素材の種類があり過ぎて選べない・・・
素材の特徴を知って、自分で選びたい!
この記事ではこんな疑問にお答えしていきます。
睡眠環境・寝具指導士で寝具業界の営業のしーさん(@lipton0507)が解説します。
枕を選ぶときに大きく悩むポイントのひとつとして中身の素材があると思います。
素材の種類も豊富でそれぞれ特徴があったり、枕によっては部分的に素材を組み合わせた枕もあります。
そもそも素材が変わることによってどう変わるのか、どんな感触でどんなメリットがあるのか気になりますよね?
それに枕の素材ってどこに気をつけて選べばいいかも気になりますよよね。
この記事では枕の素材の特徴とこの素材はこんな人におすすめといった選び方について解説します。
他にも枕の大きさについてお悩みであれば枕のサイズや大きさの特徴と選び方【体型や寝相で変わります】という記事で解説していますのであわせてご覧ください。
枕の中身の素材について
枕の種類は数多くあり、メーカーもいろんな種類の枕を発売しています。
ただ、自分にあった枕の素材ってなかなか自分で把握している人は少なかったりします。
ここでは枕の中の素材の特徴を簡単に解説していきます。
先にまとめて一覧で比較してみましょう。
素材の名前 | 硬さ | フィット感 | 洗濯性 | 価格帯 |
ポリエステルわた | 柔らかめ~普通 | 〇 | △ | 安め |
ポリエステルマイクロファイバー | 柔らかめ | 〇 | △ | 安め |
羽根(フェザー) | 普通 | △ | △ | 安め |
羽毛 | 柔らかめ | 〇 | △ | 高め |
パイプ | 柔らかめ~硬め | △ | ◎ | 安め |
そばがら | 硬め | △ | × | 安め |
低反発ウレタン | 柔らかめ~普通 | ◎ | × | 安め~高め |
ラテックス | 柔らかめ~普通 | 〇 | × | 普通~高め |
高反発ファイバー | 普通~硬め | △ | ◎ | 普通~高め |
コルマビーズ | 硬め | △ | ◎ | 安め |
ではここからは個別に解説していきます。
ポリエステル枕の特徴
一番多く使われている枕の素材で値段も比較的安いものが多いです。
ホテルなどでも使われていたり布団セットを買ったときについている枕の素材としてもよく見かけます。
感触はしっかりとしたクッション性があります。
イメージはそのまんまですがクッションをイメージしてもらえればいいと思います。
量販店などでも販売されていることが多く、現物を見かけることが多いので感触を確かめやすいですよ。
硬さは柔らかめのものが多いです。
ポリエステルわたの特徴をメリットとデメリットをまとめておきます。
- 価格が安い
- 軽い
- クッション性に優れている
- 洗えるものも多い
- ホコリが出にくい
- へたりやすい
これだけ見ればメリットが多くて 素晴らしいのですが、デメリットが結構強めです。
最初は結構ふっくらとしていて気持ちよく眠れるのですが、へたりも早いです。
僕も昔よく使っていましたが、早いものだと半年ぐらいでへたりましたね。
へたって枕の高さがなくなると、寝心地や寝付きが変わってくるので買い替えの頻度が高くなってしまいます。
これって元々の価格が安くてもへたりが早くてこまめに買い替えをしていると逆にコスパが悪くなってしまいます。
とはいえ、メリットも多くあるので枕のへたりはあまり気にならないといった人にはおすすめの素材です。
あと来客用にも使ったあとに洗えるものが多いのでおすすめできる素材ですよ。
お手入れ方法については下にまとめます。
- 水洗いができるものが多いので、洗えるものは洗ってもOK!
