ベッドフレームの種類が多すぎて自分にあったものが選べない・・・
高くて大きい買い物だから失敗したくない!
この記事ではこんな疑問が解決できます。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業のしーさんが解説します。
ベッドの種類ってめちゃくちゃ多いですよね。
形も違えばサイズもいろいろ、さらに組み合わせるマットレスまで考えると膨大な種類があります。
それにあわせて家の間取り、一人暮らしなのか家族で住んでいるのか、小さいお子さんから介護が必要な人まで考えるとなかなか選ぶのが難しい買い物だと思います。
そこでこの記事ではベッドフレームに焦点をあてて、こんな人はこういう風に選んでみると極端な失敗はしませんよーといった選び方について解説します。
本当はマットレスもあわせて紹介したいところではありますが、そこまで書いてしまうと長くなりすぎて大変だと思うので今回はベッドのみです。
これからベッドを買おうか悩んでいる人や買い替えを検討している人の参考になれば幸いです。
ベッドサイズの種類と特徴
ベッドのサイズは大きく分けて5つのタイプがあります。
正直なところ他にもあったりするのですが、睡眠の環境を考えるのであればおすすめはしませんので今回は割愛します。
まずはサイズはざっくり一覧でまとめるとこんな感じ。
このサイズ感を目安にして自分の寝室に置けるかどうかしっかりと確認してから購入を検討するようにしましょう。
ベッドの置き場所について注意しておかないといけないポイントは主に3つ。
一応、ベッドを設置する場所のイメージを載せておきます。
ドアをしっかり開け閉めできるか、クローゼットのドアの開け閉めが問題ないか、ベッドを置いても不自由なく通ることができるか。
この3つを最低でも意識して設置場所を考えてください。
他にも寝室にテレビを置いたり、他の家具や家電を置く場合も同様に考えてくださいね。
シングルサイズの特徴
最も一般的なサイズで横幅が97㎝~100㎝、奥行が195㎝となります。
ワンルームにも置けるサイズ感でベッドフレームによっては一人でも動かすことができるサイズです。
シングルサイズは一人暮らしの人や子供さんなど自分の部屋で一人で寝る人におすすめです。
またシングルサイズを2台並べて夫婦や家族で使うといった使い方もおすすめですよ。
実際、僕もシングルサイズを2台並べて夫婦で寝ています。
セミダブルサイズの特徴
シングルサイズよりも横幅が広く、幅が120㎝あります。
ゆったり広々と眠りたいという人や体が大きい人にはこのサイズがおすすめです。
とはいえ、ダブルと名前は付いていますが2人で寝るには小さいので、あくまで1人寝用です。
ダブルサイズの特徴
ダブルサイズは幅が140㎝とシングルサイズと比較した場合、幅が40㎝広くなっています。
ダブルという名前ですが、正直二人で寝るには窮屈です。
お互いの寝返りや掛け布団の取り合いになったりする可能性が高く、個人的に二人で寝るにはあまりおすすめしていません。
どちらかというと体が大きい人や大の字になって広々ベッドを使いたいという人におすすめのサイズです。
クイーンサイズの特徴
クイーンサイズぐらいから二人で寝てもいいかなと思えるサイズ感です。
幅は160㎝とシングルサイズと比較した場合、幅が60㎝ほど広くなります。
ちなみにクイーンサイズから上のサイズになってくると、どうしても掛け布団やカバー、ベッドパッドなどの寝具も選択肢が少なくなってきがちです。
選択肢も少なく、流通量も少ないので値段も割高になりがちなのがデメリットだと思います。
とはいえ、予算やスペースの問題もありますが二人で寝るならやっぱりシングルサイズ2台並べる方がおすすめです。
よっぽど強いこだわりがないのであれば、あまりおすすめはしません。
キングサイズの特徴
キングサイズになってくると夫婦二人と小さなお子様であれば一緒になれるサイズになってきます。
幅もシングルサイズと比較した場合、80㎝ほど大きくなります。
これぐらいのサイズであれば二人で寝てもしっかりとゆとりを感じることができます。
また小さいお子さんと一緒に寝ることもできますよ。
ただ、先ほどのクイーンサイズと同じく、他に必要な寝具の選択肢が少なくなってしまうのと値段が割高になってきます。
ベッドフレーム自体も選択肢が少なくなりがちなのも難点です。
このあたりは個人の考え方次第ですが、キングサイズを選ぶならシングルサイズを2つ並べる方が二人で寝る分には使い勝手がいいですよ。
このサイズを選ぶのであれば小さなお子さんと一緒に寝る場合ならまだおすすめかなといった感じです。
