパッド
ベッドパッドは睡眠中にかく汗を吸収して、汗シミなどからマットレスを保護してくれます。
マットレスがへたってきたときもベッドパッドがあればクッション性があるので多少はカバーできます。
ベッドパッドはマットレスとあわせて使って欲しい必須のアイテムです。
使い方も簡単でマットレスのすぐ上にセットするだけです。
家庭で洗えるものも多くセットするのも簡単なので、おすすめですよ。
参考に紹介する西川のベッドパッドは中綿が綿100%なので吸水性と吸湿性に優れていているのでおすすめです。
ちなみにこのパッドは敷きパッドとしても使えますし、季節を問わずにオールシーズン使えるという点でもコスパが高く、かなり使い勝手がいいパッドですよ。
どれを買おうか悩んでいるのであれば、とりあえず候補に入れておいて欲しい1枚です。
ボックスシーツ
ボックスシーツはマットレスの汚れを防ぐという意味でも必須です。
通常のシーツよりもボックスシーツの方がおすすめ。
というのも、ボックスシーツはシーツの外周部分にゴムが入っているのでひっかけてセットするだけなので手入れも簡単です。
使い方も簡単でマットレスの上にベッドパッドを置いてその上からシーツをかけてください。
ただ、選ぶ時は綿100%を選んでください。
綿100%だと汗や湿気をよく吸ってくれます。
値段で考えるならポリエステルが入っているものやポリエステル100%が安いですが、おすすめしません。
直接肌に当たる部分だとムレやすくて不快に感じやすいです。
寝ているときの不快感を軽減して快適に眠りたい人は必ず綿100%を選びましょう。
その中でも寝心地の良さを考えるのであればダブルガーゼは肌触りもよくておすすめですよ。
とりあえずコスパが良いものを選んでおいたので参考にしてみてください。
敷きパッド
敷きパッドはお好みで使ってもらって大丈夫です。
ただ季節によって機能性が違う敷きパッドがあるのでしっかりと季節にあったものを選ぶとより快適に眠れるようになりますよ。
先ほどまでに紹介しているベッドパッドとボックスシーツと組み合わせて使うことで、寝汗もかなり吸い取ってくれるので、マットレスの汚れを防ぐという意味でもかなりおすすめです。
使い方も簡単でシーツの上から敷いてもらえればそれでOKです。
基本的に洗えるものがほとんどですので、汚れや汗が気になったら洗ってください。
個人的には夏用の敷きパッドの素材は麻がおすすめです。
麻の敷きパッドについては麻の敷きパッドを比較!値段が違うと何が変わる?【具体例でおすすめ紹介】という記事で解説していますので参考にどうぞ。
麻以外も含めて夏用の敷きパッドのおすすめをランキング形式で厳選して【2022年】寝具指導士が選ぶ夏におすすめの敷きパッド10選!【冷感は少なめ】という記事で紹介しています。
こちらも参考にしてみてください。
寒い冬におすすめなのは【羽毛布団でも寒い】冬におすすめのモフアのあったか敷きパッドと毛布【北欧調でオシャレ】という記事で解説しています。
肌触りも抜群で背中から温めると体感もかなり変わるのでおすすめです。
マットレスの上に敷き布団を敷いた方がいい状況
基本的にはマットレスの上に敷き布団は必要ありません。
必要ありませんが、今寝ているマットレスが古くなってきていてへたってきている場合やネットで試さずに買った場合だと、寝心地が自分のイメージと違っていることがあります。
こんな場合だとマットレスの上に何か敷くことで改善する可能性があります。
マットレスの反発力が強く硬すぎる場合だと敷き布団でもいいかもしれませんが、柔らかすぎたりする場合は体が沈み込んでしまうので反発力のあるマットレストッパーの購入をおすすめします。
マットレスの硬さ別に使った方がいい状況を解説します。
マットレスが硬すぎる場合
極端な例ですが、床のように硬すぎる場所で寝たときって起きたら朝起きたときに体がバキバキになっていますよね。
ちょっとひねったりするだけで骨が鳴ったり、背中が張ったり、純粋に体が痛いといった経験ってありませんか?