- ただし水洗い後は中綿が偏りやすいので手でほぐしてふっくらさせてあげる必要がある
- 洗う時は洗濯絵表示の確認をする
注意しておくポイントとしては中綿は洗える素材でも生地は洗う時や干す時に注意が必要だったりすることがあります。
そこは洗濯絵表示を確認すればわかるので確認してみてください。
寿命や買い替えのタイミングについても下にまとめます。
- 寿命は1年~2年程度。
- 枕によっては半年程度でへたることもある。
- 寝ていて違和感を覚えたり、寝付きが悪いなと感じたら買い替えのタイミング。
あくまで目安なので、自分がまだ大丈夫と思えばもう少し長く使えたり、もっと短い時間しか使えないこともあります。
なんとなく気になって寝付きが悪いなと思ったり、寝る時の頭のベストポジションがわからなくなったりしたら買い替え時かもしれません。
ポリエステルマイクロファイバー枕の特徴
基本的な特徴やお手入れ方法については先ほど上で紹介しているポリエステルわたとほぼ同じです。
主な違いは手触りや感触ですね。
先ほどのポリエステルわたの場合だとしっかりとしたクッション性があったのですが、このマイクロファイバーはマシュマロのようなふわっとした感触になります。
かなり柔らかくモチっとした感触でかなり柔らかめです。
しっかりと支えてくれるような感触が好みの人には不向きな中材になります。
逆に柔らかく枕に包まれたいという人には向いていますよ。
羽根(フェザー)枕の特徴
こちらも価格が安くクッション性も高い枕の中材になります。
羽根枕もホテルなどの宿泊施設で使われていて定番の素材ですが、最近では流通量も少なくなってきています。
寝心地は羽根の羽軸がしっかりとわかる感触なので、独特のゴワゴワした感触です。
人によってはチクチクと感じる人もいるかもしれません。
結構好き嫌いがわかれる素材だと思いますよ。
硬さはどちらかというと柔らかめですね。
それでは羽根を選んだときのメリットとデメリットをまとめます。
- 値段が安い
- 保温性が高い
- 吸湿性と発散性に優れている
- クッション性も良く耐久性が高い
- 天然のものなので臭いがすることがある
- 羽根の羽軸が突き破って生地から出てくることがある
ポリエステルとはまた違った特徴になります。
メリットは羽根のふくらみで保温性がありますし、吸湿性と発散性に優れています。
デメリットの方ですが、天然のものなので臭いがすることがあります。
この臭いのトラブルですが、買ったばかりのときは返品を受けてっもらえることが多いです。
安い羽根枕だと中国製のものが多いので臭いのトラブルはたまにあります。
それりも羽根の羽軸という硬い芯の部分が生地から突き破って出てくることがあります。
基本的には仰向けで寝ている人が多いのでそこまで気になることはありませんが、うつ伏せで寝る人にはおすすめしません。
あくまで万が一の可能性ですが、突き破った羽軸が目に当たる可能性があるので。
同じ理由で小さな子供に使うのも避けておいた方がいいですよ。
本当に万が一ですけどね。
あとアレルギー体質の人も避けておいた方が無難ですね。
お手入れ方法については下でまとめます。
- 水洗いができないものがほとんど。
- 天気のいい湿度の少ない日に日陰で干すのがおすすめ。
- 初期段階の臭いは干して風を通してあげると臭いが飛ぶことも多い。
気をつけてもらいたいのは湿度が低い日に干すという点ですね。
湿気が多い日に干してしまうと羽根枕が湿気を逆に吸い込んでしまうこともあり、逆に臭いの原因になったりもします。
寿命や買い替えのタイミングについては下でまとめます。
- 寿命は2~3年程度。
- クッション性も高くへたりにくいが、使っているうちに寝付きが悪くなってきたり、寝心地が悪くなってきたら買い替えのタイミング。
- ただし、羽根枕は洗えないので清潔を保つという意味では1年ぐらいで買い替えるのもありです。
僕は個人が使う枕としてはおすすめしていません。
羽毛枕の特徴
羽毛布団でなじみの深い鵜もですが、枕の中材としても使えます。
