ジャパネットで売ってたダウンケットと同じようなものが欲しい・・・
とりあえず安いダウンケットが欲しいけど、ジャパネットが最安?
この記事ではこんな疑問にお答えします。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさん(@lipton0507)が解説します。
暖かくなってくると羽毛布団では逆に寝苦しくなってきますよね。
春から夏の終わりまで使える寝具としてここ数年ダウンケットが人気です。
実際、ジャパネットなどのテレビ通販でも数多く販売されていますし、観てるといいなぁと思ってつい買っちゃいそうになります。
でも、これって本当に安いの?
品質はどうなんだろう?
こんな風に疑問に思いませんか?
結論としてジャパネットのダウンケットの品質であれば、ほぼ同等クラスのものがもっと安く買うことができますよ。
この記事ではジャパネットで販売されるダウンケットについて解説しつつ、比較してもっと安く買えるダウンケットも紹介します。
ただ紹介するだけじゃなく、比較してどこが違ってどう変わるのかという部分も解説しますので参考にしてみてください。
ジャパネットのダウンケットについて
まずは比較対象になるジャパネットのダウンケットの解説をします。
基本的な仕様をご覧ください。
生 地:ポリエステル100%
羽 毛:フランス産ダック50% フェザー50%
サイズ:150×210㎝
充填量:0.26㎏
仕 様:エリマルキルト
生産国:中国、ベトナム
備 考:羽毛に抗菌・消臭加工
要点をまとめるとこんな感じです。
最初にハッキリと言っておくとこのクラスのダウンケットは安いだけで本来おすすめできるものではありません。
おすすめできない理由について解説します。
ジャパネットのダウンケットをおすすめできない理由
おすすめできない理由は大きく分けて3つ。
ざっくりと箇条書きします。
- 生地がポリエステル100%
- 羽毛のダウン率が50%
- 生産国が海外
- 値段は2枚で9,980円(税込み)送料別
夏場の暑い時期に生地がポリエステル100%だと蒸れます。
ポリエステルには吸湿性がないので、基本的に汗を吸いません。
羽毛の特性として吸湿性と放湿性がありますが、そもそも生地に包まれているので生地自体が湿気を吸わないと羽毛の特徴を活かすことができません。
それにポリエステル100%の生地だとシャカシャカと音が鳴ったり生地の表面がツルツル滑るので気になる人は気になります。
ダウンケットで大事な羽毛の質もよくありません。
羽毛の産地はフランス産ということで響きはいいのですが、品質に影響を与えるのはそこではないですよ。
羽毛の良し悪しはダウン率やDP(ダウンパワー)で決まるので、産地はそこまで重要な要素ではないです。
実際、大手寝具メーカーでは産地表示しないところも増えていますし。
羽毛の産地が中国産だとイメージが良くないのでとりあえずフランス産を使っているように見えます。
羽毛原料の相場でみれば中国の次に安いのはフランスですし。
少しでも高く、数を多く売るためにフランス産にしているように感じます。
普通の羽毛布団であればDP(ダウンパワー)という要素が産地以上に大事な要素ですが、羽毛肌掛け布団であるダウンケットの場合はダウン率の方が重要です。
このジャパネットのダウンケットはダウン率が50%ということで羽毛の質としては一番下のクラスになります。
残りの50%はフェザーで特徴は弾力性があってへたりにくいのですが、フェザーの割合が高いとしっかりとした芯の感触があるので結構チクチクします。
このチクチクした感触は嫌いな人は嫌いですよ。
生産しているのが中国やベトナムなのも心配な要素です。
羽毛ってどうしても無臭というワケにはいきません。
日本製であれば検品のときに臭いと除外されたりしますが、海外だと臭いの感覚が違って出荷されたりすることもあります。
検品のときは臭いがなくてもコンテナで輸送されている間に臭いが発生することもあるので羽毛製品については基本的に日本製をおすすめしています。
値段も2022年のダウンケットは2枚セットで9,980円(税込み)ですが、送料が別途かかります。
送料込みだと10,970円と決して安くないんですよね。
1枚あたり5,485円だと同じようなダウンケットだと他ではもっと安く買えます。
この後でもっと安く買えるものを紹介します。
同等品だと半額近くで買えますよ
他のダウンケットにはない要素
おすすめしない理由だけ書くのもフェアではないので、他のダウンケットにはない要素についても解説しておきます。
他のダウンケットにない要素が1つあります。
- キルトパターンがエリマル仕様
これに関しては他のダウンケットにはない要素です。
簡単に解説しておきます。
キルトパターンがエリマル仕様ですが、これはモリリンのオリジナルのキルトです。
