寒いから羽毛布団を使ってみたいけど、どれがおすすめ?
買い替えで失敗はしたくないな・・・どこかおすすめのブランドってないの?
この記事ではこんな疑問にお答えしていきます。
睡眠環境・寝具指導士で現役の寝具業界の営業マンのしーさん(@lipton0507)が解説します。
羽毛布団って自分で選ぶのはなかなか大変ですよね。
どのお布団も柄が違っていたり微妙にスペックが違っていたり書いていなかったりするので、イマイチ判断ができません。
羽毛の良し悪しや生地の良し悪しで判断できる人ならいいですが、そうでない人も多いですよね。
そんな時はメーカーで判断して購入するのもありですよ。
この記事では日本の寝具メーカーのなかでも老舗の西川の羽毛布団の中からおすすめの羽毛布団を紹介していきます。
寝具メーカーで選ぶメリットやデメリットを知りたい方や他にどんなメーカーがおすすめか気になるといった方は先におすすめメーカーから選ぶ羽毛布団!【迷った時はメーカーで選ぶのもあり】という記事をご覧ください。
西川の羽毛布団のおすすめ5選
今までは一口に西川と言っても東京西川(西川産業)や西川リビング、京都西川など分かれていましたが、2019年2月から3社統合して西川株式会社としてまとまりました。
この記事で紹介する羽毛布団は過去の西川3社の羽毛布団の中からおすすめの理由とともに紹介していきます。
ちなみに昭和西川に関しては別会社ですので、昭和西川のおすすめの羽毛布団に関しては別記事にて紹介します。
それでは紹介していきますね。
値段は安めでもおすすめの西川の羽毛布団
なるべく安くしっかりとした品質の羽毛布団が欲しい人にはコチラがおすすめ。
お値段は24,999円(2022年11月時点)で西川の羽毛布団の中ではまだ安い方です。
先に商品のスペックや仕様についてまとめます。
- 側生地:ポリエステル85% 綿15% 抗菌加工
- キルト:4×5マス立体キルト ぬくもり仕上げDX
- 羽 毛:中国産シルバーダックダウン85% フェザー15% DP350
- 充填量:1.3㎏
- サイズ:約150×210㎝(シングルサイズ)
- 本体重量:約2.10㎏
- 生 産:日本製
- 備 考:なし
羽毛に関しては中国産の羽毛を使用していて、羽毛のふくらみを表すDPは350ということで最低限の保温性はあり充填量も1.3㎏ということで十分です。
最近では1.0㎏入りの羽毛布団や1.1㎏入りの羽毛布団も多いなか、1.3㎏の増量タイプは嬉しいポイント。
羽毛の産地といえばポーランドやハンガリーが有名ですが、中国の羽毛を使用することによってコストダウンしています。
とはいえ個人的には羽毛の産地はあまり気にしなくてよくて、羽毛の品質を比べるときに大事なのはDP(ダウンパワー)なので、むしろコストが下がるので助かります。
ちなみに羽毛布団の産地やDP(ダウンパワー)については【失敗しない選び方】羽毛の産地の違いは?大事なのはDP(ダウンパワー)【ラベルも解説】という記事で解説しているので気になった人は読んでみてください。
シルバーダックというのは羽毛に混じる黒い羽毛の比率が多い羽毛のことをいいます。
無地のお布団であれば透けて見えるので目立って気になるかもしれませんが、柄物の場合だと透けて見えることはないので気にしなくてもOK。
無地の場合でもカバーをつけてしまえば見えなくなるので問題ないですよ。
むしろシルバーを使っていると原価が下がるのでコスパは良くなりますしね。
では、この羽毛布団のおすすめポイントをまとめます。
- 西川品質でも価格が安い
- 収納ケース付き