価格は高めになりがちですが、最近では高級ホテルでも採用が増えてきています。
感触としてはかなり柔らかめですが、クッション性も強くなく反発力もほとんどありません。
どちらかというと包み込まれるような感触が好きな人におすすめです。
では枕の中材としての羽毛のメリットとデメリットをまとめます。
- 通気性に優れている
- 復元力が高い
- ふわふとした感触
- 臭うことがある
- 基本的に水洗いができない
- 値段も高くなりがち
正直なところ、枕として羽毛を使うメリットはあまりありません。
デメリットの方が強く、そこまでおすすめできませんが羽毛のふわふわと包み込まれるような感触で眠りたいという人以外ではあえて選ぶ必要がない素材かなと。
逆にふわふわと包まれて眠りたいという人にはおすすめですよ。
先ほどの羽根との違いは羽軸が少ないのでチクチクと感じることはあまりありません。
そこはダウン率によって変わってくる部分なので一概にチクチクしませんとは言えませんが、ダウン率が高くなればなるほどチクチクとした感触はなくなります。
枕として使うのであればダウン率は80%以上を目安にしてください。
ちなみに羽毛枕と羽根枕の違いはダウン率の違いになります。
ダウン率が50%以上であれば羽毛枕、49%以下であれば羽根枕になります。
これは羽毛布団と羽根布団も同じですよ。
羽毛布団と羽根布団の違いと特徴を比較【簡単な見分け方を解説】という記事でも詳しく解説しています。
参考にしてみてください。
次に羽毛枕のお手入れ方法についてまとめます。
- 基本的には洗えません。
- 天気の良い湿気の少ない日に日陰干し。
- 風を通してあげるとなお良し。
基本的には羽毛枕は洗えません。
ただ、どうしてもという場合はクリーニングに出すか手洗いで洗ってください。
ちなみに手洗いはおすすめしません。
手洗いで洗うと洗う手間もかかりますが、乾かすのがすごい大変です。
生乾きだと臭いの原因にもなりますし。
実際に具体的な洗い方については今後別で記事にします。
ちなみに羽毛枕も羽根枕と同じく、風を通してあげれば臭いが飛ぶこともありますので初期不良で臭いがする場合は一度試してみてください。
寿命や交換のタイミングについてもまとめます。
- 寿命は1~3年程度。
- 羽根枕よりもへたりが早いですが、こまめに風を通してあげることで寿命を延ばしてあげることが出来ます。
- 他の枕と同じくへたってきたり寝ていて違和感を感じるようであれば買い替えのタイミング。
パイプ枕の特徴
パイプといっても最近ではいろいろな種類なパイプが使われています。
ポリエチレンのパイプのようなしっかりとした感触のパイプからエラストマーパイプのようにムニっとした感触のパイプなどあります。
枕の中材にパイプを選んだ時のメリットとデメリットをまとめます。
- 種類が多く自分の好みにあったものを見つけやすい
- 耐久性が高い
- 通気性が良い
- 水洗いができる
- 硬めのパイプだとカサカサと音がすることがある
メリットが多くデメリットが少ないので比較的おすすめの素材になります。
デメリットは硬めのパイプを選ぶと寝返りの際にカサカサと音がするぐらいなので、自分は音に敏感だという人以外は使いやすい素材ですよ。
耐久性も高くてへたりにくいのでひとつの枕を長く使いたいという人にもおすすめです。
水洗いができるので清潔に保つこともできますし、通気性もいいのでムレにくいのもおすすめできるポイントですね。
寝心地を左右する感触も硬めが好みの人はポリエチレンの大きめのものを選ぶといいですし、柔らかめの感触が好みの人はエラストマーパイプを選べばいいですよ。
お手入れ方法については下でまとめます。
- 水洗いができるので、定期的に洗って天日干しで乾かす。
- しっかりと乾かさないとパイプの中に水滴が残ることがあるので注意した方がいい。
お手入れも簡単で扱いやすい枕が多いです。
洗う頻度は月イチ程度でも問題ないかと思います。
夏場の汗をかきやすい時期は気になったタイミングで洗ってもOK。
寿命や買い替えのタイミングは下でまとめます。
- 耐久性が高くへたりにくいパイプ枕とはいえへたる。