普段、使っているマットレスがそんな感じなるようであればマットレスが硬すぎる可能性があります。
そんな人は敷き布団を敷くか、ウールの敷きパッドがおすすめです。
敷き布団はイメージしやすいと思いますが、なぜウールの敷きパッドがいいのかわかりませんよね?
ウールの特徴として弾力性が強いんですよね。
それに吸湿性も高いのでムレにくく、実はオールシーズン使えます。
ウールの敷きパッドでもボリュームのあるタイプを選べばかなり弾力性があるので背中の張りを改善できますよ。
他にもキャメルなどもおすすめですが、こちらは値段がかなり高いのでウールの敷きパッドの方をおすすめします。
ウールの敷きパッドについてはベッドパッドの中綿はウールがおすすめ?素材の特徴を比較して解説!という記事で解説しています。
厳密に言えばベッドパッドと敷きパッドは違うのですが、十分参考になりますよ。
マットレスがやわらかすぎる場合
海外のホテルに泊まるとよく感じるのですが、マットレスがふかふかでやわらかすぎるんですよね。
やわらかすぎるマットレスで寝ていると体が沈み込んでしまって寝返りがあまりうてなくなります。
これでは首や肩、腰に負担がかかったりします。
自分の使っているマットレスがどちらかというと柔らかめで沈み込むような感触があって朝起きたときに体が辛いと思う人はマットレスがあっていない可能性が高いです。
こんな人はマットレスを買い替えるかマットレストッパーを使うことで改善できます。
とはいえ、マットレスを買い替えるとなると処分の方法まで考えないといけないので結構大変ですよね。
そんな人にはマットレストッパーをおすすめします。
浅田真央さんのCMで有名になったエアウィーヴなんかもこのタイプですね。
マットレスが柔らかすぎる場合は高反発タイプのマットレストッパーを選ぶといいですよ。
ちなみに実際にエアウィーヴを僕自身が買って試してみました。
詳しくは【レビュー】エアウィーヴのマットレスを寝具指導士が実際に使ってみた感想と口コミ!という記事でレビューしているので参考にしてみてください。
ちなみにマットレストッパーについてはマットレストッパーとは?マットレスとの違いや高反発や低反発の特徴を解説!という記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
マットレスの上に敷き布団はいらない?のまとめ
基本的にマットレスの上に敷き布団は必要ありません。
そもそもマットレスは単体でも十分快適に寝れるように作られています。
とはいえ、ベッドパッドやボックスシーツ、敷きパッドは寝心地を良くしつつ寝汗や汚れから守ってくれます。
こういった関連アイテムはぜひ使ってください。
使った方が快適に眠れます。
マットレスの敷き布団などの寝具を上に敷くときはどういても今使っているマットレスが自分にあわない状況だけです。
それ以外で使うと寝心地が変わってしまうのでおすすめできませんよ。
マットレスは睡眠の質にも大きく関わってくる部分なので、こだわって自分にあった睡眠環境を作ってくださいね。
マットレスについてはマットレスを買う前に知りたい使い方のまとめ【必要なものから処分方法まで】という記事でまとめています。
お手入れ方法や硬さ、マットレスと一緒に使う必要なものなど、選ぶときに悩みやすい要素もまとめているので参考にしてみてください。
マットレス以外にも良質な睡眠を追求するなら自分にあった枕は欠かせません。
なんとなく枕が自分にあっていないと思うのであれば、寝具指導士が教える枕の選び方とおすすめの枕のまとめ【横向き寝にも対応】という記事をご覧ください。
枕を選ぶときのコツや枕の高さがあっているかどうか確かめる方法など、枕についての記事をまとめています。
暖かく寝心地を改善したいというのであれば羽毛布団がおすすめです。
羽毛布団の選び方やおすすめの羽毛布団などを【2021年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】という記事でまとめています。
羽毛布団を買い替えようかなと悩んでいる人は参考にしてみてください。
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