西川品質でも価格が抑えられている最大の理由は羽毛原料にあります。
中国産の羽毛という部分が問題なのではなくてDPが350とそこまで高くないのが気になる部分ですね。
DP(ダウンパワー)が低いとふくらみがなく保温性に若干不安があります。
正直、おすすめするならせめてもうワンランク上の羽毛布団がおすすめですが、とりあえず羽毛布団を使ってみたいといった人や寝室は空調で暖かくして寝るといったひとならアリかと思います。
ただ羽毛のDPの不足を補うために増量して1.3㎏入りにしているので、ある程度の保温性はあるのでよほどの寒がりの人以外は心配しなくても大丈夫。
羽毛の充填量プラス羽毛の品質をカバーするためにぬくもりDX仕上げで仕上げています。
とはいえ、どんなものか見てみないとわかりませんよね。
イメージを貼っておきます。
こんな感じで羽毛布団の真ん中部分の体に当たる部分に羽毛を多めに充填しています。
これで寒くならないようにカバーしてくれています。
価格が安いのにしっかりと考えられているので、安くても寒い思いをすることはありませんよ。
他にも羽毛布団を使わない時期に収納しておく不織布のケースに入って届くので保管方法もバッチリ考えられています。
このお布団はなるべく安く羽毛布団を買いたいけど、できれば西川の羽毛布団が欲しいといった人におすすめです。
コスパが良いおすすめの西川の羽毛布団
先ほどの羽毛布団に似ていますが、羽毛の品質など少し違いがあります。
お値段も若干高くなって26,999円(2022年11月時点)ですが、品質を考えるとこちらの方がおすすめですよ。
おすすめの理由もあるので、自分の好みや予算にあわせて選んでみてください。
それではこのお布団の仕様についてまとめます。
- 側生地:ポリエステル85% 綿15% 抗菌加工
- キルト:4×5マス立体キルト ぬくもり仕上げDX
- 羽 毛:フランス産ホワイトダックダウン90% フェザー10% DP400
- 充填量:1.3㎏
- サイズ:約150×210㎝(シングルサイズ)
- 本体重量:約2.10㎏
- 生 産:日本製
- 備 考:J-TAS認証あり
こちらも羽毛の産地はフランス産ですが、先ほどより羽毛の品質はいいものが使われています。
ダウン率が90%に変更になり、羽毛のふくらみやすさを表すDP(ダウンパワー)も400にグレードが上がっています。
羽毛の質が上がり、ふくらみやすくなったのにも関わらず、充填量は先ほどと同じ1.3㎏ということで暖かさがアップしていますよ。
ダウン率が上がることによって羽毛のチクチクとした感じが軽減されるのも大きなポイント。
今使っている羽毛布団がチクチクと感じて気になるようであればダウン率が高い羽毛布団を選ぶと改善できますよ。
個人的には羽毛の産地は気にしないのですが、この羽毛布団にはJ-TASの認証があります。
このJ-TASは羽毛の産地を認証する制度で、このラベルにはシリアルナンバーが割り振られており、羽毛の原産地から製品までをトレースできます。
もし羽毛の産地が気になる人はこのJ-TAS認証があるものを買うといいですよ。
羽毛布団を初めて買う人や少し寒がりな人はこのクラスからがおすすめです。
先ほどの羽毛布団は安いというメリットはありますが、最低限のクラスだと思っているので羽毛布団の良さをわかってもらえるのはこのクラスからだと思います。
先ほどのお布団と比較した場合の違いはこんな感じで、おすすめポイントについてもまとめます。
- 羽毛の質が上がったのでより暖かく眠れる
- 西川の中でもコスパいい
- カバーなどの特典付き