- 寿命は3~5年程度と他の枕の素材と比べても長め。
- 生地が破れてしまったり、パイプがつぶれてきたら買い替えのタイミング。
昔からある素材ですが、おすすめの素材ですよ。
安くてコスパもいいですしね。
そばがら枕の特徴
昔からある代表的な枕の中材であるそばがらについて解説していきます。
昭和生まれの人にはなじみが深い素材だと思いますが、最近では見ることが少なくなってきた素材でもあります。
感触としてはしっかりとした寝心地で硬めです。
デメリットのところでも書きますが、ガサガサと音がなることがあります。
気になる人は気になると思います。
それではメリットとデメリットをまとめます。
- 通気性に優れている
- 吸湿性に優れている
- 吸水性にも優れている
- 値段も安い
- そばがらがつぶれて粉が出ることがある
- 寝返りのときにガサガサと音が鳴る
- お手入れをサボったり長期保管していると虫がわくことがある
- アレルギーやぜんそくの人は使えない
- 洗えない
枕としてメリットも大きい素材ですが、それ以上にデメリットも大きい素材です。
使っているうちにそばがらが潰れてしまい粉が出ることがあり、その粉でアレルギー症状を持っている人やぜんそくの人には使えません。
このあとのお手入れ方法でお手入れの仕方は書きますが、相当こまめにお手入れをしないと虫がわく可能性があります。
特に注意しておかないといけないのが、来客用に買っておいたもののあまり使わなくて押し入れに入れておいたら押し入れで虫がわいていた・・・なんてことがあります。
使わないときでも定期的にお手入れをしてあげる必要があります。
このあたりのデメリットはそばがらだけの特徴的なデメリットで、こういったお手入れの手間から現在ではそばがらの枕の数は減っています。
そばがら枕のお手入れ方法についてまとめます。
- 水洗い不可。
- 天日干しだができるだけ晴れている日は毎日干す方が虫がわきにくい。
- 干す時にバンバン叩くとそばがらが割れてしまうので、軽くホコリを払う程度にしておく。
なんせお手入れは手間がかかります。
独身の人で働いている人にはおすすめできない素材で、常にだれかが家にいて干したり取り込んでくれる人がいれば使えるといった素材です。
お手入れの手間を考えるとよほどこだわりがない人以外はおすすめできない素材です。
そばがら枕の寿命と交換のタイミングについてもまとめておきます。
- そばがら枕の寿命は半年~1年程度。
- 使っているうちにそばがらが割れて粉がではじめたら買い替えのタイミング。
- 粉が出始めると虫がわきやすくなるので早めに買い替える方がいいですよ。
よっぽどのこだわりがない限りは避けた方がいい素材です。
低反発ウレタン枕の特徴
最近では種類も多く、独特の感触をもつ枕の中材です。
トゥルースリーパーなどもこの種類の枕ですね。
最近では種類も増えてきていて安いものから高いものまであります。
低反発ウレタンは独特の沈み込むような感触でモチっとした感覚です。
自分の体型や寝姿勢にしっかりとフィットして支えてくれます。
ただし人によっては沈み込んでフィットし過ぎて寝返りがうちにくい可能性もある素材です。
低反発ウレタンはしっかりと自分の頭や寝姿勢に合わせてフィットしてくれる枕が欲しいという人におすすめです。
逆に硬めの枕やしっかりと支えてくれる枕が好みの人は不向きな枕かもしれません。
まずは低反発ウレタンのメリットとデメリットをまとめます。
- 自分の体型や寝姿勢に応じて形状を変えるのでフィット感抜群
- 体圧分散性に優れている
- 熱がこもりやすくムレやすい
- 寒くなると若干硬くなる
- モノによっては沈み込み過ぎて寝返りが打ちにくい
- 水洗いができない
- カビる可能性がある
メリットはやはり自分の体型や寝姿勢にあわせてフィットしてくれるところですね。
自分の頭の形にあわせてあわせてフィットしてくれるので楽ですよ。
今までの枕の素材と違い、点でなく面で支えてくれるので体圧分散性にも優れています。