ベッドフレームの種類と特徴
ベッドのサイズが決まったらベッドフレームのタイプを選びましょう。
ベッドフレームの種類も豊富でどうやって選べばいいのか判断が難しいですよね。
ここではまずどんな種類のベッドフレームがあって、どんな特徴があるのかを簡単に解説しておきます。
さら~っと自分にはこのタイプが向いてそうなど簡単に考えながら読んでみてください。
一応どんなベッドなのか参考までに楽天で見つけたイメージ画像を貼り付けております。
興味がある人は画像をタップしてもらえればその商品まで飛ぶようになっています。
収納付きベッド
僕自身が使っているのもこのタイプになります。
収納付きタイプといってもベッドフレームの下に引き出しが付いているチェストタイプと足元からガバっと開く跳ね上げ式タイプがあります。
主な違いは収納量と出し入れのしやすさ。
それぞれ一長一短あるので分けて解説していきます。
チェストタイプ
ベッドの足元に引き出しが付いているのがこのタイプ。
使っている人や見かけたことがある人も多いんじゃないでしょうか?
実際に僕が使っているのもこのタイプです。
正直、使ってみて収納量はそれほど多くはありません。
中に入れているものといえば、ゲーム関連のものだったりDVD、ケーブル類などになります。
もちろん、衣類やタオルなどを入れてもOK。
男性の一人暮らしの人など荷物が少ない人であればこの収納で衣類の収納はできてしまうかもしれません。
衣類をたくさん持っている人や家族の衣類の収納をここだけで済ますのはちょっと難しいかも。
収納量はフレームの種類にもよりますが、一般的なチェストの引き出し2つ分ぐらいだと想像しておくとイメージしやすいかもです。
メインの収納にするのではなく、今ある収納にちょい足しレベルの収納と考えておいた方がいいかもしれません。
跳ね上げ式タイプ
ですので収納量は抜群です。
大容量の収納が最大のメリットですが、正直デメリットも結構多くあります。
デメリットを簡単にまとめます。
値段が高い
組み立てが大変
頻繁に使うものや小物収納には不向き
使えるマットレスに制限がある
カビ対策が必須
床下の掃除がしにくい
ガスシリンダーが故障するリスク
指を挟むリスク
これだけのデメリットがあります。
この中でも特に補足の説明が必要な部分だけ解説しておきます。
組み立てに関しては大きく重たいので一人で組み立てようと思うとかなりしんどいです。
大人二人でも2時間程度かかることはザラにあります。
女性一人だとかなりしんどいと思います。
そんな場合は有料サービスですが、組み立てサービスがあるお店で購入することをおすすめします。
マジで思ってより大変なので・・・
大容量の収納がウリですが、頻繁に使うものや小物の収納には不向きなのもデメリットのひとつ。
というのも間仕切りがなく、収納の自由度は高いのですが、逆に小物などは収納しにくくなっています。
小物の収納をする場合は何かケースなどに入れて収納するのがおすすめですが、収納スペースにさらに収納ケースで入れると出し入れが非常に手間がかかります。
旅行用のキャリーケースやシーズン以外に着ない衣類、寝具などを収納するには便利ですが頻繁に出し入れするものの収納には不向きです。
また使えるマットレスの種類にも制限があります。
推奨されている重さやサイズなどを無視してマットレスを購入した場合、スムーズな開閉ができない可能性があります。
推奨されているような軽くて薄いマットレスだと睡眠の質にも影響を与える可能性があります。
収納ばかりに気をとられ、肝心の寝心地が悪くなってしまっては意味がありませんしね。
注意しておきたいポイントです。
このタイプのベッドフレームはカビ対策が必須です。
というのも、ベッドの下部に収納スペースがあるのでどうしても湿気がたまりやすい環境にあります。
頻繁に開閉したり、週に1回程度マットレスを陰干ししたり湿気を飛ばしてあげる作業が必要になります。
湿気の溜まり具合については季節や住んでいる地域によって変わる部分もあるのですが、数か月放置しているとカビが生えているなんて事例もあります。
除湿剤などの湿気取りを一緒に入れておくのもおすすめです。
正直、大容量の収納以上におすすめできるポイントは個人的にないと思っていますし、コスパや使い勝手を考えるとどうしてもあまりおすすめするものではありません。
よほど、このタイプにこだわりがあるという人以外はあまり検討しなくてもいいかと思います。
ロフトベッド
このタイプのベッドは子供の頃に憧れた人も多いんじゃないでしょうか?