具体的なメリットは縫い目が襟元にこないので首元に縫い目があたって気になるといったことがありません。
これは他のダウンケットにはない特徴になります。
とはいえ、カバーをかけて使えば元々そこまで気になることもないんですけどね。
ただ逆に言ってしまうと僕個人の意見ですが、おすすめできる要素ってこれぐらいしかありません。
とはいえ、とにかく安いダウンケットが欲しいと思うとこのクラスになります。
正直もう少しお金を出して品質のいいものを使ってもらえると嬉しいです。
2022年は日本製でも安いダウンケットは出てるので個人的にはそちらがおすすめです。
日本製のダウンケットについては【2022年版】通販で買える日本製の洗えるダウンケットのおすすめ3選!【コスパ重視です】という記事で紹介しつつ解説していますので参考にしてみてください。
ジャパネットより安く買えるダウンケットのおすすめと比較
ジャパネットのダウンケットと同じようなものをもっと安く欲しいと思う人向けにネットで買える激安ダウンケットを選んでみました。
ただ、そもそも個人的にはこのクラスはおすすめはしていませんし、モノの品質はそこまでいいものではありません。
やっぱり値段なりといった感じです。
ほぼ同等品やジャパネットよりも安くてワンランク上のダウンケットを3つ紹介しつつ解説します。
ジャパネットと品質はほぼ同じで激安のダウンケット
値段で考えるなら圧倒的にこれが安いかなと。
お値段は3,300円(税込み)送料込みとめっちゃ安いです。
ジャパネットと1枚あたりの値段を比較しても2,185円も安いですからね。
違いを比較しながら解説します。
- 生地はポリエステル100%
- 羽毛のダウン率は50%
- 充填量は0.25㎏
- 生産国は中国
- 生地はポリエステル100%
- 羽毛のダウン率は50%
- 羽毛に抗菌・消臭加工
- 充填量は0.26㎏
- キルトはエリマル仕様
- 生産国は中国とベトナム
主な違いは羽毛の産地と充填量、抗菌・消臭加工、キルトパターンの3つです。
羽毛の産地はジャパネットはフランス産と明記してありますが、こちらの単品売りの方には明記されていません。
羽毛の産地はあくまでイメージの問題で品質や臭いの問題は海外製であれば常にあります。
ジャパネットの方は羽毛の方に抗菌・消臭加工がしてあるので臭いの発生リスクはジャパネットの方が低いです。
とはいえ、抗菌・消臭加工がつくと値段がこれだけ違うとなるとちょっと悩みますよね。
仮に臭うものが届いたとしても、返品対応できるところも多いので正直そこまで気にしなくていいかと。
多少の臭いであれば外に干して風を通してあげれば消えることがほとんどですが、それでも臭うという場合はちょっとめんどうですけど、返品した方がいいです。
そもそも臭いのリスクは減らしたいのであれば日本製を買う方ががおすすめですし。
羽毛の充填量はわずかに0.01kg違いますが、これぐらいの差なら気にしなくてもいいかと。
羽毛の量が0.2kgと0.26kgであれば実は結構大きな差で、お布団のふくらみ方にも影響があるんですけどね。
といっても、メインは夏場に使うので羽毛の量はそこまで気にしなくてもいいですが、エアコンの風が寒いと感じる人はジャパネットのダウンケットかこの後で紹介するダウンの質が高いものを選ぶ方がいいですよ。
キルトにも違いはありますが、エリマルとどちらがおすすめかと聞かれれば、僕はこのダウンケットの方が十分だと思います。
ただ、生地がポリエステル100%なのでどちらのダウンケットを買うにしても蒸れを軽減するためにもカバーが必要なります。
カバーをかけるのであればエリマルでなくても、そこまで首元に縫い目があたるのは気にならないですよ。
それだったら普通のキルトで値段重視で選んだ方がコスパがいいです。
生地の品質と羽毛の品質をワンランクアップさせた西川のダウンケット
値段は先ほどのダウンケットより高いですが、ジャパネットよりちょっとだけ高くなり生地の品質と羽毛のランクが上がったものを紹介します。
お値段は6,028円(税込み)で送料込みです。
ジャパネットと比較した場合、こちらのダウンケットの方が543円高くなりますが、こちらは寝具の老舗メーカーである西川の商品になります。
このダウンケットも比較しながら解説します。
- 生地はポリエステル85% 綿15%
- 羽毛のダウン率70%
- 羽毛に抗菌加工
- 生地にも抗菌加工
- 充填量は0.25㎏
- キルトは30マスのキルト
- 生産国は中国
- メーカーが西川
- 生地はポリエステル100%
- 羽毛のダウン率は50%
- 羽毛に抗菌・消臭加工
- 充填量は0.26㎏
- キルトはエリマル
- 生産国は中国とベトナム
ジャパネットのダウンケットと比較して、大きな違いは3つです。