どこか1か所に負荷がかかることが少ないというのも特徴ですね。
ただしこの自分の頭にあわせてフィットしてくれるというのはデメリットになることもあります。
頭が沈み込み過ぎてフィットしてしまった場合、寝返りがうちにくく肩こりの原因になることもあります。
これは安い低反発ウレタン枕に多く、ウレタンの密度が低い場合に起こりやすい現象ですね。
簡単な見分け方は実際に天尾で見ている場合は持ち比べをしてみてください。
軽ければ密度が低い可能性が高いので注意が必要です。
ウレタンは基本的に通気性が悪いのでムレやすいので、湿気が溜まった状態が続くとカビたりすることもあります。
そうなった場合は素直に買い替えした方がいいですね。
そんな低反発ウレタンのお手入れ方法は下の通りです。
- 水洗い不可。
- 無理に洗って、水や洗剤を含んでしまうと劣化を早めることになる。
- 日陰で定期的に干して、湿気や水分をを飛ばしてあげるとよい。
- 日に当てて干すとウレタンの劣化を早めることになるので注意。
たまに黄色く変色することもありますが、それ自体で別に性能はそこまで変わりません。
日光にあてたりしていると黄色く変色することがあります。
ただ、あまり気持ちのいいものではないので、天日干しはやめておいた方が無難です。
最後にに低反発ウレタン枕の寿命と買い替えのタイミングについてもまとめておきます。
- 寿命は3年前後。
- ウレタンの密度によって寿命は変わる。
- 密度が少なければ、へたりも早くなる傾向にある。
- よく頭を置くところがへたりやすく、反発力も弱くなってきてフィット感も悪くなってきたと感じれば買い替えのタイミング。
低反発ウレタン枕って値段もピンからキリまでありますが、安いものはウレタンの密度も低くへたりも早いのであまりおすすめできません。
高いのを買えってことでもありませんが、安いものは品質もそれなりってことですね。
低反発ウレタン枕は人気のある素材なので、今後もっと深掘りした記事も書きます。
ラテックス枕の特徴
ラテックスといっても聞いたことがない人も多い素材かもしれません。
ラテックスとはゴムの木から採れる樹液を加工して固めて枕の素材です。
注意しておかないといけないのがラテックスというのは大きく分けると3種類あって、天然ラテックス100%、天然ラテックス80%以上、合成ラテックスという感じで分けられます。
天然ゴムが80%以上入っていれば、天然ラテックス枕と言えるので同じ天然ラテックスでも100%なのかそうでないのかはしっかりと確認した方がいいですよ。
もちろん天然100%が1番良く、合成が1番良くないです。
天然ラテックスと合成ラテックスではどこが変わるかというと、主に3つのポイントで違いがあります。
- 弾力などの反発力
- へたりやすさ
- ゴムっぽい臭いと臭いのとれやすさ
特に合成ラテックスは臭いがきついものも多く、へたりも早いのでおすすめできません。
寝心地としては低反発ウレタンのモチっとした感じに近いものがありますが、それよりもしっかりと支えてくれます。
逆にフィット感は低反発ウレタンの方があるかなといった感じです。
柔らかめの寝心地が好きで、なおかつしっかりと支えてくれる感触が好きな人にはおすすめの素材です。
前置きが長くなってしまいましたけど、ラテックスのメリットとデメリットをまとめます。
- 反発力に優れている
- 天然の抗菌性がある
- 耐久性が高い
- ゴムアレルギーの人は使用不可
- ゴムの臭いがすることがある
- 水洗いができない
元々ゴムなので反発力が高く寝返りもうちやすく、頭をしっかりと支えてくれます。
首や肩に負荷がかかりにくい素材なので、首が痛い人や肩こりの人にもおすすめの素材です。
天然のゴムには抗菌作用もあり、このラテックスの枕も同じく抗菌性があります。
菌が少ないゴムにはダニも入り込みにくいので防ダニ性能もありますよ。
弾力や復元力も高い素材なので、へたりにくく耐久性も高いのもいいですね。
デメリットはゴムアレルギーの人は使えないという点はどうしようもありません。
ゴムの臭いの問題は、特に新品のときに臭いやすくビニール袋で梱包されてくると臭いがキツイことが多いです。