ただ、小さい子供と大人では使い勝手も寝心地も変わってきます。
小さい頃に憧れて大人になった今、購入を考えている・・・
こんなレベルが購入動機なら買わない方がいいです。
憧れは憧れで終わらせておきましょう。
小さい子供が欲しがっている。
どうしても落下の危険性がある以上、あまりおすすめはしません。
それにロフトベッドで使えるマットレスの種類にも限りがあり、基本的には薄めのマットレスになってしまいます。
マットレスの厚みや硬さは寝心地に大きく影響を与えるので、そういった意味でもおすすめはしないベッドフレームです。
あとマットレスを干したりするメンテナンスもめっちゃ大変ですしね・・・
部屋が狭く、出来る限りスペースを有効活用したいという人は選択肢に入れてみるのもアリです。
逆に書いてしまえば、おすすめできる人はそれぐらいかな?
出来るだけこのブログを読んでくれてる人には良い睡眠をとってもらいたいという立場からすれば複雑ではありますが・・・
お部屋のスペースを最大限使いたい人にはおすすめです。
ローベッド
ベッドとマットレスを足しても高さが低いローベッドは、空間が広く見えるので開放感があり、お部屋のイメージをスタイリッシュにしてくれます。
またベッドが低いので落下した場合の危険性も低く、小さなお子さんにも安心です。
デメリットは床が近いのでホコリが舞った場合など、ホコリを吸い込みやすい環境になってしまうのが最大の難点。
他にも腰痛持ちなど足腰に不安がある人も避けておいた方がいいです。
自分が腰痛持ちだからよくわかるのですが、低い位置から立ち上がったり座ったりするのって結構ツラい・・・
埃アレルギーの人は避けておいた方が無難ですが、キレイ好きな人やお掃除好きな人、オシャレな寝室にしたいという人にはおすすめのベッドフレームです。
すのこベッド
寝室が湿気の多い環境・・・
こんな少しめんどくさがり屋の人にはすのこベッドがおすすめです。
特に脚付きのすのこベッドだと抜群の通気性ですし、ひのきや桐などで作られたフレームだと木材が湿気を吸収してくれるので湿気対策としても優れています。
大きなデメリットはないので、デザインなどにこだわりがないなら万人におすすめのベッドフレームですよ。
パイプベッド
安価なものからデザイン性の高いものまで種類が多いのがパイプベッド。
ベッドフレーム自体にはカビの心配がいらないのが、このタイプ。
木材のものとは違い、パイプの加工性の良さから様々なデザインがあるのが特徴的。
デメリットは1か所に重量がかかってしまうと変形してしまう可能性があるので、そこだけは注意が必要ですね。
あとは変形した際や経年劣化で金属製のものだとギシギシ音がなることがあります。
これが最大のデメリットで気になる人も多いですが、一人暮らしならパートナーに迷惑をかけることも少ないのでギリギリ許容範囲かなと思います。
ベッドの下を掃除しやすいのも特徴的で外から見えるというデメリットはありますが、収納ボックスを使えば収納もできる使い勝手の良いベッドフレームですよ。
ヘッドレスベッド
ヘッドレスベッドと聞いてもあまりイメージがわかないかもしれませんが、ヘッドボードがないベッドのことです。
メリットとしてはヘッドボードがない分、寝室の印象をスッキリと広くしてくれます。
デメリットはヘッドボードがないので、メガネやスマホなどちょっとした小物を置くスペースがありません。
ただ、これはサイドボードなどを別で用意することで解決できます。
折りたたみベッド
使用しない時は折りたたんでコンパクトに収納できる折りたたみベッド。
お部屋のスペースを広げたいという人や来客用のベッドという使い方におすすめです。
マットレスなどを使う場合は別でスペースをとってしまうことになるので、折り畳みベッドを使う場合は敷き布団の方が収納の手間が省けておすすめです。
とはいえ、ベッドを使う上ではやっぱりマットレスがおすすめしたいと思うので、個人的には来客用んじおすすめのベッドフレームになります。