ひとつめは生地の素材が変わったことで、生地がポリエステル85%綿15%に変わっているのは小さいことと思うかもしれませんが、綿が含まれることによって生地自体にも吸湿性があります。
この生地であれば多少の蒸れは軽減してくれるので、不快になりにくくなります。
寝ているときに体に近いのは羽毛より生地なので、ここの品質が上がると満足度が上がりやすいです。
わかりにくい部分ではありますけどね。
ふたつめはダウン率が70%あること。
正直まだまだおすすめできるレベルの羽毛の品質ではありませんが、それでもダウン率が50%のものと比較するならこちらの方が圧倒的におすすめです。
羽毛のチクチク感やゴワゴワ感といった肌触りや感触は軽減されますし、ふくらみやすくなるので保温性もこちらのお布団の方が高くなります。
このランクの羽毛であれば少しは羽毛の素材の良さも実感できるレベルになってくるかと思います。
最後はメーカーが西川であること。
ジャパネットのダウンケットのメーカーはモリリンなのですが、このダウンケットは寝具業界での最大手の西川が製造しています。
やっぱり西川だと品質面においては安心感がありますし、不良が発生したときの対応もいいですよ。
それに若い世代には西川はあんまり認知度がないかもしれませんが、親世代には認知度があるのでギフトなどの贈り物としても喜ばれます。
母の日のプレゼントやお中元で贈るのもおすすめですよ。
ジャパネットより安くコスパ最高クラスのダウンケット
このダウンケットは先ほどの西川のダウンケットと比較してダウンの質がワンランク上がりつつも値段はジャパネットよりも安いです。
お値段は5,470円とジャパネットと比較してわずか15円ですが安く、品質はこちらの方がかなり高いものになります。
羽毛についてこだわりたいといった人やエアコンの風が寒くて苦手という人はこのダウンケットがおすすめですよ。
比較して解説していきます。
- 生地はポリエステル85%綿15%
- 羽毛のダウン率85%
- 充填量は0.3㎏
- 生産国は日本
- 生地はポリエステル100%
- 羽毛のダウン率は50%
- 羽毛に抗菌・消臭加工
- 充填量は0.26㎏
- キルトはエリマル
- 生産国は中国とベトナム
大きな違いはひとつで羽毛のダウン率が85%と大幅にグレードアップとなっています。
ダウン率が増えるとフェザーが少なくなるのでチクチクとした感触が軽減されます。
ふわふわとふくらみやすくもなるので、暖かくもなります。
このレベルのダウン率であればチクチク感やゴワゴワ感はほとんど感じなくなってきますよ。
夏用に使う場合でも旦那さんはエアコンをガンガンかけて寝ていて奥さんは寒いといった場合もありますよね?
そんな人にはこのダウンケットがおすすめですよ。
この記事で紹介しているダウンケットの中では1番保温性も高くなります。
さらに日本で生産されているダウンケットですので、臭いの問題も中国製やベトナム製と比較しても発生しにくくなっています。
個人的にこの記事で紹介しているダウンケットの中では1番のおすすめだと思います。
あんまりお金をかけたくないけど、そこそこ品質が良いものが欲しいと悩んでいて自分で選ぶのが難しいという人はこのダウンケットを選んでおくと失敗しにくいと思いますよ。
おすすめです。
ジャパネットより安く買えるダウンケットのまとめ
この記事ではジャパネットのダウンケットとジャパネットより安く買えるダウンケットについて解説しました。
とはいえ、本来このクラスのダウンケットはそこまでおすすめしません。
生地がポリエステル100%の時点で不快感がすごいですし、あくまで値段が安いといったところがメリットですから。
ポリエステル100%の生地を使っているのでカバーは絶対につけた方がいいですよ。
ダウンケット本体には吸湿性がないのでカバーで吸湿性を補う方が快適に眠れます。
ダウンケットのカバーについてはダウンケットにカバーは必要?いらない?【使えばチクチクしないカシャカシャ鳴らない】という記事で解説していますので参考にしてみてください。
ジャパネットや他の安いダウンケットだけじゃなく本当にコスパのいいダウンケットが欲しいけど、どれを買えばいいかわからない人は【2022年版】寝具指導士が選ぶダウンケットのおすすめランキング【コスパ重視】という記事で2022年のダウンケットをランキング形式で紹介しています。
値段はピンからキリまでありますが、こちらもあわせて参考にしてみてください。
他にもダウンケットの使い方や選び方、おすすめについてはダウンケットまとめ【使う時期や選び方は?おすすめまで紹介!】という記事でまとめていますので参考にしてみてください。
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