天然100%であれば臭いも飛びやすかったりしますが、合成のものは臭いがきつくなかなか臭いが取れないことがあるので、臭いに敏感な人は天然100%のものがおすすめですよ。
抗菌性や防ダニ性があるとはいえお手入れしなくてもいいワケではありません。
お手入れ方法については下でまとめます。
- 水洗いができない。
- 天日干しするとゴムの劣化を早めることになる。
- 日陰干しで風を通してあげると良い。
- どうしても汚れが気になる場合は固く水を絞ったタオルでサッと拭くぐらいにする。
買ったときのゴムの臭いが気になる場合は、しばらく外に出して風にあてておくと改善しますよ。
ちなみに合成ラテックスの場合はそれでもなかなか臭いが取れないこともあります。
ラテックス枕の寿命や買い替えのタイミングについては下でまとめます。
- 寿命は2~5年程度が目安。
- 寿命は天然ラテックスか合成ラテックスかによって結構変わる。
- 弾力性が無くなってモッチリした感じが無くなってくれば買い替えのタイミング。
- 他にも頭のおさまりが悪くなったり寝ている時に違和感を感じるようであれば、買い替えがおすすめ。
素材としてはいいラテックスですが、お手入れが難しい素材なので普段から汚れないように枕カバーや枕パッドを使用するのが長持ちさせるコツですよ。
いくら抗菌性や防ダニ性があるといってもカバーには菌やダニがついたりするのでカバーやパッドをこまめに洗ってあげると長く使えます。
高反発ファイバー枕の特徴
高反発ファイバー素材といってもピンとこない人も多いかもしれません。
画像のようなラーメン構造の素材でエアウィーヴのような素材といえばわかる人も多いでしょう。
寝心地は硬めでしっかりと支えてくれる反発力がある素材です。
しっかりとした寝心地が好みであったり手軽に洗いたいという人にはおすすめの素材ですね。
反面、フィット感はそこまでなく柔らかめの寝心地が好みの人にはおすすめできない素材なります。
高反発ファイバーのメリットやデメリットについてまとめます。
- 反発力が強くしっかりとサポート性が高い
- 通気性が抜群でムレにくい
- 洗うのが非常に簡単で清潔
- 中国製や安いものはへたりやすい
- 値段は高めになりがち
- 安いものだと音が鳴ることもある
基本的には硬めでしっかりとした寝心地が好みであればよい素材です。
他の枕の中材と違い、洗うのが非常に簡単な素材で清潔に使いたいという人にはおすすめです。
デメリットも値段の安い中国製であれば、へたりも早かったり熱に弱かったり、ミシミシと音がなったりすることもありますが、しっかりとしたものだとそんなこともありません。
低反発ウレタンのときも書きましたが、安いものを買うと結局すぐにダメになったりするので、多少高くてもしっかりとしたものを買う方が結局コスパがよくなります。
お手入れが簡単な高反発ファイバーのお手入れ方法をまとめておきます。
- 水洗い可能。
- お風呂場で中性洗剤を薄めたもので40℃以下のぬるま湯で洗ってあげるとよく落ちるのでおすすめ。
- 干す時は天日干しではなく陰干し。
- 天日干しにすると劣化してしまうので注意。
中身まで洗える枕は種類が多くないので、清潔に使いたいといった人や汗をかいたら洗わないと落ち着かないといった人には間違い無くおすすめの素材です。
洗うのも非常に簡単で、お風呂場でシャワーをぬるま湯でかけていればOKです。
正直、中性洗剤までは使わなくて十分汚れは落ちますよ。
乾くのも早く、日陰で干していても風通しのよい場所だと3時間から半日程度で乾きます。
とにかく洗いたいといった人には最高の素材です。
高反発ファイバーの寿命や買い替えのタイミングについては下でまとめます。
- 寿命は2~5年程度が目安。
- 素材の種類(ポリエステルやポリエチレンなど)や密度によっても寿命は変わる。
- 頭を乗せている部分がへたりやすく、へたってきたら硬い部分を感じやすくなれば買い替えのタイミング。
洗濯性を枕に求めるなら高反発ファイバーが間違いなくおすすめです。