普段使わない時はお布団干しなどに使うと良いかな。
脚付きマットレスベッド
脚付きマットレスはシンプルな見た目と値段が安いものも多いのが特徴です。
この脚付きマットレスベッドのデメリットはマットレスの寿命が短くマットレスのみの交換が難しいことが多い点です。
通常、マットレスは表裏をひっくり返したり、天地を逆にしてみたりローテーションすることで一部に負荷がかかりすぎないようにします。
こうすることでマットレスを長く使うことができます。
またマットレスがへたってきた時にマットレスの交換が難しいという点もデメリットです。
他のベッドフレームだとマットレスは上に乗せるだけなので、自分の用途や予算、体型にあったマットレスに買い替えることが可能です。
とはいえ、通気性に優れ、組み立ても簡単、シンプルなデザインで値段も安いのは十分なメリットです。
ヘッドレスのものがほとんどなので省スペースですしね。
めっちゃおすすめというワケではないですが、メリット・デメリットをしっかりと把握したうえで購入されるのはアリだと思いますよ。
連結ベッド
連結ベッドは名前の通り、ベッドを連結させることのできるベッドフレームです。
ベッドフレームを金具で連結させることができます。
メリットは寝室の間取りや寝る人数によって様々なサイズの組み合わせができる点は他のベッドフレームにはない利点になります。
例えば下のような組み合わせも可能で、用途に応じたサイズ調整が可能です。
サイズの組み合わせによって自由度の高いベッドフレームですが、マットレスの間に隙間ができてしまうのがネックになります。
ただ、この問題は隙間パッドというアイテムを使うことで解決できます。
他にもマットレスがズレて気持ちが悪いという人もバンドで2枚のマットレスを固定することができるので、そこまで大きなデメリットではないかと思います。
家族で一緒に寝たいという人にはおすすめのベッドです。
二段ベッド
二段ベッドは兄弟や姉妹がいる人に向いています。
メリットは子供部屋などの小さめのスペースでもしっかりと使うことができます。
またモノによっては分割して使うこともできるので、状況によって使い分けることができますよ。
大人になってから使うという人はあまりいないとは思いますが、あくまで子供におすすめのベッドになります。
レザーベッド
レザーベッドはヘッドボードがソファのようになっているベッドフレームになります。
ベッドの上で映画を見たり、本を読む習慣のある人はソファーのように使うことができます。
1台2役といった感じで大人にも使い勝手はいいです。
デザイン性が高いのも特徴的でモダンで上品な寝室作りに一役買ってくれます。
小さい子供がいる家庭でもヘッド部分がレザーかつ多少のクッション性があるので、ぶつけてもケガをする可能性が低いのも嬉しいポイントです。
基本的に値段設定が高いものが多いのがデメリットですが、インテリア性能も高く、予算とスペースに余裕があるならおすすめできるベッドフレームになります。
ソファベッド
ソファベッドはその名の通り、ソファにもベッドにもなる1台2役の便利なベッドです。
便利は便利なのですが、どちらかというとソファ用途かなと思います。
単純にマットレスを使ったベッドの方が寝心地が良いことが多く、来客用のベッドとして考えるなら十分な内容ですが、普段使いには少し不向きかもしれません。
とはいえ、ワンルームなどに住んでいる人でソファもベッドも欲しいという人には省スペースで両方置けるメリットは大きいです。
このソファベッドはワンルームに住んでいる人で出来る限り小さなスペースでもソファもベッドも使いたいという人にはおすすめかな。
電動ベッド
電動ベッドと書くと介護用のベッドをイメージする人も多いかもしれませんが、半分正解で半分間違いです。
厳密には電動ベッドと介護ベッドって違うんですよね。
電動ベッドはリモコンやボタンで背中の角度や足の角度を変えてリラックスできる姿勢に変えられるベッドになります。
最近では若い人でも使う人が増えてきているベッドになります。