この羽毛布団も掛け布団カバーや枕カバー、布団回収キットなど特典が選べます。
西川の羽毛布団でコスパが高いものが欲しいのであればこの羽毛布団はおすすめですよ。
生地は綿100%にこだわりたい人におすすめの西川の羽毛布団
お値段39,999円(2022年11月時点)です。
生地は綿100%とこだわりを持っている人で出来るだけ安く欲しいという人にはこの羽毛布団がおすすめです。
それではこの羽毛布団についてまとめます。
- 側生地:綿100% 60番手サテン
- キルト:4×5マス立体キルト ぬくもり仕上げDX
- 羽 毛:ポーランド産ホワイトグースダウン90% フェザー10% DP400
- 充填量:1.2㎏
- サイズ:約150×210㎝(シングルサイズ)
- 本体重量:約2.20㎏
- 生 産:日本製
- 備 考:J-TAS認証あり、カバーなどの特典付き
今まで紹介している羽毛布団はポリエステル混のものでしたが、ここからは綿100%の側生地が採用されています。
側生地が綿100%だと吸湿性や吸水性が高いので、寝ている時でもムレ感が軽減されるので寝心地がかなり良くなりますよ。
使われている羽毛もこのクラスからダックからグースに変更されています。
ダックからグースに変わることで羽毛の臭いのリスクも軽減されるので羽毛の臭いが気になる人におすすめですよ。
それではこの「羽毛布団 西川 シングル 1.2kg ポーランド産ホワイトグース90%
- 側生地が綿100%なのでムレにくく快適
- DP400を1.2㎏入れているのでふくらみは十分
- グースを使っているので臭いのリスクが少ない
- カバーなどの特典付き


これまでにこの記事内で紹介した羽毛布団と比較して、側生地が綿100%になったこととダックからグースに変更になったことは大きな違いですね。
上でも書いた通り、綿100%になれば吸湿性と吸水性がポリエステルと比較しても段違いに上がります。
寝ていて布団の中でムレて寝苦しさを感じたことはありませんか?
こういった寝苦しさも側生地が綿100%になるだけで改善する可能性があります。
もちろん布団カバーも綿100%のものが前提ですけどね。
これだけでも寝心地はだいぶ改善しますよ。
中に入っている羽毛もダックからグースに変わることで動物臭の臭いの発生リスクも軽減されます。
ダックとグースの違いを詳しく知りたいという人は【羽毛布団】羽毛のメリットやデメリットを解説!ダックやグースで何か変わるの?という記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
この「羽毛布団 西川 シングル 1.2kg ポーランド産ホワイトグース90%
寝心地も暖かさも両立させたい人におすすめの西川の羽毛布団
お値段は48,949円(2022年11月時点)です。
このクラスぐらいになってくるとかなり高品質の羽毛布団で満足度も高くなってきますよ。
それではこの羽毛布団の仕様についてまとめます。
- 側生地:綿100%
- キルト:二層式キルト ぬくもり仕上げDX
- 羽 毛:ハンガリー産シルバーグースダウン90% フェザー10% DP400
- 充填量:1.3㎏
- サイズ:約150×210㎝(シングルサイズ)
- 本体重量:約2.50㎏
- 生 産:日本製
- 備 考:J-TAS認証あり
先ほどの羽毛布団と比較した場合、キルトパターンが立体キルトから二層式キルトに変更になっているのが大きな違いになります。
ここは寝心地や暖かさにも影響を与える部分なので、地味ですが結構大きな違いです。
他にも羽毛の産地が変わったり、ホワイトグースからシルバーグースに変更になっていますが、ここは羽毛の機能性という面ではほとんど変わりはありません。
産地が違ってもダウンパワーが同じなので羽毛がふくらむ力には違いがありませんし、ホワイトからシルバーに変わったとしても羽毛の色が変わるだけで、無地でない限り透けて見えることもありませんしね。
それにカバーをかければホワイトもシルバーも見えないので気にする必要はありませんよ。
それではこの羽毛布団のおすすめポイントをまとめておきます。
- 綿100%の生地を使用しているので吸湿性が高く風合いもいい
- 2層キルトであたたかい空気を逃がさない
- DP400を1.3㎏入れているのでふくらみは十分
- グースを使っているので臭いのリスクが少ない
- J-TAS認証あり