エアウィーヴで有名な高反発ファイバーですが、同じ機能で値段も安い枕を【エアウィーヴは高い】高反発枕はブレスエアーがおすすめ!【値段は半分で機能は同じ】という記事で解説していますので参考にしてみてください。
コルマビーズ枕の特徴
コルマビーズも枕に使われている素材です。
オーダーメイド枕の中の素材でも使われていたりします。
穴があいている素材なので通気性にも優れていますし、洗えるので洗って清潔に保ちたいという人にもおすすめの素材です。
寝心地はしっかりとした感じで硬めの素材になります。
しっかりとした硬めの素材が好みの人にはおすすめです。
ただし、人によってはゴツゴツと感じる人もいるかもしれません。
柔らかめの枕や包み込まれるようなフィット感が好みの人には不向きな素材かもしれません。
コルマビーズの大きさや入れる量によってはガサガサと音がなることもあるので、音に敏感な人にもおすすめできない素材ですね。
コルマビーズのメリットとデメリットをまとめます。
- 通気性が高い
- 耐久性が高い
- 水洗いができる
- 小さいものや中身の量が少ないと音がなる
基本的にはメリットもデメリットもパイプの特徴と似ています。
パイプとの違いはパイプよりもコルマビーズの方がしっかりとした感触があります。
ゴツゴツとした感触が苦手な人にはあわないかもしれません。
どちらかという男の人の方があう素材ですね。
お手入れ方法もパイプと同じですが下にまとめておきます。
- 水洗いができるので、定期的に洗って天日干しで乾かす。
- しっかりと乾かさないとパイプの中に水滴が残ることがあるので注意した方がいい。
夏場の汗をかく時期に洗うと乾きやすくていいですよ。
寿命や買い替えのタイミングもパイプと同じで案が得ておいても大丈夫です。
- 耐久性が高くへたりにくいパイプ枕とはいえへたる。
- 寿命は3~5年程度と他の枕の素材と比べても長め。
- 生地が破れてしまったり、パイプがつぶれてきたら買い替えのタイミング。
個人的にはコルマビーズ単体で使うよりはオーダーメイド枕の底部分に使うと土台としてしっかり支えてくれるのでおすすめです。
枕の素材の特徴のまとめ
枕の素材って思ってたよりも多くありますよね。
でも質の高い睡眠に枕の中材は非常に重要な要素になります。
寝心地に直結する要素ですし、人それぞれ好みが分かれる部分でもあります。
この素材はこんな人におすすめといった感じで各素材ごとに書いてきましたが、枕の素材は自分の好みで選んで大丈夫です。
ここで書いたのはあくまで一般的な目安であって、自分にあった素材は人それぞれ違いますし。
ただ何も知らずに値段だけで選ぶというのはおすすめしませんけどね。
特に枕とマットレスなどのへたりやすいものは値段の差が品質や耐久性にモロに直結します。
安物買いの銭失いになる可能性が非常に高いです。
難しい部分ではありますけど、是非自分にあった枕の素材を見つけてみてください。
自分にあった枕で寝ると寝付きや朝の目覚めが変わりますよ。
他にも枕選びで大事な要素として高さもあるのですが、それはまた別の記事で書くとします。
ちなみに僕はじぶんまくらというオーダーメイド枕を使っています。
初期費用こそかかりましたが、僕の使ってるクラスはメンテナンスが無料なので、へたると中綿を入れ替えてもらってます。
詳しいレビューは【オーダーメイド枕】じぶんまくらを3年使った正直な感想【画像あり】という記事で解説しているので、枕選びに悩んでいる人は参考にしてみてください。
他にも僕が実際に買って使った枕の感想を【有名寝具メーカー】実際に買って使った枕のレビューまとめ【オーダーメイドまで】という記事でまとめているので興味のある人は参考にしてみてください。
枕の選び方やおすすめの枕、枕の悩みについては寝具指導士が教える枕の選び方とおすすめの枕のまとめ【横向き寝にも対応】という記事でまとめています。
枕について悩みがある人は一度読んでみてください。
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