背もたれを起こして使えば読書や映画鑑賞、パソコン作業にゲームなどリラックスして作業ができますしね。
介護に使えなくもないですが、ベッド全体の高さ調整が出来ないので介護用には少し不向きです。
介護する側が腰を曲げて介護したりしないといけないですしね・・・
毎日のことを考えると結構ツラいです。
ちなみに介護用ベッドの方は介護しやすいようにベッドの幅も通常のものより狭く作られています。
大手のパラマウントが販売しているものでも幅91㎝程度と一般的なシングルサイズよりも小さくなっています。
これは介護する時にベッドの幅が広いものだと介助がしにくいという問題があるからですね。
他にも条件を満たせば介護ベッドに場合は非課税になるものもあります。
この記事では大まかな説明しかしませんが、電動ベッドと介護ベッドの違いは別記事に分けて書くかもしれません。
ベッドフレームの選び方
先にベッドフレームの種類を紹介しましたが、次は選び方について解説します。
正直なところサイズや自分の用途さえ間違えなければ好みで選んでもらっても大丈夫だと思います。
とはいえ、何かしらの選ぶ目安というのはあった方が選びやすいと思うので、こういった人にはこういうフレームを選ぶのがおすすめですよ~という内容で解説しますね。
デザイン・インテリア性で選ぶ
デザイン性やインテリア性が高いものを選びたいなら、ローベッドやヘッドレスタイプのベッドがおすすめです。
このふたつのタイプは圧迫感な少なく、空間が広くなることから開放感があり余裕のあるお部屋作りができます。
デザイン性の高いフレームも多く、モダンな雰囲気や北欧調の寝室作りにもぴったりですよ。
ここでおすすめを挙げた以外でもデザイン性を重視するのであれば、現状の自分の寝室のイメージにあったフレームを探すのも全然ありです。
機能性で選ぶ
機能性で選ぶなら収納付きやソファベッド、すのこベッドや折りたたみベッドがおすすめです。
人によって求める機能は変わると思うので、ご自分の用途にあったものを選ぶといいですよ。
個人的に選ぶとするなら収納付きベッドやすのこベッドをおすすめします。
ソファベッドや折りたたみベッドはどちらかというと省スペースに特化した機能性ですので、純粋に寝心地がいいものが少ないというデメリットがあります。
寝心地を改善しようとマットレスを厚めのものにすると結局スペースを取ってしまうので正直微妙なので・・・
その点、収納付きベッドだと単純に収納スペースが増えたり、すのこベッドだと普段のお手入れが楽になるなどデメリットはそこまでなく、メリットが大きいので純粋におすすめできます。
実際に僕が使っているのも収納付きですしね。
ベッドの収納スペースを利用することでタンスや棚などを減らすことができるので、コスパという面で考えても悪い買い物ではないですよ。
純粋に買って後悔のないものです。
素材で選ぶ
お部屋のインテリアとあわせて考えるので素材でベッドフレームを選ぶのもアリです。
このこの辺は寝室のインテリアや予算でも変わってくるので一概には言えないですが、ベッドフレームによく使われる素材の特徴をまとめておくので、ご自分にあったものを選んでみてください。
ウッドフレーム
木製のウッドフレームはナチュラルテイストの雰囲気とよくあいます。
ベッドフレームに使われる素材の中でもオーソドックスな素材のひとつですが、一口に木製といっても種類はいろいろあります。
天然木無垢材や天然集成木材、天然木化粧合板といった3種類の木材があり、そこから木の種類を選んでいくイメージになります。
- 天然木無垢材:1本の木から切り出されたもので値段は高めだが本来の質感がある。湿気を吸収・放湿する際に反りが発生しやすい。
- 天然集成木材:棒状の無垢材を貼り合わせたもの。木の質感がありながらも接着しているので反りも起こりにくい。
- 天然木化粧合板:無垢材を薄くスライスしたものを合板に貼り付けたもの。反りが起こりにくく値段も手ごろ。