ここでは大きな変更点であるキルトパターンについて簡単に解説しておきます。
キルティングに関しても今まで紹介してきた羽毛布団は立体キルトだったのがこの羽毛布団では二層式キルトが採用されています。
イメージとしては下の画像を見てもらえれば少しイメージしやすいかなと思います。
二層キルトは立体キルトと比較して、お布団の中の暖かさを逃がしにくい特徴があり保温性が高いキルティングになります。
ただ、このキルティングはコストが高くなるので高級品に採用されることの多いキルトパターンですね。
寒がりな人にもおすすめのキルトパターンですよ。
羽毛の品質自体は先ほどの羽毛布団とほとんど同等スペックですが、最高品質とまでは言えませんが、十分高品質な羽毛を使っています。
環境にもよりますが、マンションなどの気密性の高い環境であれば、この羽毛布団1枚でも寝ることができると思いますよ。
この「羽毛布団 西川 シングル 増量1.3kg ハンガリー産グースダウン90%
羽毛の質にもこだわってあたたかい羽毛布団が欲しい人におすすめ
せっかく西川の羽毛布団を買うなら品質にこだわったいい羽毛布団が欲しいという人におすすめなのが「増量1.25㎏ ハンガリー産マザーグース93% 綿100%2層キルト 日本製 羽毛布団
お値段は69,999円(2022年11月時点)です。
ますはこのお布団のスペックについてまとめます。
- 側生地:綿100% 80サテン
- キルト:2層キルト
- 羽 毛:ハンガリー産シルバーグースダウン93% フェザー7% DP430
- 充填量:1.25㎏
- サイズ:約150×210㎝(シングルサイズ)
- 本体重量:約2.4㎏
- 生 産:日本製
- 備 考:羽毛にbioup加工、J-TAS(シリアルナンバー管理)
先ほどの「羽毛布団 西川 シングル 増量1.3kg ハンガリー産グースダウン90%
使っている羽毛がほぼ最高ランクになっています。
- グースでDP430なのでふっくらあたたか
- グースを使っているので臭いのリスクが少ない
- 羽毛は1.25kg入りでボリューム十分
- 綿100%の80サテンを使用しているので吸湿性が高く風合いもいい
- 2層キルトであたたかい空気を逃がさない
- カバーや枕などの特典付き


羽毛に関してはハンガリーのシルバーグースを使っているのでダックと比較した場合、臭いの発生するリスクが少なくなっています。
DPも430なので十分ふくらみやすい羽毛で保温性が高く、ハンガリー産ということで中国産はちょっと・・・と思う人も安心です。
DPが440になると最高品質のプレミアムクラスなので、それの一歩手前ということでほぼ最高クラスですよ。
ちなみに羽毛布団の臭いについては羽毛布団は臭い?原因と具体的な解決策は3つという記事で解説していますので気になる方は参考にしてみてください。
側生地に関しても綿100%で吸湿性が高くムレにくく、80番手サテンとよばれる細い糸で織られている生地です。


蒸れるとなかなか寝付けない・・・


そんな人でも綿100%なら大丈夫!
羽毛布団としての品質もかなり満足のできるクラスですし、しっかりといいものを長く使いたいという人におすすめですよ。
西川の羽毛布団のおすすめ5選のまとめ
羽毛布団を選ぶのが難しく感じるといった人は信頼できるメーカーで買うのも一つの手です。
その点では西川の品質基準はかなり高めに設定されているので安心できますよ。
布団といえば西川と言われるぐらい寝具業界では老舗であり有名です。
そんな西川なので蓄積されているノウハウもかなり豊富で問題も少ないです。
仮に万が一、臭いなどの初期不良があれば返品・交換といった対応をしてもらえると思いますよ。
信頼を積み上げてきているメーカーですので変な対応をして信頼を失うようなことはしないと思いますので。
どんな羽毛布団を買うかお悩みの人はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
メーカー問わずおすすめの羽毛布団が知りたいという人は【2022年】羽毛布団のコスパ抜群おすすめ人気ランキング10選【寝具業界の人間が選んでみた】という記事をご覧ください。
他のメーカーやノンブランドでもコスパの高い羽毛布団をまとめて紹介しています。
そもそも羽毛布団ってどう選べばいいの?選び方がわからない、気になることがあるといった人は【2022年版】羽毛布団で失敗しない選び方まとめ!【おすすめやお手入れ方法も解説】という記事でよくある疑問についてまとめているので参考にどうぞ。
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