木の種類も数多くありますが、ベッドによく使われている木の種類はウォールナット、ブナ、オーク、桐、ヒノキ、杉、パイン(松)の7種類です。
モノによってはかなり高価なものもありますし、安いもあったり値段の幅も広いのも特徴です。
正直、好みで選んでもらって構いません。
値段が高価なものだとウォールナットや桐、ヒノキは他の木材と比較して高めで、まだ手ごろな値段で買えるものは杉やパイン(松)になります。
木の種類によって見た目は変わりますが、多少の機能性の違いはあれ大きく効果を実感できるほどの違いは感じにくいので予算と好みで選んで大丈夫ですよ。
メリットとして木製のベッドフレームはこの後に紹介するスチールのフレームと違い、ギシギシとした音などがないのが地味ですが大きな特徴になります。
それに木材は吸湿性が高く、調湿機能もあるのもメリットですね。
あと木材は経年変化で見た目の変化を楽しめるといった特徴もあります。
デメリットとしては重く、価格が高めのものが多いところになります。
もともと大きいものなので一人で動かすのが大変ですが、重さという面でも木製のベッドフレームは動かしにくいです。
あと値段はどうしても高くなってしまいます。
すのこベッドタイプであれば1万円以下でも手に入りますが、収納付きや足つきタイプになると安くても2万円程度からになってきます。
もちろんフレームだけでは寝ることができないので、さらに追加でマットレスを買うとなると結構な出費になります。
他にも通気性が悪く、湿気のこもりやすい寝室の場合はカビの問題もありますが、その場合はすのこタイプを選ぶなど対策をすればそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。
スチールフレーム
パイプベッドや折りたたみベッドによく使われるスチールは軽くて安価なものが多いのが特徴です。
また金属なのでカビが生えることもなく、お手入れが簡単というメリットもあります。
ただ、スチールフレームのベッドを使ったことがある人なら経験したことがあるかもしれませんが、ギシギシと接合部分が軋むことがあります。
この音は結構ストレスになるので、個人的にはこの金属フレームのベッドはおすすめしません。
マジで寝返りのたびに音が鳴ったりすると落ち着いて寝れないので・・・
ファブリックフレーム
ファブリック(布)を使ったフレームもあります。
暖かみがあり柔らかい印象のあるファブリックフレームはそのままでもインテリアのひとつになります。
使われている生地の種類もいろいろとありますが、基本的な性能はほとんど変わらないので自分好みのものを選んでもらえればOKです。
メリットは正直なところあまりなく、見た目が柔らかく暖かみがある点ぐらいです。
反対にデメリットは水拭きができず、洗うこともできないので汚れた場合の対処が難しいところや直射日光があたる場所だと生地が日焼けすることがあります。
掃除もマメにしておかないとホコリがたまりやすく、絡みやすい点もデメリットですね。
何気に掃除などのお手入れの手間がかかるのがこのファブリックフレーム。
よほどこだわりがなければ、このフレームは避けておいた方が無難です。
レザーフレーム
高級感のある見た目のレザーフレームはシックなイメージの寝室によくあいます。
ただ、レザーといっても本革のものや合皮のものがあり、値段は高めになります。
本革にしても合皮にしてもお掃除やメンテナンスはしやすい部類で、特に本革は質感が良くおすすめできる素材になります。
ただし、本革といっても加工方法によって掃除の方法やメンテナンスの方法も変わるので事前にしっかりとチェックしておく方がいいです。
合皮は本革に比べると安価ですが、掃除のしやすさにおいてもかなり楽です。
汚れが気になるといった人はあえて合皮を選ぶのもひとつの手ですよ。
合皮の中でもPVC(塩化ビニール)とPU(ポリウレタン)がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。
まずはPVCのメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。
- 耐久性に高く汚れに強い
- 水や中性洗剤で汚れを拭き取れる
- カビやダニの発生が少ない
- 比較的安価なものが多い
- 合皮部分に長時間触れていると蒸れやすい
- 長期間の使用で硬くなりやすい
- 経年劣化で表面にひび割れが入るなど傷みやすい素材
10年以上使うことを考えないのであれば、このPVCでもいいかなと思います。
長年使った合皮のソファーやイスのように長期間使用していると経年劣化でどうしても表面がひび割れたり、剝がれたりしてしまいます。
ある程度使用した後、買い替えを前提で考えているのであれば十分におすすめできる素材になります。
次にPU(ポリウレタン)のメリットデメリットをまとめます。
- 弾力性や柔軟性が高い
- PVCより経年劣化しにくい
- 本革に近い見た目と質感
- 水拭き不可、乾拭きのみ
- 湿度が高い環境だと加水分解が起こり表面がボロボロになることがある
PVCと比較してより本革に近くフェイクレザーと呼ばれるのがこのPUですが、ベッドフレームよりもソファーなどに使われることの多い素材になります。
ベッドフレームとレザーを考えているのであれば本革かPVCのものを選ぶといいかと思います。
あとは予算とデザインの好みで選ぶといいですよ。
あと最後に注意点ですが、犬や猫などの動物を飼っている人はレザーはやめておいた方がいいです。
ひっかかれてボロボロになることが多いので・・・
既に飼っている人やこれから飼う可能性がある人は注意しておいてください。
スペースを重視して選ぶ
スペースを重視して選ぶ場合は収納付きベッドや折りたたみベッド、ロフトベッドがおすすめです。
おすすめで3つ挙げましたが、収納付きベッド一択でいいかと思います。
折りたたみベッドの場合は敷き布団やマットレスなどが必要になりますし、折りたたんだとてその分の収納スペースが必要になります。
ロフトベッドの場合はロフトの下にスペースができるものの、組み立てが難しく、お部屋に圧迫感が生まれ落下のリスクもあります。
その点、収納付きベッドフレームの場合だとベッドの下に収納スペースができることで家具の量を減らすことができるので、結果的に省スペース化できます。
僕自身も収納付きのベッドフレームを選びましたが全く後悔のないいい買い物でしたよ。
次にベッドフレームを買い替えることになっても収納付きのベッドフレームを選ぶと思います。
ベッドの選び方のまとめ
ベッドと一口にいってもベッドフレームの素材や種類だけでもかなり種類があり、これにプラスしてマットレスとの組み合わせを考えるとかなりの組み合わせになります。
そんな中からピンポイントでこれがおすすめというのはなかなか難しいと思います。
そこでこの記事ではベッドフレームのサイズと種類、素材に絞って特徴をまとめました。
マットレスについても今後記事にしていきます。
更新したタイミングでまたリンクを貼っておくのでそちらも参考にしてみてください。
ベッドだけじゃなく枕選びも睡眠にとっては大きな影響があります。
枕について知りたいという人は僕が実際に買って試したレビューをまとめていますので、【有名寝具メーカー】実際に買って使った枕のレビューまとめ【オーダーメイドまで】という記事を参考にしてみてください。
他にも羽毛布団のおすすめを業界人の目線で毎年ピックアップしてランキング形式で紹介しています。
羽毛布団のおすすめを知りたいという人は【2024年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】という記事を参考にしてみてください。
夏場に使えるダウンケットについてもランキング形式でまとめています。
ダウンケットを探しているという人は【2024年版】寝具指導士が選ぶダウンケットのおすすめランキング【コスパ重視】という記事を参考にしてみてください。
コメント